31
錦織博 @nishiki_hiroshi
アニメの仕事に飛び込む時に、アニメの知識や経験はさほど必要では無い。けれど、何か創作物を完成させたという経験は早い段階でした方が良いと思う。作品を作る過程での思考と手触りみたいなものは、自分で主体的に作る事でしか得られない。
錦織博 @nishiki_hiroshi
創作物や作品を作る過程で生まれた僅かな根拠と自信をもとに、当事者として立ち向かうこと。それがそのまま業界での作品づくりに繋がる。立場や肩書きは後から身に付けるものであって、作品を作るための免許やパスポートでは無い。役職や肩書きは、あくまで創作の根拠を示した事への勲章のようなものだ
錦織博 @nishiki_hiroshi
作画や美術など、技術職の場合は少しニュアンスが違うかもしれませんが、演出とか脚本を目指す人は、習うことよりもそうした小さい根拠を獲得する機会を積極的に得るべきだと思います。自分にとっての根拠は、創作の種となりこだわりとなるので、教えられたり、急に身につくものでは無いのです。
錦織博 @nishiki_hiroshi
制作現場に於いて、演出の仕事とは、作品の特性と監督の意図を守りつつも、その人のもつ根拠をエピソードの中に入れ込んでいくという行為であって、決してマニュアルで処理出来るものでは無い。一つ一つの技術や試行は、根拠を定着させるための方法であって、それ自体は評価されるべきものとは違う。
錦織博 @nishiki_hiroshi
実際に仕事で陥り易いのは、高い技術に拘ったり、いたずらにクオリティを上げて周囲に認められようとする事だ。しかしほとんどの場合、それでは本人の満足のいく評価は得られない。本当に問われているのは技術ではなく、その人の固有の想いやパーソナリティそのものだったりする。
錦織博 @nishiki_hiroshi
しかし、「自分はこう思う」という意見のみでは回りを動かす事は出来ない。有効なのは、その人が獲得してきた根拠から出てきた考えやアイデアのみである。そして、作品づくりを重ねる間に、それがその人の個性やスタイルになっていくのである。
錦織博 @nishiki_hiroshi
監督や総作監が全ての創作のイニシアティブを握り、他のパートの担当者がそれに追従するという考え方ではスタッフの個性やアイデアを活かすことが出来ない。各パートの仕事が作業化、部品化しつつあると捉えられている事が、それぞれの価値が下げられたかのような発言に繋がっているという気がする。
八作🐳㌠ @brikix
@nishiki_hiroshi 「根拠」という言葉を選ばれたことが、とても大事なことのように思いながら拝読いたしました。
錦織博 @nishiki_hiroshi
@brikix 作家の個性というものは、本質的にはスタイルや営業品目の一つではなくて、何かを語るうえでの根拠そのものではないかと思います。

コメント

ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする