「逆二乗の法則から、内部被曝は1億倍のリスク」を巡る議論

「放射線と被ばくを考える副読本」(福島大学の有志作成) https://www.ad.ipc.fukushima-u.ac.jp/~a067/FGF/FukushimaUniv_RadiationText_PDF.pdfにおいて、放射線のエネルギーは距離の逆二乗だから、内部被曝は1億倍のリスクがあるという説明がありました。 それに対して田崎晴明氏が反論を書き、それをきっかけに議論が生まれたのでご覧下さい。
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ryugo hayano @hayano

イイね @HalTasaki_Sdot: 「放射線と原子力発電所事故についての…」に解説「『放射線の強さ』は距離の二乗に反比例する?」を発作的に書き下ろして追加。逆二乗則を使って「内部被ばくは1億倍危険」とする議論がおかしいことなどを解説 http://t.co/080aXPne

2012-03-26 20:55:35
Haruhiko Okumura @h_okumura

ひぇーっ,逆二乗則だから1μmなら1億倍なんて堂々と書く研究者が本当にいたんだ RT @HalTasaki_Sdot: …福島大学放射線副読本研究会「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」についての感想というか… http://t.co/V1Thga1d

2012-03-27 16:16:47
Hal Tasaki @Hal_Tasaki

@h_okumura はい。それでさすがに焦って,昨日「逆二乗則の解説」を書いたのです。広瀬隆氏の本(←もっている)には「一兆倍」があるのですが、まさか他のところにも浸透しているとは夢にも思っていませんでした。

2012-03-27 16:28:34
Jun Makino @jun_makino

引用 : 「体内で放射性物質から 1 μ m の距離にある細胞が受ける放射線は・・・ 1 億倍( 6 ページ)」という(放射線の強度は距離の二乗に反比例という法則を適用できない範囲に使ってでてくる)議論は単に誤り。

2012-03-27 22:02:29
Jun Makino @jun_makino

まあ、人体細胞の典型的な大きさは 10um 程度だそうなので、「吸入した放射性物 質」がその程度のサイズの粒子のままである場合にはオーダーとしてはそこそ こ正しいのではないかという気も。

2012-03-27 22:02:30
Jun Makino @jun_makino

@Mihoko_Nojiri え、1umの距離の話と書いてあるし。

2012-03-27 22:15:24
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

@jun_makino いや田崎さんの論ではなくて、典型的な反応距離より近くはならないから。γとかとくにね。βでも長さあたりの energy deposit は、止まる寸前が多いので。

2012-03-27 22:20:20
Jun Makino @jun_makino

@Mihoko_Nojiri あれ、それはγだとcm オーダなら optically thin に近いから、逆にこの議論でいいことになりません?βは確かにややこしいですが、それでも体積あたりの energy deposit は点源ならそれに近いほうが多いのでは?

2012-03-27 22:25:26
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

@jun_makino こういう言い方はどうかな。原点からの距離あたりのやられる細胞の数は近似的に一定.(吸収を無視すると)やられた細胞がその放射性物質からどの距離にあったかプロットするとほぼ一定になる。

2012-03-27 22:41:32
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

@jun_makino まあそれ以前にセシウムを取り込む時はイオンになって均等に分布するので、いったいなんだか良く分からないのだが。

2012-03-27 22:44:10
Jun Makino @jun_makino

@Mihoko_Nojiri それは表現として微妙な気が、、、「やられる」の意味が若干不明確なので。

2012-03-27 22:50:39
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

@jun_makino ダストの吸収にしても、体の中に取り込まれて血中から全身にまわるタイムスケールが半減期に比べて遥かに小さいと考えられるのでμサイズのものに全部局在してて、その近くにあるものだけで考えるという感覚が変というか。

2012-03-27 22:53:26
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

買い物だったので切れ切れレスだった。しかしなんか変なロジックだなぁこれ。「体外 1cm(1×10-2m)の距離にある放射性物質を吸い込んで内部 被ばくした場合,体内で放射性物質から 1μm(1×10-6m)の距離にある細胞が受ける放射線は,」

2012-03-27 23:38:08
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

実際には 1μm 以内にある物質量は (10^-6) を3倍かけて10^-18 だから量はちょっとだとか、一個の原子核だったら、どの距離にあっても 受けるエネルギーは同じだとか、いろいろつっこみどころはある。@jun_makino x

2012-03-27 23:41:57
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

この「分子結合のエネルギー」ってところみても分かるけど、一個一個のγ線のエネルギーが時間とともに変わると思っているようで、古典的なエネルギーとγ線のエネルギーの区別があんまりついてないまま書き始めちゃってる感じがするね。 @jun_makino

2012-03-27 23:45:27
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri

さっきのやつも、距離が近いほどγ線の密度が高いじゃなくて、距離が近いほど温度が高い、と思っていて、だから内部被曝は危険みたいな論理の組み立てなんだろうな。実際には内部被曝にしても外部被曝にしてもこの記述が役にたつ状況があまりない。@jun_makino

2012-03-27 23:49:02
hrk先生 @Prof_hrk

@jun_makino 逆二乗則が間違っているというのは誤っているが、1個の細胞について議論することを、全体の問題と捉えること自身が誤っているというべきでは?

2012-03-28 00:05:46
Jun Makino @jun_makino

@Prof_hrk まあそうなんですが、エネルギー吸収量が同じなら害は同じ、という議論はミクロスケールで線形仮説が成り立つことを仮定していて、それはそれでちょっと危うい議論ではないかとも思います。

2012-03-28 00:12:16
hrk先生 @Prof_hrk

@jun_makino 私が感じる問題点は、害と吸収量の線形仮定と、吸収量は吸収体の体積で考える必要があるため、逆二乗の効果が間違っている点です。確か、易学的にはHot Particle理論は否定されているはずです。

2012-03-28 00:31:48
Jun Makino @jun_makino

@Prof_hrk 易学、、、すみません。ちょっとうけました。まあその、当初主張されたような非常に大きな効果がある、と言うのは否定されたとして、そういう非線形な効果に対してどの程度の上限が与えられているんでしょうね?

2012-03-28 00:36:57
hrk先生 @Prof_hrk

@jun_makino @prof_hrk わかっていない、というところが正確な表現です。近似的には、体内放射線源量と体重の比を使ってよいと思います。ただ、体内被曝はアルファ線、ベータ線が効きますので定数は体外の線源よりかなり大きい(Svの定義では20倍くらい?)と思います。

2012-03-28 01:30:16
hrk先生 @Prof_hrk

@jun_makino ただ、判っていないだけで局在する放射線源の効果はあると思います。距離の逆二乗で発散するモデルは間違っていますが、距離効果がないというのも極端すぎます。

2012-03-28 01:32:37
Jun Makino @jun_makino

@Prof_hrk はい、そういう感じですよね、、、

2012-03-28 01:52:56