あなたの考えた創作都市を紹介してください

あなたの考えた #創作都市 を紹介してください。設定列挙でも情景描写だけでもツイノベ風の小話でも何ツイートに渡っても、形式自由。都市萌えください。
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@niwatori29_kuu

四年に一度、緑色の雷が落ちる町。雷は必ず一人の子供を選び、天に連れ去る。男女・美醜は問わず、ただ一人だけを。大人達は秘密のやり取りでその日を推理し、子供のための祭が行なわれる。四年に一度の大祭、全ての子供が報われる日。誰が選ばれ消えるか分からない。その日の為に幸福を。 #創作都市

2012-05-19 02:36:43
空間 @nyannyannyanno

中心の、弧空の、宮殿。奇怪な森。しずかな森。永遠の、花畑。ゆたかな畑。人里。不思議なお店。お土産には、花の蜜の鈴。川。忘却の水。狂暴な、いきもの。水の女神の館。奇怪な森を抜けると、ちいさな家がある。 #創作都市 #箱庭

2012-05-16 20:58:05
にわとりとり @niwatori29

【教会に棲む】村の隅に、廃教会がある。窓から中を覗くと、白い陽射しのなか子供達が遊んでいるのが見える。子供達はいつも後ろを向いていたり俯いていたりして、誰とも見分けがつかない。口は動いているが声は聞こえない。いつまでも遊んでいる子供達。打ち捨てられた廃教会。 #創作都市

2012-05-15 01:09:08
にわとりとり @niwatori29

【茶色の屋根の町】丘の上には茶煉瓦造りの大聖堂があり、美しい大司教が教会と町全体を統治している。町民は皆教徒であり、安らぎと幸福を約束され、悪意も抱かず一生を終える。大司教は遺体を聖堂の奥深くに運び入れ、儀式をする。そうして出来た茶煉瓦は再び町を守る名誉を得る。 #創作都市

2012-05-15 00:59:10
あまね @gyakumei

空から恋石が落ちて来た。 #twnvday 石は何らかの精神波を発するらしく、周囲の人をどことなく浮かれた気分にさせた。人々は石の周りに都市を築き、以来、そこは恋愛都市と呼ばれ、恋する男女の巡礼地とされた。しかしたいていの場合、旅立った男女は別の相手と帰ってくるのだ。 #創作都市

2012-05-14 23:03:37
悪鷹 @akutaka

高く立ち並ぶ塔の間には白い光の筋が何本も通っている。人々はこの光を通じてのみ、別の塔の人々とやりとりできる。別の塔には決して登ってはならない。だけど僕は、隣の塔に住む女の子に会いたくて、どうしても会いたくて、初めて自らの住む塔を出て、隣の天を突き刺す塔を見上げた。 #創作都市

2012-05-12 01:38:15
空間 @nyannyannyanno

孔雀色の湖の真ん中に、蓮の葉だけが浮いていて、そこに飛び込むと在る世界。空に蓮の花がさかさまに咲いていて、鳥は花を境に羽ばたく。異邦人だけが辿りつき、自由に飼われる世界。それは主の病を癒すための術。ここに救世はない。#箱庭窟ハスハ #創作都市

2012-05-11 22:07:03
miecha @miechorz

#twnovel 小さな町の外れには、土の色した『鏡』がある。映る姿は歪んでて、右は左に、男は女に、内気は勝気に。金属ならば鏡であろうが土のそいつは世界の境、向こうに拡がる町の中では別の誰かが暮らしてる――お互い境を鏡だと思ってるから、その事実にまだ気付かない。 #創作都市

2012-05-11 14:41:05
あまね @gyakumei

怪我した狩人を救ったのは森の奥にある都市の住民だった。回復した狩人は満月の夜に行われる祭りへと招かれる。礼を兼ねて連れてきた子が問う。「ここの人はどうして外套で姿を隠しているの?」妻が問う。「どうして爪が鋭いの?」ご馳走のないテーブルで狩人はフード下の牙の輝きを見る。 #創作都市

2012-05-11 00:55:29
ろばたにスエノ🦀 @robatani

昔々、一人の賢女が流れ着いた者達の知識を編纂し、ここに学院を作ったという。彼女が姿を消した後、学院は崩壊し知識は散逸した。今も時の仕切りを越えてこの地に流れつく者は多いが、賢女の姿はない。だが、我々は学院の名残に住み、未だに彼女の書いた歌を口ずさむ。 #twnovel #創作都市

2012-05-10 21:39:11
ハッカ @hacca16

コペルバニア。なんてことはない広大なばかりの田舎の観光地、30年前には魔法使いたちの街があったのだと、かのピルグリムかポンペイかのようにそのもう誰も住まない住居に多くの観光客が訪れたがそれももう廃れた。今はのどかにもひっそり影を落とすだけだ。#創作都市

2012-05-10 12:26:11
silf⛩️ @athene1020

その街には、およそ色というものが欠如していた。建物も、人々にいたるまで全て透き通っていた。その街は何処にでも存在していたが、何処からも見えない。澄んでいるのですよ、人々は言う。人はそれまでに自分が食べ飲んだもので出来ている。 #twnovel #創作都市

2012-05-04 22:40:21
silf⛩️ @athene1020

その街には、およそ色というものが欠如していた。建物も、人々にいたるまで全て透き通っていた。その街は何処にでも存在していたが、何処からも見えない。 #twnovel #創作都市

2012-05-04 22:32:33
ろばたにスエノ🦀 @robatani

十六体の乙女像が地上をならし、神々と人が文明を再び築いてどれ程経っただろう。乙女像に因んで十六星と呼ばれた大都市群も、「時」に敗北しもはや五つを残すのみ。全ての灯りが消える日まで、制御盤を操り、崩壊との戦いを続ける最後の女神。諸都市の亡霊に囲まれて。 #twnovel #創作都市

2012-05-03 07:29:46
@spitba11

足元には底の浅い水面が広がっている。覗き込むと、自分の姿と、自分を取り囲む美しい街並みが見える。青白く透き通ったガラス細工のような街が。しかし顔を上げると、どこまでも水平線があるばかり。水面にしか映らない、決して辿り着けない幻の地。 #創作都市

2012-05-02 22:29:37
空間 @nyannyannyanno

黄金で作られたその都市は、朝陽が昇ると澄んだ湖の水面のように輝き、真昼になるといっそう荘厳に、黄昏に沈む様は熱く郷愁を誘う。青い月夜の美しさと言ったらこの世のものではない。だが日ごと夜ごとに繰り返されるこのオラトリオを観る者はいない。打ち捨てられた黄金都市。 #創作都市

2012-05-02 22:14:28
あまね @gyakumei

生前、エトオを訪れるものはさらに幸いである。彼らはエトオの民とともにときを過ごし、善意の施しをなすことが出来る。死してのち、民が彼らの高潔さをいかに讃え、その思い出をどんな素晴らしい口上で飾るかを知らずとも、生前エトオを訪れるものはさらに幸いである。 #twnovel #創作都市

2012-05-01 23:00:54
あまね @gyakumei

葬送都市エトオで葬儀を挙げるものは幸いである。死者を送り出すことにかけて、エトオの者に並ぶものはない。葬列はどこよりも長く、花は地を埋め尽くさんばかり。次々と運ばれゆくどの棺にも涙を絶やすことのない人々に送られ、エトオで葬儀を挙げるものは幸いである。 #twnovel #創作都市

2012-05-01 22:40:36
渋江照彦 @shibue827

その年では全ての建造物が陶器で出来ていて、其処で人が生活しているんです。人は陶器と共に生きていて、食べ物も全て陶器でした。動物はいませんで、ペット代わりに陶器の置物が沢山作られていました。人は死ぬと身体が陶器になって、人はそれを美味しそうに食べていました。共食いです。 #創作都市

2012-05-01 22:14:08
ろばたにスエノ🦀 @robatani

「きょうだい達」はそれぞれの城砦を作った。暇になると大地の住人を、人や石や獣を、自分の信奉者を、時に敵を連れ去ってそこを満たした。上代の物語であり、今はめったにないことである。彼らは自らの小さな城砦でまどろみながら、賛美を求め、玩び、時に苛む。 #twnovel #創作都市

2012-05-01 00:30:00
プルコサミン @Plucosamine

グチャグチャになった白いシーツを広げるとスノードームがコロリと出てきた。フワフワと白いラメが舞う中にアールヌーボーを思わせるアーチから続く地下通路への入り口が見える。思わず裏返して底を見る。何もない。元に戻しもう一度見ると脱線した地下鉄が突き出ていた #twnovel #創作都市

2012-04-29 22:56:56
碓地海 @taichiumi

#創作都市 五つ以上の色を服装に取り入れなければならないと条例で定められ、町は様々な色で溢れるようになった。「今日のコーデは?」「このスカートは白地でしょ、そこにお花が赤、猩々緋、紅緋、薔薇色……」面倒になった人々は、微妙な色の違いでごまかしている。結果、色の種類が大幅に増えた。

2012-04-29 21:46:01
夢名 七志 @mumei7c

#創作都市 ビルとビルの間を縫う糸。全ての建物を繋ぐ輝く糸。可視光通信。連続とも見える点滅に周囲に拡散しない光。収束した不可視の網。指向性の強い灯りは、晴天にも曇天でも姿を見せず。雨と雪の夜。線を遮る水。瞬きは不規則に続き、頭上を覆うイルミネーションの筋を描く。 #twnovel

2012-04-29 21:25:25
ろばたにスエノ🦀 @robatani

霧深きオベルよ。浮かんでは沈む湿地の都、菖蒲と睡蓮の塔を持つ都よ。私は沈みの日に小船を操り街を去り、あなたは泥と共に陸から去っていった。眠れるオベルよ。今はあなたを飾るように菖蒲と睡蓮が乱れ咲き、陽光が名残の双子塔を苛まぬよう薄霧が優しく覆う。 #twnovel #創作都市

2012-04-29 05:23:42
永坂暖日 @nagasaka_danpi

#創作都市 巨大船都市。小島の如き巨大な船上に街を作り漂流している。陸にあった故郷を追われて海上に逃げのびた一族の末裔で、生涯を船上で過ごす。陸地には決して近付かず一族以外の乗船を許さない。逃亡の果てに生まれた一族であり都市であるが、海賊の略奪を退け続けている歴戦の一族でもある。

2012-04-28 11:56:42
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