『誰も知らない基地のこと』姜尚中さんのトークショー、感想、考えたこと。

米軍の基地問題について扱ったドキュメンタリー映画『誰も知らない基地のこと』の感想と、有名な政治学者の姜尚中さんのトークショーの内容(うろ覚え&抜粋)と、考えたことなどをまとめました。 映画公式サイト: http://kichimondai.com/ イメージフォーラム: http://www.imageforum.co.jp/theatre/index.html
2
鈴木総平 @soheisuzuki

【見たい映画】『誰も知らない基地のこと』イタリア人監督が、世界中で共通の問題となっている米軍基地の真実を追ったドキュメンタリー。主な取材地はイタリア、インド洋、そして普天間の米軍基地。いま日本人が見るべき映画。日本人は沖縄に基地だけではなく、その問題も議論も押し付けていると思う。

2012-02-15 16:44:56
映画『誰も知らない基地のこと』 @kichimondai

「基地」と聞いて「私には関係ない」と思う。「原発」と聞いて「関係ない」と思っていたでしょう、事故が起こる前まで。今、知っておかないといけない「誰も知らない基地のこと」

2012-04-08 12:00:42
映画『誰も知らない基地のこと』 @kichimondai

本作は沖縄における基地問題をグローバルなものに位置づけ、基地の近くに住んでいる人にもそうでない人にも共通の問題だということを教えてくれます。今まで基地問題のことに関心がなかった人にも観て欲しいです。

2012-04-09 14:06:01
鈴木総平 @soheisuzuki

イメージフォーラムで『誰も知らない基地のこと』見てきた。有名な政治学者の姜尚中さんのトークショー付き上映だったから混んでたな。でも勉強になった。感想とか考えたことは後ほど。

2012-04-14 15:45:49
鈴木総平 @soheisuzuki

『誰も知らない基地のこと』の感想。いつもながらネタバレ注意だけどね。まず世界38ヵ国716ヵ所の米軍基地があって25万人の兵士が駐留してるってことには驚いた。ちなみに映画の原題は『STANDING ARMY』=駐留軍。戦時・平時を問わず常にそこに駐留している軍隊のこと。

2012-04-15 13:09:08
鈴木総平 @soheisuzuki

監督はイタリアの若手監督2人組。主な取材地はイタリアのビチェンツァ、インド洋のディエゴ・ガルシア、日本の普天間。

2012-04-15 13:09:10
鈴木総平 @soheisuzuki

ディエゴ・ガルシアでは「危険だ」という理由で島民全員が土地を奪われ、家を壊され、故郷を追われ、強制的に移住させられたにも関わらず、リゾート地のような基地として米軍人が快適に暮らしている。プロモーションビデオの紹介では「米軍基地の穴場」だってwwww

2012-04-15 13:10:27
鈴木総平 @soheisuzuki

普天間はあまりにも市街地の中にあり過ぎるため、騒音や墜落に住民が悩まされ、世界一危険な基地と呼ばれている。事件や事故も多発しており、住民は60年以上もの間、耐えながら戦い続けている。

2012-04-15 13:10:38
鈴木総平 @soheisuzuki

イタリアでは反対運動が盛り上がりを見せ、住民投票を行おうとするが、実施前日に最高裁に阻止されてしまう。これに対してペンタゴンの軍事コンサルは「ビチェンツァは離着陸も無いし騒音もない。反対する理由は一つもない。反対してるのは腐った共産党員か、騒ぎたいだけの連中だ。」だってwwwww

2012-04-15 13:10:56
鈴木総平 @soheisuzuki

ノーム・チョムスキーチャルマーズ・ジョンソンが出てた。冷戦下に作られた米軍基地がソ連崩壊によって意味を失うと、すぐに米軍は敵を探し始めた。麻薬、中国、テロ…。地政学的に基地による資源やパイプラインの囲い込みにも触れて、アメリカが基地を利用して帝国化していると指摘する。

2012-04-15 13:18:17
鈴木総平 @soheisuzuki

軍産複合体のための基地の維持や増設。基地の維持のための敵探し。基地のための戦争や介入。などはその通りだし、鋭い指摘だと思った。「戦争はアメリカの公共事業」なんて言われたりもするしねw。

2012-04-15 13:25:32
鈴木総平 @soheisuzuki

あと、アメリカは独立宣言で「平時における駐留軍」を否定して独立したのに、今アメリカがそれを他国でやりまくっているというのはシニカルな批判。

2012-04-15 13:36:51
鈴木総平 @soheisuzuki

「誰も知らない基地のこと」姜尚中が沖縄基地問題について語る : 映画ニュース - 映画.com http://t.co/FOkDd1XD

2012-04-15 13:39:58
鈴木総平 @soheisuzuki

映画としての感想は、短いけどよくまとまってて見やすかった。あと特に音楽がよかった。多用されてたMassive Attack的なブォゥワブォゥワブォゥワブォゥワってのが耳に心地よかった。アンビエント的な音楽の使い方が欧米の監督はうまいね。日本の監督は音楽のセンスが全然ないw。

2012-04-15 13:50:30
鈴木総平 @soheisuzuki

でも、軍産複合体について触れてるのに、民間軍事会社とか戦争の民営化や外注について触れなかったのには違和感があった。74分間の作品ならあと15分くらい増やして入れたらよかったのに。

2012-04-15 14:04:05
鈴木総平 @soheisuzuki

姜尚中さんのトークショーメモ。(うろうろ覚え&抜粋w)。まず基地の数はまぁそれぐらいはあるだろうと思ってたとのこと。必要性という面でも監督とは少し考えが違っていて、必要性は確かにあると思うし、世界の安定の為にアメリカが公共材を提供しているという面はあるだろうと思うとのこと。

2012-04-15 14:05:11
鈴木総平 @soheisuzuki

(続き)アメリカの帝国化とあったが少し違う。これだけ多様化してグローバル化している中で一国では到底ムリ。帝国化というなら、アメリカと協力関係にあるEUや日本なども含めて主要国の帝国化という方が正しい見方だろうとのこと。 確かに。これは大きく頷いた。

2012-04-15 14:06:15
鈴木総平 @soheisuzuki

(続き)有資源国や石油産出国の資源ナショナリズムの台頭はいいことであると思うが、それでは先物などで影響力を持つ米や莫大な量を輸入している先進国が困る。その為にアメリカが公共材(先進国仲間のための)を守っているという構図がある。そして同時にそれらの国にプレゼンスを得ている。

2012-04-15 14:09:27
鈴木総平 @soheisuzuki

Q:原発との関連について。構図が非常に似ていると思うがどうか。 A:危険なものはカネで地方に押し付けるけど、恩恵は首都圏が受けるという構図。エリートが判断して非民主主義的に決定していくというのもそうだし、関連企業が儲かる裾野が広いというところも似ている。

2012-04-15 14:12:04
鈴木総平 @soheisuzuki

Q:経済効果はどうか? A:ごくわずか。一部にはあるでしょうが、試算を見てもほとんど無いことがわかる。むしろ基地の土地を他のことに使った場合の経済効果や雇用創出効果の方が確実に大きいので、機会を失っているという面でマイナスだと思う。 これはかなり重要なポイント。聞けて良かった。

2012-04-15 14:13:51
鈴木総平 @soheisuzuki

Q:沖縄基地の必要性や抑止力について。A:難しい。基地の必要性はあると思うが、必ずしも沖縄である必要はない。例えば海兵隊は殴り込み部隊であり重要な部隊だが、出動するための船は佐世保にある。海兵隊は飛行機やヘリでは出動しないので、海兵隊が沖縄にいなければならないという話はおかしい。

2012-04-15 14:18:10
鈴木総平 @soheisuzuki

(続き)あとアメリカの基本戦略は異民族統治なので、日本対米という構図もあるが、日本対琉球という構図が存在するということを考えなくてはならない。 この言葉が一番心に残った。姜尚中さんだからこそ重みと力のある言葉だった。あとエリート対一般市民っていうのもあるだろうなって思った。

2012-04-15 14:22:48
鈴木総平 @soheisuzuki

質疑応答Q1:北朝鮮は確かに独裁で問題も多いが、新たな敵を作り出すというのに北朝鮮があたるのでは。メディアも含めて恐怖心を煽っているということはないか。A1:これは難しい。実際に核開発をしているという点で脅威であることは確か。だが、ブッシュが言う「悪の枢軸国」というほどではない。

2012-04-15 14:30:53
鈴木総平 @soheisuzuki

(続き)懸念していいるのは核のドミノ現象が起きないかということ。韓国は1000キロの弾道ミサイルの開発の承認をアメリカに求めている。日本も韓国が東京も射程に入るミサイルを持てば脅威に感じる人も出てくる。(まぁつまり囚人のジレンマ。)中国もこれを恐れている。

2012-04-15 14:32:32
鈴木総平 @soheisuzuki

(続き)これは邪推かも知れないが…、大飯の再稼動も北のミサイル発射と少しは関係があるかも知れない。いきなり核武装するなんてことは考えてないかも知れないが、短期間で核を開発できるように核を扱う技術を持っておきたいというのは国のエリートの中には少し考えている人がいるのではないか。

2012-04-15 14:35:06