戦前の小書き仮名の表記・組版

@uakira2さんと@2SC1815Jさんが近デジ等の電子化された公開資料を博捜された成果です。 「印刷史から見た外交文書」http://togetter.com/li/281048 に続きます。
人文 小書き仮名 禁則 表記 組版
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小形克宏 @ogwata
諸賢に伺いたいのですが、1970年代以降の活版組版において(つまり電算写植登場後)、長音記号か小書き仮名を行頭禁則した例をご存知でしょうか? このところ手元にある本で確認しているのですが、未だに見つからない。強い禁則は電算写植以後の概念ではという仮説を抱いているのですが。
2SC1815J @2SC1815J
第53回帝国議会衆議院本会議(昭和2年5月6日)の速記録を読んでいたら、小書きのツを行頭禁則にしていました。p.2上段他多数。ちなみにp.18から駅名左書き問題の話題です。 http://t.co/wg0kcgY3 QT @ogwata 強い禁則は電算写植以後の概念ではという仮説
小形克宏 @ogwata
@2SC1815J というより、素朴な疑問なのですが、戦前期で拗促音を行頭禁則にした組版って、あるのでしょうか? ぼくは1950年代以降のどこかで精興社が始めたという空想をしているのですが。
2SC1815J @2SC1815J
.@ogwata 先ほどの速記録は戦前で行頭禁則している例だと思います。最近、『浮世風呂』の板本 http://t.co/HMYOSBfi を読んでおり、小書き仮名が行頭に来ることはあるものの、拗促音を表す小書き仮名が行頭に来ることは避けているようにも見えますがいかがでしょう。
2SC1815J @2SC1815J
.@ogwata 戦前の組版で長音や拗促音を表す小書き仮名を行頭禁則にしているものが少なくて意外という印象の上で、活版になる前に遡って板本のころの意識はどうだったのかなと思いまして。(『浮世風呂』の板本を読んでいるのは、変体仮名の練習がてらですが。)
小形克宏 @ogwata
@2SC1815J 大変失礼しました。たしかにこの官報(昭和二年五月七日号外)は、小書き仮名を行頭禁則とした非常に早い例ですね。
小形克宏 @ogwata
@2SC1815J お教えいただいた官報の促音の「ッ」ですが、見た目半角で、しかも左に寄り気味のところが、二分空き組版の小書き仮名を思わせますね。初期の形態なのかなぁ。 http://t.co/talO9LtS
UCHIDA Akira @uakira2
そういえば促音ツの小書きをやめたのは禁則処理の手間を省くため(http://t.co/BJORucTB 15頁3段)なんでしょうね。同じS19に長音は行頭禁則ですね(http://t.co/9rqvTd4E 8頁3段)。 @2SC1815J @ogwata
2SC1815J @2SC1815J
官報は衆議院第40回本会議第29号(大正7年3月27日) http://t.co/6VB5YsgP と衆議院第41回本会議第1号(大正7年12月27日) http://t.co/VoZ6uIQj で体裁が変わっている。このあたり @uakira2 さんが詳しそう。 @ogwata
UCHIDA Akira @uakira2
おお、 https://t.co/lHZNLoI8 の使用は八年一月からじゃなくて七年末の号外からなんですね! @2SC1815J @ogwata
2SC1815J @2SC1815J
@uakira2 さすがです!当該ツイートの前後の文脈 http://t.co/XOiXTu0S も拝読しました。モウモウ脱帽。 @ogwata
小形克宏 @ogwata
@2SC1815J 大正7年3月27日官報号外ですが、段組み等の体裁はさておき、片仮名と漢字のサイズのサイズを変えています。且つ、行頭に小書きの仮名、長音等が見られないように思えるところから、これらを行頭禁則していると考えられます。そして読点だけで句点がないですね。味わい深い。
2SC1815J @2SC1815J
官報と言えば、国立公文書館に「官報紙面変更ニ付試刷添付報告ノ件」(大正13年8月20日) http://t.co/UPWOOk6t という資料があったが、大正7年の新紙面・新活字についてのものではなかった、残念。もっと探したら何か出てくるだろうか。
2SC1815J @2SC1815J
敬意対象語の前に空白を入れる闕字は「擡頭平出闕字ノ例ヲ廃ス」(明治5年8月) http://t.co/JqsKdCi7 で廃せられたと思っていたら、たまたま見た「摂政訓読方及記載方通知ノ件」(大正10年12月15日) http://t.co/BHBKt8xN では闕字していた。
UCHIDA Akira @uakira2
昭十六の貴族院第七六回本会議: http://t.co/kGUH3sdF 三四頁下段を見ると、行中で小書きされてる促音ツが行頭で大書き。なるほど、そういう対処もあったのか。
小形克宏 @ogwata
@uakira2 中程の行では促音を小書きにして追い込んでいるので、単に見落としだった可能性も考えられます。いずれにせよ、促音を小書きにする慣習がまだ安定していない時期であることが伺える、良い例だと思いました。
UCHIDA Akira @uakira2
大正から昭和十年代半ばまで議事録の「ッ」小書きは徹底されていて、先日見かけた昭十九が全て「ツ」だった https://t.co/6pEVUShF ようなので、わたくし、大書き化の過程を辿ってみようとしてるとこでした。 @ogwata
小形克宏 @ogwata
@uakira2 あ、なるほど、そういうことでしたか。失礼しました。
UCHIDA Akira @uakira2
「ソヴィエト」「インターナショナル」が議事録に頻出するのに困って大書き化が進んだ、みたいな事情だったら面白いと思ったんですが、そういうネタでは無かったようです。 @ogwata
小形克宏 @ogwata
@uakira2 官報のカタカナ表記って、最初からなのでしょうか? 平仮名と違って片仮名は、一般書籍でも拗促音の小書きが普通にされていたような印象があり、それとの関係も念頭におくべきかなと思います。
UCHIDA Akira @uakira2
確かカタカナ表記が基本だったと思います。和文の促音は小書き、外国地名・人名は拗音・促音とも小書き、というのが大原則であったように見えます(和文の拗音は判断保留)。 @ogwata
小形克宏 @ogwata
@uakira2 戦前の国語審議会の仮名遣いでは、片仮名で書く外国人名地名や擬音は小書き仮名にする、つまり片仮名と平仮名を区分していた記憶があるのです。出先なので後で調べ直しますが。そうした片仮名での習慣が、やがて平仮名に及んでいったという仮説は考えられないでしょうか。
小形克宏 @ogwata
@uakira2 ただし、官報のような公文書における漢文脈の片仮名表記と、学校向けの仮名遣いは分けて考えるべきかも。ちょっと整理が必要ですね…。
UCHIDA Akira @uakira2
昭一七、第八〇会貴族院 http://t.co/KsdLl7mE 一〇頁、ヤハリ長音符ハ行頭可ナレトモ、促音「ツ」ハ小書キニテ行頭ヲ避ケヲレリ。前年、七六回ノ行頭大書キ促音「ツ」ハ例外的事象デアッタカ。
2SC1815J @2SC1815J
@uakira2 先生!貴族院第80回本会議第1号 http://t.co/ZpVkhThU p.6で「ソヴィエト」が「ソヴエィト」になっています!この赤入れしたの誰に回せばいいでしょう。
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コメント

愛・蔵太(素人) @kuratan 2012年3月28日
面白いです。「戦前の小書き仮名の表記・組版」
小形克宏 @ogwata 2012年3月29日
まとめを更新しました。
狩野宏樹 @KAN0U 2012年3月29日
まとめを更新しました。
狩野宏樹 @KAN0U 2012年3月30日
まとめを更新しました。新しめの話はhttp://togetter.com/li/280829 に分離。大量に追加しましたが、まだまだ続きそうです……。すごい。
小形克宏 @ogwata 2012年3月30日
まとめを更新しました。
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