パパタラフマラ「青い頭の雄牛」について

パパタラフマラ小池さんによる解説
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小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」⑧ 久しぶりに限りなくしんどかった。だが、改めてパフォーマーの凄さを感じたのだった。とても、やはり私は舞台に立つ側ではないと思った。頭の使い方が、どうしても外側へと動いていってしまうのである。その割に、もう一度、立った舞台があるのだが……。

2012-04-17 15:03:36
小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」⑦ 「百年」では松島誠にその役はやってもらったが、妄想を駆使することで現実と非現実のあわいを自身で体感し、「百年」に活かそうと考えていた。装置群もまた、「百年」への布石である。舞台全体が装置化していくような場を小さな規模で作り出そうとした。

2012-04-17 15:02:11
小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」⑥ そしてこの作品は「百年の孤独」への布石でもあった。つまり、映像使用と同時に、私がやった気狂い博士の役を「百年の孤独」では重要なキャラクターとして投影させようと考えていたのだった。現実なのか妄想なのかわからないポジションにもっていくために。

2012-04-17 15:00:02
小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」⑤ もともと、身体で見せられるとは思っていないから、映像や装置などをたくさん使う。驚きの装置をそこかしこに仕込んでいった。完全ソロで最初はやろうと思ったが、どうにも無理があり、あらた真生を入れた。オノセイゲンの音楽もまた、非常に有効だった。

2012-04-17 14:59:01
小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」④ 2002年12月いっぱいまではまるっきり時間がなくててんてこ舞い。よって年末から一気に体重を落とし、運動をガンガンしていった。まったく動かなかったのに、約2カ月で10キロ落とし、次第に動ける身体にする。しかし、思ったよりはずっとシンドイ。

2012-04-17 14:58:39
小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」③ とは言え、トレーニングをしてきているわけではなく、体重も増えていた。半年がかりで落としてと思ったが、「未来の空隙」以後の3ヶ月間で5作品を制作している。市民と一緒に作った作品。岩下徹、キムヨンジン、カールストーンと作った作品。東南アジアの各地で制作した作品。

2012-04-17 14:58:07
小池博史 @koikehiroshi

「青い頭の雄牛」② 40代後半になって、二十数年ぶりに舞台に立つとは、お前はいったい何を考えているのか?と大勢に言われ、呆れられた。しかし、私にとっては感触こそが重要だった。自分で再度、向こう側を確かめることで見えてくる部分があると何となく感じていた。

2012-04-17 14:57:30
小池博史 @koikehiroshi

第三十七回作品「青い頭の雄牛」① 2003年2月 ザ・スズナリにて上演。本作品は前年までに蓄積してきた作品群から、さらに突っ込んでいくために自身を舞台上に置いてみたらどうなるか?との視点が必要と感じて制作した作品。私自身が舞台に立ったのは20代前半が最後だった。

2012-04-17 14:56:42