loveyassy
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06年6月県会発言を再録:これから申し述べる内容に関し、冷静に耳を傾けて頂きたく思います。誇り高き220万県民が集う信州・長野県は今、存亡の危機に直面しています。エイズ(AIDS:Acquired Immunodeficiency Syndrome:後天性免疫不全症候群)患者及び
2012-04-13 15:04:342:HIV(Human Immunodeficiency Virus:ヒト免疫不全ウイルス)感染者の報告数の人口10万人に対する割合は過去3か年平均で、大阪府や神奈川県、愛知県を遙(はる)かに上回り、東京都に次いで全国ワースト2位なのです。全国平均の1.6倍です。
2012-04-13 15:05:023:が、恐れてはいけません。“有為転変”するウイルスであるHIVを根治することは難しくとも、感染した初期段階で対応したなら、現在の医療では半永久的に発病を防ぐことが可能です。しかし、一旦発病したなら、残念ながら手遅れなのです。
2012-04-13 15:05:334:即(すなわ)ち、感染した後の潜伏期間に判明させ、対処することが極めて重要なのです。本県のHIV感染者報告数は2005年(平成17年)、全国28位でした。他方で、エイズ患者報告数は2005年(平成17年)が全国ワースト3位、2004年(平成16年)はワースト1位なのです。
2012-04-13 15:06:105:それは、概(おおむ)ね10年前後と言われる潜伏期間を経て、発病後に初めて医療機関に駆け込む県民が圧倒的であることを示しています。 加えて、発病者を含む本県に於(お)ける感染原因の79パーセントは異性間の性的接触なのです。
2012-04-13 15:07:186:国家的犯罪だった血液製剤に因る感染、或(ある)いは同性間の性的接触に因る感染とは比較にならぬ割合です。即(すなわ)ち、本県に於(お)けるエイズ問題とは最早(もはや)、一部の人々の問題ではないのです。
2012-04-13 15:07:417:さらに本県では、判明しているHIV感染者の中で日本国籍の方が占める割合は3分の1であるのに対し、既に発病したエイズ患者の中で日本国籍の方が占める割合は65パーセント、全体の3分の2に達しているのです。
2012-04-13 15:08:218:即(すなわ)ち、早期発見の検査機会を逸(いっ)し、残念ながら根治の可能性は無きに等しい状態の中で闘病生活を送る、それも長野県で生まれ育った県民が数多く存在するのです。ごくごく普通の、恐らくは気立ても良く、親切で優しく、仕事や勉学に励む、あなたの周囲の隣人であったりするのです。
2012-04-13 15:08:549:彼等や彼女等は潜伏期間中に、愛する家族や恋人や友人や、或(ある)いは母子感染を通じて未来の子どもにも、負の連鎖を与えてしまっているかも知れないのです。一連の数値は、何を物語っているでしょうか?
2012-04-13 15:09:4710:SARS(Severe Acute Respiratory Syndrome:重症急性呼吸器症候群)を始めとする感染症の専門病棟を擁する県立須坂病院の担当部長は、語ります。「HIVが猛威を振るうアフリカでの最初の状況と酷似している」と。
2012-04-13 15:11:3511: 私たちは、この現実から目を背けてはいけません。これは、信州人に与えられた試練なのです。従来の差別意識と似通った「排除」の発想では乗り越えられません。
2012-04-13 15:12:1112:共生の意識を抱くと共に、早期発見で発病を防げる、まさにリビング・ウイズ・エイズの時代に生きる信州人として、HIV並びにエイズに対する正確な知識を共有し、一人でも多くが検査を受ける“県民運動”を展開すべき、と考えます。
2012-04-13 15:12:2213:県内全ての保健所と県内8か所のエイズ治療拠点病院で、無料・匿名のHIV迅速検査を実施します。県民各位が冷静に現実を受け止め、エイズ及びHIV感染の予防と蔓延(まんえん)の防止にご協力頂けることを願っています。
2012-04-13 15:12:42補足としての14:この演説に対し、県議諸氏から寝た子を起こすなと不規則発言=野次が飛び交い、当日の地元TV、翌日の地元紙・全国紙の県版も、この厳然たる現実への言及は皆無。HIV検査の緊急予算措置を講ずるも8月に小生は退任。議事録→ http://t.co/G4iisoqP
2012-04-13 15:18:39