杉江松恋さんがオススメする『マスターキートン』裏ベストテン
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MASTERキートンが「ビッグコミック・オリジナル」に帰ってきた!(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース http://t.co/hLDKP1dJ 原稿書きました。ミスマガはキートンの特集をやるならお早めに。不定期連載だからコミックはたぶん来年。
2012-03-30 13:15:18(1)『MASTERキートン』をお好きな方が多いことがわかったので、別の『キートン』裏ベスト10を書きます。基本的に1話完結のもの中心ということで。記事のものは客観的に選んだので私的な好みです。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 18:41:04(2)「アレクセイエフからの伝言」(3巻)50年の時間を越えて約束を果たすために戻ってきた男の話。時がすべてを癒し、風化した思いが鮮やかな光景によって甦る。ラストシーンが実に美しい。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 18:44:46(3)「御婦人たちの事件」(15巻)女性に弱いキートンをさらにたじたじとさせる老婦人ジェリー・バーナムの活躍篇。おそらくミス・マープルを意識したキャラクターだが、セント・メアリ・ミードのかのご婦人よりも活動的。よいキャラクター。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 18:47:48(4)「塔の男」(14巻)オクスフォード時代の学友が会社の倒産を味わい、人生に絶望する。その彼を太一が励ますお話。類似のエピソードは多く、『キートン』というシリーズ全体に「やり直せない人生はない」という信念が貫かれている。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 18:52:03(5)「ダビデの小石」(1巻)ある美術品が贋作であるということを証明することになったキートンが鮮やかな論理を呈示する。漫画ならではの絵画表現の謎解きが素晴らしく、二段落ちの結末もよい。アイデアストーリーの秀作。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:01:40(6)「背中の裏街」(1巻)太平がかっこいい話を一作。太平を父親だと言う女性の過去にまつわる物語で、最後の落ちがなんともいえない余韻を残す。『キートン』にハードボイルド・ストーリーとしての一面があることを示す一篇。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:04:52(7)「青い鳥消えた」(6巻)6巻は円熟期とでもいうべき秀作の多い巻で、天狗伝説の奇跡を描いた「アザミの紋章」などどれも捨てがたい。その中で一作を選ぶなら私ならこれ。サイコスリラーで、脇役の使い方が実に巧い。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:07:52(8)「薔薇色の人生」(2巻)「ダビデの小石」と小道具の使い方が似ているのだが(ちょっぴりリンクもしている)、不可能犯罪ものを一つ入れたかった。マフィアを敵に回した男を巡る話でウィリアム・テル伝説の使い方が巧い。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:10:35(9)「デビッド・ボビッドの森」「デビッド・ボビッドの帰還」(7巻)1話完結もので統一したかったのだけど、これだけ例外。フォークランド紛争で人生を狂わされた男の話で、タイトルにあるデビッド・ボビッドの哀しさがいつまでも心に残る。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:17:16(10)「無関心な死体」(5巻)少年の死亡事故を調べるジャーナリストの女性を太一が推理で補佐する。「思い込み」によって見えなくなっている真実を明るみに出すという話で、真相は残酷なもの。だが最後に一抹の希望を残して終わる。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:24:50(11)「ラザーニェ奇譚」(3巻)子供が主人公の話を一つ入れたかったので。太一がサポートする少女が自らの判断で人生の選択を行う場面が感動的。「でも必殺のジョークは全然面白くなかったわ……」という幕切れの一言も良い。 http://t.co/hLDKP1dJ
2012-03-30 19:27:55(終)以上、私的な『MASTERキートン』ベスト10でした。連続ツイート失礼しました。
2012-03-30 19:28:48まあ、何が言いたかったかというと、私は『MASTERキートン』が大好きなので、一度ちゃんと原稿を書きたかったということだな、たぶん。また何度でも書くけど。
2012-03-30 19:34:40