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今日は負けたけど、明日は絶対力口藤！
@ahohehepo
早く家に帰りたい僕は、自分の行き先側のホームにとまった電車の先頭車両にかろうじて駆け込み乗車した。扉が閉まり、電車は発車した。僕を見送るように多くの人がたたずむホームとは対照的に、他に誰も乗っていない車内。すぐに僕はどうしようもないことをやってしまったと悟った。（続く）
2010-06-13 23:21:08
今日は負けたけど、明日は絶対力口藤！
@ahohehepo
車庫行きの回送電車だった。窓の外は地下の闇で、運転席は光の反射を防ぐカーテンのせいでよく見えない。運転手は、誰も乗っていないはずの車内に人がいることに気づいてないのであろうか、どんどん電車は加速していく。僕はこのまま銀河まで連れていかれるのだろうかと思ったが、（続く）
2010-06-13 23:32:57
今日は負けたけど、明日は絶対力口藤！
@ahohehepo
どうすることもできず座席の端っこに座った。座席はガラガラで選択の自由は無限にあったわけが、真ん中に堂々と座るのに少し後ろめたさのようなものを感じていた。間もなく電車が止まり、運転席のカーテンが上がって中から運転手と思われる男が出てきた。僕は怒られるだろうと思ったが、（続く）
2010-06-13 23:47:05
今日は負けたけど、明日は絶対力口藤！
@ahohehepo
予想外に運転手の表情は穏やかだった。「どこに行きたいの？」まさか行き先を伝えれば連れて行ってくれるのかと思ったが、すぐにこの電車は折り返すから駅で降りて乗り換えろとのことだった。（続く）
2010-06-13 23:58:31
今日は負けたけど、明日は絶対力口藤！
@ahohehepo
無事、乗った駅に元どおり帰還することができたが、驚くことに電車の進行方向とホームは逆側になっていた。何かすごいことを成し遂げた気になったが、学んだことは単に急がば回れということであった。
2010-06-13 23:58:33