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冒頭のVTRが流れます

<ナレーション> 不況に悩む地域産業を活性化させた、ありそうでなかったアクセサリー。軒先などちょっとした空きスペースを仲介する、不動産のITビジネス。いずれも女性が起業、高い注目を集めるビジネスです。こうした自ら事業を起こす「起業」に多くの女性たちが挑戦しようとしています。
2012-04-17 20:04:58
<ナレーション> 社会的にも世界中で、女性の起業に期待する声が高まっています。日本では政府系銀行が女性の起業を対象に、賞金1000万円のビジネスコンペを開催。女性によるビジネスがイノベーションや雇用を生み出し、社会に大きなインパクトをもたらすと期待しています。
2012-04-17 20:10:04ここからスタジオになります

国谷:こんばんは。クローズアップ現代です。女性は高い潜在能力を秘めた経済成長のエンジンになり得るという期待が広まってきたにもかかわらず、女性の力を成長に結びつけているとはまだまだ言えない状況です。それを象徴しているのが、働いている女性の割合を年齢で見たこちらのグラフ。
2012-04-17 20:17:29
国谷:アルファベットのMの形をしています。30歳前後、最初の出産をきっかけに仕事を離れる女性が多く、さまざまな要因から働くことを希望しながら働いていない女性は342万人に上っているとみられます。消費の中心を担う女性が自ら働き収入を得ることで、内需が拡大する。
2012-04-17 20:23:01
国谷:女性の視点で新しいビジネスや産業が生まれるのではないか。また少子高齢化が急速に進む中で、生産人口の減少を食い止めることも大きな課題となっています。こうしたさまざまな観点から期待が寄せられている女性の力。
2012-04-17 20:27:12
国谷:今夜は自ら事業を立ち上げ、経営者となる女性の起業に焦点を当てます。なぜ起業が注目されているのか。その理由の一つが…もう一度このグラフをご覧ください。M字の下に出てきたのが自営業、自ら経営しながら働く女性のグラフで、出産や育児で職場を去るM字はここにはありません。
2012-04-17 20:34:25
国谷:さらに女性が経営する企業は、女性の雇用を生み出す原動力にもなっています。しかし資金・販路開拓などさまざまなノウハウが求められる厳しいビジネスの世界で、経験の浅い女性の経営者をいかに支えていくかも大きな課題となっています。
2012-04-17 20:37:45VTRが流れなす

<ナレーション> 3月、東京・六本木でちょっと変わったイベントが開かれていました。ステージに並ぶのは、赤ちゃんにおっぱいをあげるお母さんたち。その名も「授乳ショー」です。胸の部分に目立たない切れ込みを入れ、周りを気にせず母乳を与えることができる授乳服の紹介イベントです。
2012-04-17 20:44:03
<ナレーション> この授乳服のデザイン・販売を行う会社の社長、光畑由佳さん(48)です。光畑さんは授乳服という日本にそれまでほとんどなかった市場を開拓。今ではその市場規模は推定20億円にまで拡大しているとみられています。
2012-04-17 20:48:47
<ナレーション> 光畑さんのビジネスは従業員の雇用の仕方や、働き方でも注目されています。他の多くの会社ではリスクと捉えられがちな子育て中の女性をあえて雇用し、その能力を最大限発揮しやすい職場を作っているのです。
2012-04-17 20:52:57
<ナレーション> 光畑さんの会社は正社員とパートあわせて45人。その全員が女性です。特に幼い子どもたちを抱えた母親たちを積極的に雇用、子連れでの出勤を認めています。事務作業や打ち合わせをしながらの授乳も当たり前。職場の一角には、子供を寝かしつけるスペースも確保しています。
2012-04-17 20:57:48
<ナレーション> これなら「保育園に入れられない」と悩むことなく働けるといいます。子どもの急な病気など突発的な事情にも、メーリングリストで情報を共有し都合のつく人が代りを務めるなど互いに支え合う体制を作り、女性が働き続けられる環境を作っているのです。
2012-04-17 21:02:36
<ナレーション> こうしたやり方は、光畑さん自身の経験から生まれました。3人の子どもの母親でもある光畑さん。もともと大手企業に勤めていましたが、夫の転勤を機に退社。自らどうしたら働いていけるのか模索した結果、子どもをそばに置いて仕事をしようと起業しました。
2012-04-17 21:07:25
光畑:今の多くの会社の仕組み・社会の仕組みというのが、人のライフサイクルという所を意識しないで作った会社のシステムですよね。それをまず壊してしまいたいなっていうのが、私たちの考えかなと。
2012-04-17 21:12:26
<ナレーション> これまでの既存の枠を飛び越え、地域の産業まで巻き込む女性企業家もいます。アクセサリー店に並ぶピアスを止める金具・ピアスキャッチ。特殊な構造でしっかり固定され、うっかり失くす心配がないというものです。このピアスキャッチを開発した菊永英里さん(30)です。
2012-04-17 21:17:25