バロック音楽の勉強と演奏について
バロック期の音楽を弾く際「知識の多寡合戦」に陥りやすいのが、ぼくの悪い癖だ。「符点は当時*と弾かれてたので、*と弾くべき」とか「フェルマータとはそもそも…(以下略)」とか。(バロック以降でもその気はあるけど、バロックが一番その傾向が強い。バロック以前は弾いたことないです…。)
2010-01-05 06:00:37知らないよりは知っている方がよいと思います。ただ、そこから自分がどういう解釈を引き出して演奏するかは別ですが。 RT @_hirano: バロック期の音楽を弾く際「知識の多寡合戦」に陥りやすいのが、ぼくの悪い癖だ。「符点は当時*と弾かれてたので、*と弾くべき」とか「フェルマータ
2010-01-05 11:50:20. @tinouye 前にバッハのパルティータ第2番を弾いた時、シンフォニアの出だしの符点を鋭いリズムで処理したのですが、友人に「何故楽譜に書かれてないことするの?」と散々突っ込まれました。
2010-01-05 23:08:17(続き)「何故、今の聴き手を驚かせてまで当時のサウンドに拘る必要があるのか?」と聞かれたら、自分はうまく答えられないです。。(「知識は沢山あった方が良い」という意見には全く同意しますが。)
2010-01-05 23:12:39(続き)「何故、今の聴き手を驚かせてまで当時のサウンドに拘る必要があるのか?」と聞かれたら、自分はうまく答えられないです。。(「知識は沢山あった方が良い」という意見には全く同意しますが。)
2010-01-05 23:12:39@_hirano 当時のサウンドに近づけるのは、作曲者がどういう意思で作ったかに近づく為に大事だ、と私は思います。話に割って入ってすみません;
2010-01-05 23:28:22. @tinouye すいません、ぼくは「過重符点=フランス風」ということを理解できてません。。こういうことはどこで勉強されるのでしょうか?/ちなみに、パルティータ2番「シンフォニア」の出だしのリズムの件ですが、スコダの「バッハ 演奏法と解釈」という本を参考にしています。
2010-01-06 09:34:12(続き)この本には、符点休符は『バロック時代にはまだ使われていませんでした』(p75)と書かれています。当時は「タッ|ターータ|ターーー」と書かれた譜面は「タ|ターータ|ターーー」と弾かれていた、とあります。
2010-01-06 09:41:22(最後)長々とすいません。これ↓を検証する手だてがなく(とぼくは思っている)、ただ信じるか否か、という話になってることに、何となくもやもやした不安感を感じます。
2010-01-06 09:43:27@_hirano 普通、バロック音楽を習っている人なら先生からも教わるでしょうし、文献にも当たるのでそういったところから知識は得て行くものでしょう。スコダの本は名著ですし、引用された部分についても、バロック時代の記譜としては一般的なものです。
2010-01-06 11:06:58@_hirano 私が「フランス風」といったのは、付点を強調して演奏された、というのが記譜よりもさらに付点音符を長めにとった、という意味にとったためです。単に冒頭の16分音符を32分音符にした程度のことであれば、それはフランス風でもなんでもなくバロック当時の慣習に則っただけです。
2010-01-06 11:10:38@_hirano 入門的参考書としては以前紹介した「正しい楽譜の読み方〜バッハからシューベルトまで」(現代ギター社)や「バロックから初期古典派までの奏法」(音楽之友社)あたりがよいと思います。ショパンあたりまでバロックの奏法や考え方の影響は明確にあるので知識は必要だと思います。
2010-01-06 11:19:57. @tinouye 返信が遅くなってすいませんでした。。ということは、「フランス風」(=『記譜よりもさらに付点音符を長めにとった』)の例としては、この→[視聴有] http://bit.ly/8AMVKr カザルス&ゼルキンのブランデンブルク協奏曲第5番第3楽章もある訳ですね。
2010-01-08 08:23:35. @tinouye ↓ブランデンブルク5番の第3楽章の符点は「2:1」(これも譜面の字面上は「3:1」ですが…)ですけど、この演奏では、符点部分がずっと長めに取られているので。/パルティータ4番の「Ouverture」の例もありがとうございました!例があると大変解りやすいです。
2010-01-08 08:29:12今思ったけど、「Ouverture」と書かれた時点で、「フランス風序曲」という意味合いが出てくるのかも。フランス語でもドイツ語でも「序曲」は「Ouverture」なので、指示だけ見たら何語なのか分かんないなー(笑)。/あ、ちなみにパルティータはヘンレ版の楽譜で確認してます。
2010-01-08 08:35:25. @tinouye @izumiandante でもぼくは、『当時のサウンドに近づけ』ないと『おかしい』(お二人の発言をマージししただけなので、お考えとかけ離れてしまったかもしれません)と言われると、「えー? 」と思ってしまうのです。音楽の価値基準が自分の外側にある気がします。
2010-01-08 08:46:07↓そういう意味で、古い人の演奏への感想としてたまに耳にする「歴史的な意味しかない」というフレーズは好きではない(この台詞は大概、マイナスな意味合いで使われるわけで…。)。歴史的かどうか、というのは自分の美の価値基準の外側の問題な気がするので、自分の中の話とは切り離すべきだと思う。
2010-01-08 08:52:05様式感のない演奏を美しいとは思えないです ♻ @_hirano: ↓そういう意味で、古い人の演奏への感想としてたまに耳にする「歴史的な意味しかない」というフレーズは好きではない(この台詞は大概、マイナスな意味合いで使われるわけで…。)。歴史的かどうか、というのは自分の美の価値基準
2010-01-08 09:49:37@Froberger すいません。確認なのですが、『歴史的な意味しかない演奏』と、お返事にあった『様式感のない演奏』(19世紀ロマン派の流れのまま古典派以前を演奏する、ということかなぁ)とを対応させて返信していらっしゃるのでしょうか?個人的には、両者は別物だと思ってたので…。
2010-01-08 12:49:19@_hirano 私の個人的見解だと断りつつ、長めのお返事させていただきます。ブランデンブルグ5番の3楽章はよく例に引き合いにだされますが、一般的には当時3連符の2:1表記はされなかったこと、そして3連符がリズム支配しているので、記譜上3:1であっても2:1で演奏します。
2010-01-08 14:29:16@_hirano 例えば、プレリュードとプレリューディウム、クーラントとコレンテが違うように、さらに同じアルマンドであってもドイツ系とフランス、イタリア系の作曲家で違うように、表記、国、時代によって考えるべき点があります。さて、ここまでは一般的解釈の話で次から本論です。
2010-01-08 14:45:43とりあえずどの舞曲がどの国の由来のものかだけでも押さえておくとかなり違うかと。 http://bit.ly/6Khirr 全部突っ込むと消化不良起こすっすよ。 RT @tinouye: @_hirano 表記、国、時代によって…
2010-01-08 14:49:25@_hirano 私は絶対当時の慣習に従い、サウンドに近づけるべきとは思っていません。その方が効果があがることが多いとは思っていますが。ただシリアスに音楽に立ち向かう人は、演奏慣習や楽曲分析、和声分析など基礎的なことを知っているべきだと思っているだけです。
2010-01-08 14:50:03