- kusunokidan
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#twnovel けいりん!1番車:「ましろ!あなた左目が見えないのね!?あなたが頑なに先行にこだわる理由がやっと分かったわ。左側の選手の動きが見えないのね?」「……」「分かった、捲りはすべて私がブロックする!ましろは前だけ見て走って」「ありがとう……黒絵」
2012-01-22 22:59:31#twnovel けいりん!2番車:ましろの番手の黒絵。捲りに合わせて絶妙なタイミングで横へ振る。ブロックされた選手は失速。しかしインを空けすぎた。「やばい!インを突かれる…」そこには、ましろライン3番手の紅緒の姿があった。「私がインを抑えておく。黒絵は安心して番手の仕事をして」
2012-01-24 00:35:15#twnovel けいりん!3番車:控えめな性格な紅緒。ラインの並びでも番手は主張せずにいつも3番手。「番手が黒絵の時は、先行のましろは張り切るから途中でタレるはず。黒絵が直線まで引いてくれるので、あとは一人差すだけで優勝!」遠慮深いようで実は計算高い紅緒であった。
2012-01-24 22:58:55#twnovel けいりん!4番車:競輪では4番6番8番には格下の選手が割り振られて【ヨーロッパ】などと揶揄される。今日の蒼乃の車番は4番。格下の意地で一発かましてやろうと6番のミドリとラインを組む。打鐘ガマシでバックまで。後は頼むと後ろを振り向いたらミドリは早々に千切れていた。
2012-01-26 00:11:16#twnovel けいりん!5番車:「40代で所帯持ちの浅黄選手。自称17歳で熱心なファンもたくさん居ます。では、ファンの方にコメントを頂きましょう」「あさぎは俺の嫁!」「ハイ、ありがとうございました。……えっ!?失礼しました。今のは浅黄選手の旦那様でした」
2012-01-26 22:22:19#twnovel けいりん!6番車:ミドリは蒼乃と連携することにした。今回はミドリが前。風除けとなって先行するミドリ。ゴール前になっても蒼乃が出てこない。人一倍小さいミドリの後ろは風除けの効果がほとんどなく、蒼乃は一人で走っているのと変わらない状態だった。
2012-01-28 02:44:14#twnovel けいりん!7番車:徹底的な分析と予測による筋書き作成。相手より先回りして反応の遅れをカバーする。若い子と走るために選択した戦法。着には絡むが勝ちがない。そんな橙子が選手の組み合せを見て確信した。「次は私の日だ!」橙子の脳内には優勝後のコメントまでもが出来ていた。
2012-01-28 20:57:26#twnovel けいりん!:追込選手の追乃、彼女は落車事故により頭を強く打ち、記憶障害が出るようになってしまった。高次脳機能障害と診断され選手生命が絶たれた追乃、選手手帳を返す時に「パラリンピックに出てみないか?」と誘われた。アンコになった人生に、一つの道が見えた瞬間であった。
2012-10-22 21:11:14#twnovel けいりん!:レースで累積違反得点が溜まってしまった小寺ユキ。ペナルティとして斡旋停止のうえ、五泊六日の禅寺修行に行くことになった。京都府宇治市の萬福寺、小寺ユキの厳しい修行が始まる。「別に、坊主にならなくてもよかったんですが……」「えっ!?」
2013-02-02 15:11:43#twnovel けいりん!:競輪は2~4人で連携して戦う。それはラインと呼ばれ、練習仲間や同じ地域の選手、同期などで組まれることが多い。「みなさん地域も違いますが、どういう繋がりですか?」「「あたしたち、LINE繋がりでーす!」」「くっ!commの私は今回、単騎か……」
2013-02-03 23:11:27