あの弁護士から回答が来たけれど…。続「正社員の解雇には2千万円かかる！－社長は労働法をこう使え！」の怪しいミスと脱法行為

（承前）二重取りの件は、初めに「最悪のケースを」とある通り世間一般的な事実を指す趣旨ではなく、追記から明らかな通り正確に法律論を展開する趣旨でもなさそうです。だとすると、事実も法律も関係なく、ただ経営者が今以上に職場で有利に振る舞える方法を示す趣旨なのだと考えるのが自然でしょう。

2012-03-30 22:56:05

（承前）経営者の不安を煽って私腹を肥やそうという一部の経営法曹の下心を彼もまた持っているのかは知りませんが、僕はこの文章が世間一般の実態や法律と乖離していることにではなく、それらと乖離することに対する何らの顧慮も見られない点に疑問を覚えます。説明の不足が問題なのではありません。

2012-03-30 22:58:31

（承前）「ロックアウト型退職勧奨」についても、推奨する意図はないという彼の弁解を信じるならば、その手法が現実に労働者の心身の健康を脅かしているという世間の実態や、それで精神障害をきたした場合に会社は当然に法的責任を負うということに対する彼の無関心が浮き彫りになるばかりです。（了）

2012-03-30 22:59:49

ダイヤモンドオンライン編集部から「著者が加筆した」というメールが来たので読んだら、やっぱり意味不明でござる。 / “正社員の解雇には2千万円かかる！｜社長は労働法をこう使え！｜ダイヤモンド・オンライン” http://t.co/hLoQ3lHU

2012-03-30 23:30:21

賃金仮払い仮処分に基づいて支払われた賃金について、本訴判決でもう一度支払いを命じられるのは理論上当然だと思われる。仮払い命令には掴取力だけあって、実体法上の権利義務関係を確定する力が無いから。本訴判決がないと仮払いの事実は根拠を持たなくなってしまう。

2012-03-30 23:36:13

続き）しかし向井弁護士が引用した判例でも指摘してるように、この状態は事後に清算される。普通は労働者側が二重に執行しない。二重払いになるのは、労働者側が悪意で二重に強制執行をしかけ、かつ、使用者側が請求異議を出さなかった場合か間に合わなかった場合。極めて特殊なケースだと思われる。

2012-03-30 23:40:43

彼の加筆分を読んだ。彼はまだ真に理解してないか、あえて誤魔化そうとしたことを認めたくないのか。

2012-03-30 23:32:40

彼のあげた判旨を読んでも労働者が二重取りするなんて読めない。判旨は、要するに、仮払いの事実は抗弁にはならない、と述べているだけだと思われる。仮払いがあっても、全額払えなんていう判決出るのは当たり前で、つい先日もそういう判決もらったけど。もちろん、それと二重取りとは別問題だからね。

2012-03-30 23:40:32

いずれにしても、あたかも労働者が賃金を二重取りできて、会社は二重払いを強いられるかのごとく流布した罪は重い。許してやらないから。（｀Δ´）ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

2012-03-30 23:44:11

弁護士白鳥玲子 @sirarei

賃金仮払い仮処分と本案判決で、賃金の二重払いが主文で認められてしまうことは理論上ありうるけど、賃金仮払いを受けている場合に労働者が本案判決による強制執行を会社にしたら、請求異議で二重払いは阻止できる

2012-03-30 23:45:20

弁護士白鳥玲子 @sirarei

(承前)労働者側が強制執行しなければ、会社が本案判決を真に受けて、賃金の二重払いをしなきゃいいだけ……だと思うんだけどね

2012-03-30 23:46:03

というか、弁護士がついている事案で故意に二重に執行したら権利濫用だろうし、場合によっては懲戒を食らう可能性無いか？

2012-03-30 23:53:51

可能性あると思うよ。まずやらないよね。そんなトラブルを呼び込むようなことは。 RT @nabeteru1Q78: というか、弁護士がついている事案で故意に二重に執行したら権利濫用だろうし、場合によっては懲戒を食らう可能性無いか？

2012-03-30 23:56:20

そもそも、賃金仮払い仮処分の命令（決定）は、せいぜい、第一審判決の日までの分しか出ない。東京近辺では決定の日から１年分しか出ないと聞く。労働者は、労働仮処分で勝って、第一審で勝ったのに、翌日から再び無給で闘わないといけないのだ。

2012-03-30 23:57:04

@nabeteru1Q78 そこは第二次仮処分の申立てかな。大変だけど。

2012-03-31 00:00:44