ザ・ファンタスティック・モーグ #4

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
文学 書籍 ニンジャスレイヤー
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ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(ドォン!鉄扉が内側にひしゃげる!ドォン!さらに一撃!ドアが破壊され、室内に蹴り込まれた!ナンシーは拳銃を構え、そちらとベランダの窓ガラスとを交互に見やった。「インターホンにはすぐに応えてもらいたいですなァ」侵入者が歩きながらホテルマンの服を脱ぎ捨てると……ニンジャ装束だ!)
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(ナンシーは問答無用で拳銃を発砲!愛用のデッカーガンでは無い為、威力に不足がある。やはりその侵入ニンジャは……暗鉛色の大柄なニンジャは、歩きながら銃弾を弾き飛ばしてしまう!そして威圧的にオジギした!「ドーモ。エレクトラ=サンでしたかな、ニセ秘書どの?私はカコデモンです!」)
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
第三部「不滅のニンジャソウル」より:「ザ・ファンタスティック・モーグ」 #4
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
BLAMBLAMBLAMBLAM!ナンシーは撃ち続ける。「おやめなさい」カコデモンは両腕を円形に動かす。タツジン!彼の指に全銃弾が挟み取られ、熱蒸気を噴き上げた。「真のニンジャのイクサは常人の介在できるものではない」「shit」ナンシーは舌打ちした。「役員のお守りはいいの?」 1
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「さて、できるならば殺さずに、どこまで貴方が我が社について勉強できたのかテストしたいところです。エート……エレクトラ=サン。フフフ」カコデモンの三白眼がどろりと濁った喜色を浮かべた。「ニンジャスレイヤーの陰にコーカソイド美女の存在あり。そんな話を耳に挟みますのでね」 2
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「詳しいのね。私の知らない事を色々と」ナンシーは拳銃を捨て、ホールドアップした。彼女の額を汗の粒が伝い、胸の谷間に降りていった。「そんなガイジンがいるだなんて、初耳……迷惑な話よね」「ハハハ、面白いですな。ともあれ我々のセキュリティを侮りましたか」「アマクダリ・セクトの?」 3
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「アマクダリ」の単語を耳にすると、カコデモンの目が黒っぽい紫の光を帯びた。ナンシーはカマを掛けただけだ。彼女は答えを待たず横に跳んだ。顔の前で両腕を交差、スーツの手首部に仕込まれた微細ヒートブレード機構が働き、強化ガラスに瞬間的なダメージを加える。体当たりによってガラスが粉砕!4
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「チィッ」カコデモンは窓ガラスから身を乗り出す。獲物は落下しながらワイヤーを射出、建物に引っ掛けて切断。さらに射出、引っ掛けて切断、と繰り返しながら逃げてゆく。当然カコデモンも後を追って即座にダイブした。「イヤーッ!」 5
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落下衝撃を緩和しながらホテルの壁を降りてゆくナンシーを追い、カコデモンは飛び込み選手めいて垂直落下!そして、見よ!その背中から黒い皮の翼が、ニンジャ装束を破って飛び出し、開いた!「ハーッハハーッ!」さらにその頭部から禍々しい山羊めいたツノが頭巾を破って飛び出す!コワイ! 6
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ナンシーは腰に仕込まれた2丁の小型拳銃を引き抜き、落下しながらカコデモンに向かって撃ちまくった。「Dodge this!」BLAMBLAMBLAMBLAM!カコデモンは皮の翼で己の身を覆い、これを受ける。特殊弾丸は着弾時に炸裂し、ニンジャであっても無視はできぬ衝撃を加える! 7
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さらにこれだ!ナンシーは拳銃を放り捨て、着地と同時に地面に閃光弾を叩きつけた。FLASSSHH!「ヌゥーッ!」ナンシーとほぼ同時に着地したカコデモンは光に包まれ呻く!これは偶然であるが、カコデモンは閃光弾によって目くらまし以上のダメージを受けたのだ! 8
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ナンシーは閃光弾の衝撃で自らも片耳から出血していた。ややバランスを崩しつつ、身を翻して走る。カコデモンは頭を振って衝撃から回復しようと努める。彼は恐るべきアクマ・ニンジャ・クランのグレーターニンジャ憑依者であり、ダメージからもすぐに立ち直る事ができる。 9
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ナンシーは大通りへ飛び出す。カコデモンは追う!そこへ突進してくるのは弾丸めいた速度のウキヨエ・トレーラーだ!「ザッケンナコラー!」過酷なノルマを負わされたネオサイタマの暗黒トレーラー業者は、産業道路に飛び出した人間など、構わず合法的に轢き殺すのだ!ナムサン!「ンアーッ!」10
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ナンシーは前方へ身を投げ出し、地面を転がった。すんでのところでトレーラーを回避!災いもこうなれば僥倖だ。彼女はよろけながら駆け出す。そしてガードレールを乗り越え、土手の下へ飛び降りた。「スッゾコラー!」追跡を遮られたかたちのカコデモンへ、新手のトレーラーが突進!「イヤーッ!」11
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カコデモンは中腰になり、山羊めいた禍々しいツノで真っ向からトレーラーとぶつかり合う!翼が拡がり衝撃を吸収!KRAAAASH!「アバーッ!」フロントパネルが無残にひしゃげ、トレーラー運転手は即死!さらにカコデモンは踏み込む!叩き込まれる両拳!ダブル・アクマ・ポン・パンチだ! 12
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「イヤーッ!」KABOOOOM!カラテ衝撃が車体を電流めいて伝わり、トレーラーの可燃性積荷が引火!爆発炎上!ナムアミダブツ!それは全く無用の一撃であったが、カコデモンにとっては腹いせめいた行動であった。最初のトレーラーの突入時、既に追跡の失敗は明らかとなったからだ。 13
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「フーッ……」カコデモンは人間を殺しトレーラーを爆発させた爽快感で己の憤怒を瞬時に発散した。「まあいい、こうなればナイトサーバント=サンの失踪は十中八九ニンジャスレイヤー……ようやく仕事も忙しくなってきたと言うもの……」 14
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「アンタ、そんなあんた……そんなんじゃ仕事も断られちまうんだろう?どうすんだい」「……ファック?」メイルストローム・ボンズヘアーのパンクスは首を傾げてモナカを見た。その顔には、大きなオスモウフォントで「ちっとも楽しくない」と入れ墨されているのだ。 16
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「ねえ、アンタどうすんだい、それ!」「ばあさん!ばあさん!」ツインモヒカン男のバーテンがモナカの腕を揺さぶった。「やめといて!ね!」「なんだい!」「……ファック」メイルストローム・ボンズヘアーの顔面刺青男はバーテンからサケを受け取り、フロアへ戻ってゆく。17
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「今後どうすんだい、ああいう若者は!」「まあ、あるよ、何かしら仕事は。こういうライブハウスとかさぁ……」ツインモヒカン男はため息を吐いた。「とにかくあれはさ、ああいうのは、覚悟なの。ワカル?企業で一生働かない気持ちを、消えない刺青で表してんのよ。有言実行なの」「おやまぁ!」 18
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モナカはフロアに増えてきた客のパンクスを、目を丸くして見渡した。「このヤッコ達は、アレだろ?アタシャ、シティポリス24時間で見た事あるよ!摘発だ!違法コンサートだ!すごいねェ!」とモナカは腕を振り上げる。「カナガワみたいな楽団だろ?放火したりさ!知ってるよ!」 19
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「カナガワはパンクじゃなくてアンタイブディスト・メタルだから、エート、あのね、ばあさん……」「違うのかい?」「まあ色々あンのよ、このハコはパンクスの聖地で、ニンジャの襲撃を受けて沢山殺されて、店長も死んで、それでも俺らは負けないでよォ、復興……ばぁさん!ダメ!」 20
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サソリパンクヘアーのニューハーフに声をかけようとしたモナカの腕をバーテンは掴んで引き戻した。「ダメだって!青龍刀背負ってるの見えるでしょ?ケンカっ早い奴もいるんだ。ファッションは生き方なの。ただの見た目じゃないの!生き方をバカにされたらばあさんも嫌でしょッ?」「あらまあ……」21
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やがてステージでは機材のセッティングを終えたバンドのメンバー達が袖に引っ込んで行った。客のパンクスは互いに話したり、キョロキョロ見渡したり、サケを頭から被ったりしている。「色々あるんだねえ」モナカは、やや反省したように殊勝に呟いた。「ばあさん耳栓した?」「耳は遠いんだ」 22
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2012年4月9日
ザ・ファンタスティック・モーグ #1 http://togetter.com/li/279174 ザ・ファンタスティック・モーグ #5 http://togetter.com/li/285840
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