今日と言ってももう昨日になってしまったが,現在非常勤として所属している日本学術振興会学術システム研究センターの紹介をする機会があったので,その骨子をtweetしておきたい.
2012-04-24 00:45:23現職研究員という当事者の視点から,学術システム研究センターの組織的な位置づけ,研究員の役割,研究員の業務を中心に紹介した.
2012-04-24 00:46:20まず,独立行政法人日本学術振興会について簡単に紹介しよう. http://t.co/1v2QPfFM
2012-04-24 00:47:13前身の財団法人日本学術振興会は天皇陛下の御下賜金150万円で1932年(昭和7年)12月に設立された.2003年10月に現在の独立行政法人に移行した.前身から数えると現在で設立80年周年になる. http://t.co/Y7mzqT10
2012-04-24 00:48:38事業規模は平成24年度で国庫補助金などで2598億円. http://t.co/ZirnFsn2
2012-04-24 00:49:06事業内容は,研究助成事業,国際交流支援,研究者養成,学術の応用研究,大学改革等への支援事業など多岐にわたる. http://t.co/y5URfjam
2012-04-24 00:49:31日本学術振興会は,科学研究費助成事業,外国人招へい研究者制度,特別研究員制度など,多くの事業を行っているので,関わりがある人も多いことだろう.
2012-04-24 00:50:57大学改革等への支援事業として,世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI),グローバルCOEプログラム,博士課程教育リーディングプログラムなどの審査・評価,さらに,日本学術振興会賞,日本学術振興会育志賞の予備的審査も行っている.
2012-04-24 00:51:19これらに共通するのは,研究者の自由な発想に基づく研究(ボトムアップ研究)を支援するという姿勢.ミッションの達成に向けて組織化されたトップダウン研究支援とは一線を画する.
2012-04-24 00:51:43学術システム研究センターはファンディングエージェンシーにプログラムオフィサー制度を導入すべきであるという政府の方針に従って,2003年7月に設立された. http://t.co/YJbUW889
2012-04-24 00:53:05所長以下,4名のプログラムディレクターと123名のプログラムオフィサーから構成されている. http://t.co/BCcqB1IH
2012-04-24 00:53:34Wikipedia等で調べればわかるが,所長以下4名のプログラムディレクターはそうそうたる面々であり,まさしく研究者コミュニティの代表者にふさわしい. http://t.co/BCcqB1IH
2012-04-24 00:56:30プログラムオフィサーは主任研究員20名と専門研究員103名から構成され,専門領域に応じて,人文学,社会科学,数物系科学,化学,工学系科学,生物系科学,農学,医歯薬学,総合・複合新領域の9つの専門調査班に分かれている. http://t.co/o7Fn4zuZ
2012-04-24 00:58:46学術システム研究センターは、「研究支援事業を行う日本学術振興会」と「その各種事業に申請する研究者コミュニティ」との橋渡し的な役割,つまり,研究者とのインターフェイスの役割を担っている.
2012-04-24 00:59:36学術システム研究センターは,学術的見地から日本学術振興会各種事業に参画し,日々の学術研究動向に関する調査研究,学術振興方策に関する調査研究に基づき,審査員候補者案の作成,審査の検証,制度などについての様々な提言をしている.
2012-04-24 01:00:42正確に言えば,学術システム研究センターには決定権はない.学振の事業の質の保証をやっている組織であると言える.
2012-04-24 01:02:31研究員の業務について説明したい.プログラムオフィサーは,主任研究員と専門研究員の2つのクラスに分かれている.「両者は主従の関係ではなく、主任研究員は専門調査班の取りまとめ役として、お互いが協力し業務に当たります。」 http://t.co/3SWJrKGH
2012-04-24 01:03:38第二は,日本学術振興会の事業全般にわたる審査・評価に関する業務を行うこと.これはかなりの実務になる.
2012-04-24 01:07:28第三は,学術研究動向に関する調査・研究を行うこと.主任研究員はさらに学術振興方策に関する調査・研究が追加される.
2012-04-24 01:08:33実感としては,会議に出席して討論したり,調査研究をすることもさることながら,審査員候補者案の作成,検証・分析,審査会などへの出席,顕彰事業の予備審査など実務も多い.
2012-04-24 01:09:30会議関係に注目すると,主任研究員の場合は,月2回の主任研究員会議への出席,月1回程度の専門調査班会議への出席,ワーキンググループ,タスクフォースなどアドホックな作業部会への出席が中心となる. http://t.co/NuF5ouJl
2012-04-24 01:10:46これは,学術システム研究センターが合議を重んじることの証左.誰かがリードする意見をいうことがあっても独断で決まることはない.これだけ会議があるから研究員同士のつながりは非常に強い.
2012-04-24 01:13:09議論は学ぶためのものであり,激しい議論があっても個人攻撃などはなし.よいコミュニケーションから,より多くのものが得られる.よい研究者になるためには,まず人間力を鍛えるところからはじめよう.
2012-04-24 01:18:12