高橋源一郎「午前0時の小説ラジオ」第五回~「憲法を書く、小説を書く」~

今日のタイトルは「憲法を書く、小説を書く」です。ここ一週間ほど、政治に関するツイートをしてきました。それは、たいへん重要なことだ、と思うからです。と同時に、新しいやり方を見つけ出したいと思ったからでもありました。
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高橋源一郎 @takagengen

明日と明後日はたぶん、夜は子どもたちと爆睡していると思います。金曜ぐらいに「路上」でお会いできたらと思います。あと3時間ほどで、子どもたちが起きてくるので、もう眠ります。お休みなさい。

2010-06-09 02:58:33
高橋源一郎 @takagengen

みなさん、いろいろありがとうございました。たくさんいただいている『「悪」と戦う』への感想への返事やら、予告している『QF』論やら、ツイートしたいことはたくさんありますが、時間も限られています。さっきは、しんちゃんに涙目で「ぱぱ、きょうはいっしょにねないのお?」といわれました。

2010-06-09 02:56:55
高橋源一郎 @takagengen

すいません。刊行の予定はありません。ツイートは「無料で放流」、後は、流れ去るにまかせる、という方針です。 RT @piyoko245 ダメ元で質問します!takagengenさんのツイートは刊行されませんか?!(笑) これはもう、是非とも紙面で読みたいです。

2010-06-09 02:44:45
高橋源一郎 @takagengen

@ekubois その通りだと思います。今日は、「憲法」を書くことから、「小説」を書くことまで行けるば、と思っていましたが、時間が足りませんでした。「書く」ことで、よりわかり、さらに前へ進むことができる、という点では同じです。それが「書く」ことに内在している力です。

2010-06-09 02:39:24
高橋源一郎 @takagengen

その通りです。 RT @mynameisa2 自分自身で考える事が重要という点は全く同感です。ただ、その対象は憲法に限らないとも思います。憲法であれ法律であれ、学校や会社のルールであれ、慣例や商品やサービスでさえも…自らの言葉で自らの事として考える事が必要なのだと思います

2010-06-09 02:03:22
高橋源一郎 @takagengen

@itoi_shigesato ペコリ(お辞儀)。糸井さんに、ほめられた!

2010-06-09 01:47:37
高橋源一郎 @takagengen

ご心配なく。ぼくは「だいたいこんな感じ」主義だから、目の敵にされにくいですから(笑)。 RT @i_oshida 今夜の講義も本当に素晴らしかったです。でも源一郎先生がいつか誰かに殺されるんじゃないかと心配だな…。

2010-06-09 01:45:50
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」26…一度でも「憲法」を書いた経験のある人間は、「法」というものが「誰かが作った動かせないもの」ではなく、「どのようにでも書き得るもの」だと思うようになります。なにより、それは、いますぐ、どこでも始めることができるのです。長々と、ご静聴ありがとうございました。お終いです。

2010-06-09 01:36:35
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」25…素晴らしい憲法の下で生きることは、素敵でしょう。でも、法律とか憲法について考えなくなる可能性が大です。問題の多い憲法の下で生きる人間は、考える材料には事欠かない。「法」とは何か。「法」によって支配される国家とは何か。それは、彼らの「思考」という筋力を鍛えるはずです。

2010-06-09 01:34:10
@takagengen

「憲法」24…それは、「英明な、賢明な、鉄人たちによって作られる最高の憲法」の下で生きるより、もしかしたら、それほどたいしたものではない憲法の下であっても「みんなが憲法を書いてみる習慣のある国」で生きることの方が、豊かで、価値があって、面白いかもしれない、という思いです。

2010-06-09 01:24:02
@takagengen

「憲法」23…学生たちの「憲法」や「法」をめぐる思索は、自らそれを作ることを媒介することによって、驚くほど深まります。それがどのようなものであるかもまた、残念ながら、ここで紹介することはできません。けれど、その学生たちの試行を目にして、ぼくは、自分でも驚くような結論に達したのです

2010-06-09 01:21:27
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」22…それは、言い換えるなら「私」から発して「公」へ至る道を考えようとした、ということです。憲法前文というような「公」の文にしては、これはあまりに「私的」すぎるでしょうか。ぼくは、そうは思いません。少なくとも、「公」への長い道の出発点は、そこからであるべきだと思うのです。

2010-06-09 01:19:00
@takagengen

「憲法」21…ぼくは、この学生が書いた「憲法前文」に、ある意味で深い感銘を覚えました。この学生はオリジナルの「前文」を読んで、「よく出来ているし、カッコいいし、理想的だけど、わたしの言葉じゃない」と思ったのです。そして「自分で確実に理解できること」だけを選んで自分の「前文」にした

2010-06-09 01:15:51
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」20…「…政治道徳の法則は、普遍的なものなのか、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であるのかよく分からない。日本国民は、あるのかどうかよく分からない国家の名誉にかけて、この崇高な理想と目的を達成できたらいいなあと思う」

2010-06-09 01:12:41
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」19…「において、名誉ある地位を占められるのか分からない。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することは出来ないような気がする。われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国は無視してはならないらしいの知っているけど

2010-06-09 01:10:42
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」18…「…関係を支配する崇高な理想をなんとなく自覚しとけばいいのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義とやらに信頼すれば、われらの安全と生存を保持出来るでしょうと思った。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めているらしい国際社会」

2010-06-09 01:08:07
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」17…「…らしい人がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受するそうだ。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものっぽいと思う。われらが、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除出来たらいいなあ。日本国民は、恒久の平和をとりあえず念願し、人間相互の」

2010-06-09 01:05:29
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」16…すいません。15分以上「over capacity」で繋がりませんでした。続けます。「…出来る気がするので、主権が国民に存するっぽいことを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものらしく、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者…」

2010-06-09 01:03:20
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」15…「日本国憲法前文 日本国民は、正当かどうか分からないがとにかく選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の災禍が起ることのないやうに

2010-06-09 00:43:19
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」14…それは「憲法前文」なのですが、実はオリジナルの「憲法前文」とほとんど変わっていません。でも少しだけ変わっている。それも、おかしなところが。あるいは、繊細なところが。そこにどういう意味があり、ぼくたちがどんな議論を交わしたかは、最後にお話します。では、「前文」を。

2010-06-09 00:40:33
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」13…それらはすべて具体的な材料を元にした議論でした。だから、残念ながら、この小さな場所に材料を持ち込んで、説明することはできません。それは、どこか別の場所に譲りたいと思っています。けれど、一つだけ、学生諸君が書いてくれた「憲法」を紹介しておきたいと思います。

2010-06-09 00:37:53
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」12…では、それはどんな経験だったのか。ぼくは「日本国憲法」を書いてもらいました。「前文」やたくさんの条項を。それから日本だけではなく別の国の憲法を、時には存在しない想像上の国の、あるいは存在することが不可能な国の憲法も。そして自分たちで作り上げた憲法を材料に考えたのです

2010-06-09 00:35:00
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」11…それを「内」から見ること、つまり、「書く」ことによって、「憲法」の内側に入り込んでしまうことだ、と大塚さんは考えたのです。ぼくが大学で教えはじめたのは、ちょうどその頃でした。ぼくは「憲法」を学生たちに書かせるようになりました。それは、まったく新しい経験だったのです。

2010-06-09 00:30:20
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」10…それは大塚英志さんが編集した『私たちが書く憲法前文』という本です。大塚さんは、「憲法」について考えるもっとも良い方法は、それを書いてみることだ、と考え、それを実行したのです。びっくりしました。なにかについて考えてみるいちばんいい方法はそれを「外」から見るのではなく…

2010-06-09 00:27:37
高橋源一郎 @takagengen

「憲法」9…では、どうすればいいのか。「自分の頭で考える」、これしかありません。でも、これほどまでに精緻な議論を費やしてきた分野に、「自分の頭で考える」領分が残っているだろうか。長い間ぼくを悩ませていたのは、そのことでした。そして、ぼくは、ある決定的な本に出会うことになります。

2010-06-09 00:23:43
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