「モーレツ宇宙海賊」と「輪廻のラグランジェ」についての考察

佐藤竜雄監督の手がけた作品が2012年初頭に同時期放映されました。 「モーレツ宇宙海賊」と「輪廻のラグランジェ」 この奇妙な巡りあわせをした2作品の狙いを考えてみました。
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テリー・ライス @terry_rice88

最近思ったのだが、モーパイって「様式美萌え」アニメだなと。本編中でも宇宙海賊=伝統芸能という位置づけで伝統美と化していることからもこれは明らかで、メタ的にもスペオペの様式美や女子高生ものの様式美を自分も含め、見ている側が享受しているんじゃないのかなあ。こと丁寧な仕事を見ていると。

2012-04-12 01:02:33
テリー・ライス @terry_rice88

要するにキャラにも萌えているけど、そこに繰り広げられる物語のベタさ加減の「様式美」にも萌えているのではないかと言う気がするな。娯楽として「物語を楽しむ、享受する」という事を許可していて、見ている側に面白さを感じさせてくれていると。

2012-04-12 01:05:40
テリー・ライス @terry_rice88

一方でこの「様式美」っていうのは時代流行にフィックスされるものではなく、「ただそこに在る美しさ」であるから「不変」でもあるけれど、何かしら時流に問題提起するものでもないって印象がモーパイにはある。本当に「楽しむための物語」が丁寧に作られているので、それ以上のものはない感じかな。

2012-04-12 01:08:55
テリー・ライス @terry_rice88

逆に時流に乗りまくっていたのが同じく佐藤竜雄監督の関わっている輪廻のラグランジェなのではないかなと。ラグランジェは地方自治体が積極的に「聖地巡礼」に関わりすぎているのが難点ではあるんだけど、今回はそれを抜きにしておく。まあ、鴨川にする意味もあったとは思うんだけども。

2012-04-12 01:11:24
テリー・ライス @terry_rice88

個人的にはラグランジェはピンドラの描いた地平と地続きだと思ってて、運命の輪や輪廻の輪を考えるお話になっているんじゃないのかなあと。巡りあいは果たして運命なのか。生死の円環は果たして存在するのか。それは呪いなのか福音なのかって感じの極めて宗教的なお話。

2012-04-12 01:14:51
テリー・ライス @terry_rice88

ピンドラは運命と言う輪で仮の家族を繋ぎ止めていた訳だけど、やはりそれは「罪」であり、あの主役三人がその罪を受け入れて、「罰」を分け合った話なんだろうと思う。ちょうど同時期に偽物語で「家族の絆の真偽」が月火フェニックスで描かれていましたが、要はその繋ぎとめていた物は「偽物か否か?」

2012-04-12 01:18:42
テリー・ライス @terry_rice88

その回答はピンドラも偽物語も「たとえ存在、繋がりが偽物であろうとも、そこに積み上げられてきた関係は真実である」と言う風に至っている。ピンドラに話を戻すと結局他人同士であった三人は「誰も死なずに生きられるように」離れ離れに生きる事を「運命の果実」を分け合う事で「罰」を分かち合った。

2012-04-12 01:23:38
テリー・ライス @terry_rice88

いつか巡りあう運命の為に、「罰」を分け合い、どこかで繋がり続けている。というのがピンドラの流れ。で、ラグランジェはそれらを目に見える形で女子高生の友情として描こうとしたって感じ。まあ、「罪と罰」なんてハードな要素は全くないけども、代わりに「運命」と「輪廻」がある。

2012-04-12 01:27:43
テリー・ライス @terry_rice88

ラグランジェは良くも悪くもまどかとユリカノのお話なんだろうと思う。それぞれ背負っているのが「運命」と「輪廻」なんじゃないかなと。近似的な二人の存在がその2つの見えない輪にどう対処していくのかってことかなと。まどかはラン、ムギナミと三人で繋がろうとし、ユリカノは一人戦うことを選んだ

2012-04-12 01:31:50
テリー・ライス @terry_rice88

検証する情報が少ないけども、この2つの輪のキーパーソンは恐らくアステリア、なんだろうな。彼女が死をも超越している存在なので、彼女が消える事で何かが解決するはず、ユリカノとの関連性がまだ見えないけど今後、出てくることに期待しておきましょう。

2012-04-12 01:34:56
テリー・ライス @terry_rice88

でまあ、ラグランジェがピンドラで説明された「運命の輪」を流れにたゆたうものであり、再び巡りあうことを承認しているが故に一期最終回の別れがあって、まどかもランとムギナミを思いながらまたいつか三人出会うことを信じているっていう友情のお話として仕立て上げられているって事なんじゃないかな

2012-04-12 01:39:23
テリー・ライス @terry_rice88

運命を「家族の絆」と捉えるのでなく「女子高生の友情」として捉えているのがラグランジェなんではないかなあと。なものだから、「運命ってそんなに重くないものだよね? いつかきっと巡りあえるんだから!」とピンドラの運命とは一線を画す爽やかさを残すような終わり方だと思います。

2012-04-12 01:43:21
テリー・ライス @terry_rice88

その友情と言うのは多分壊れる事のない強固なトライアングルであると「運命」を形付けているな気がします。ピンドラは点と点が分かれたまま終わったけど、ラグランジェは点と点が繋がって、形になって終わった感じかな。見えないけど繋がってる、ではなく見えているからこそ繋がっている。という風に。

2012-04-12 01:46:32
テリー・ライス @terry_rice88

そう考えると割りと昨年のトピックスを引き継いだ形でラグランジェが第二期へと繋がっている、と言うのが私見なんですが、いかがなものでしょうか。分かりづらくて申し訳ない・・・。

2012-04-12 01:48:20
テリー・ライス @terry_rice88

そういう風に見えるってだけの話で実際は違うのかもしれませんし、眉唾物として聞いていただければ幸いです。この世の中の理をどう捉えるかって言う観点のお話なんだろうと思います。ピンドラもラグランジェも。

2012-04-12 01:51:29
テリー・ライス @terry_rice88

だからまあモーパイとラグランジェが同時期に放送を開始したのもやはり運命なんじゃないのかなあと。かたや普遍的様式美を追及した作品、かたや現代性の高いトピックスを取り扱った作品として水と油のごとく分離したニ作品なんだろうと、自分は思っています。あえて二つに分けたんじゃないかなあ…。

2012-04-12 01:54:54