2010年1月10日

双子のそれぞれの恋の話 【clum】

岡本樹と岡本玲/並列独白 94.秋 - 95.夏/ 24 tweets × 2 人分 双子が交互につぶやく形での #twnovel 。 双子とはいえ二卵性の男女なので、話はリンクしたりしなかったり。 続きは、「双子のそれぞれの恋の行方」http://togetter.com/li/2957 へどうぞ、。
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@clum_memo

学4年生。風呂に別々に入るようになった。小学6年生。部屋が分かれた。中学1年生。好きなひとができたと嬉しそうに話すきみの姿をみて、オレも自分の恋を自覚した。気付かなきゃよかったなんて、後悔はしてない。きみと兄妹として生まれ落ちたことも。後悔は、ない。 #twnovel

2010-01-05 02:16:06
@clum_memo

めて、男子と話していて楽しいと感じました。樹 _ 双子の兄以外の人と。感じたこと考えてたことを、共有し共感し、ときには意見を言い合える。そして、どんなに意見が食い違ってもケンカにはならない。あなたは心に繋がる耳を持ってるから。わたしの言葉が胸に届くから。 #twnovel

2010-01-05 02:17:19
@clum_memo

部知ってる。全部聞いてる。相手がどんな人間で、どんな話をしてるのか。放課後の家庭科室をのぞきに行かなくたって、全部。玲がどんな顔で話してるのか。どんな声で笑ってるのか。全部分かる。きっと、オレに話しているのと同じように。この笑顔で。このやわらかな声で。 #twnovel

2010-01-05 08:53:53
@clum_memo

うして話してると、わたしの印象が変わると言われました。こうして話してると、わたしの考えが分かって楽しいと言われました。そして、「俺は好きだけどな、そういうの」わたしが自分で嫌だと思ってるところを、好き。だって。そう言われると、わたしも自分を好きになれそうです。 #twnovel

2010-01-05 08:54:45
@clum_memo

手の男が玲の外見だけでなく中身を見ていること、受け容れてくれたことを、玲が話す。そんなの、オレだっていつも見てたのに。ずっと前から知ってるのに。安い嫉妬心が、オレにある計画を思い付かせた。作戦は春になったら開始しよう。焦らなくても大丈夫。調べはついている。 #twnovel

2010-01-05 15:59:52
@clum_memo

ぜ女の子はこういうことばかり聞きつけるのが早いんでしょう。「折館くんと仲いいけど、付き合ってるの? 」なぜ他人の噂話が好きなんでしょう。「ね、知ってる? 折館くんの好きな人」なぜ恋愛が破綻するのを見たがるんでしょう。「幼馴染の佐野さんのこと、好きなんだって」 #twnovel

2010-01-05 16:02:30
@clum_memo

の話が減った。あいつの話がなくなった。何かを知ったことくらいすぐに分かる。玲は違うと思ってるみたいだけど。それは、恋だよ。四六時中、あいつのことが頭から離れないんだろ。オレには分かるよ。好きなやつに好きなやつがいることにショック受けてさ。…恋だから、だよ。 #twnovel

2010-01-05 16:46:44
@clum_memo

い加減に目を覚ましなさい。これは、恋なんかじゃない。あのとき、あの人の口からこぼれただけの「好き」という単語にしがみついてるだけ。あれはわたし自身に向けて言った言葉じゃない。やっぱりあの子のことが好きなんでしょう。気付いてたよ。ずっと前から。出逢ったときから。 #twnovel

2010-01-05 16:48:13
@clum_memo

変わらず、本人に自覚はなし。でも、玲のそれは失恋だ。だから安堵した。オレたちは同じになった。同じ片恋同士だ。玲がオレに気付くことがないように、玲の想い人も玲に気付かなければいい。そしたら、ずっとオレたちはこのままでいられる。仲のいい双子のままで。 #twnovel

2010-01-05 17:34:07
@clum_memo

んな話題に触れたら、もう今までのようには話せないかもしれない。家族の話と恋愛の話はしてこなかった。でも、訊きたかった。訊いてはっきりさせたかった。あなたがきちんと話してくれるなら、わたしはそれを受け止めたい。自分の中に芽生えかけたこの気持ちを温めてしまう前に。 #twnove

2010-01-05 17:35:25
@clum_memo

になり、オレはそいつと同じクラス同じ班になった。名字が50音順で近ければ、四月に前後の席になるのは必然だった。玲に聞いていたイメージとは随分違う。普通にしゃべるやつかと思ってたら、教室では殆ど口を開かない。その外見でそれじゃあ、怖がられて友達少ないだろうな。 #twnovel

2010-01-05 18:07:51
@clum_memo

が来て、わたしはこれまでと同じように一人で家庭科室へと向かう。もう、あの人は来ない。来ないように仕向けたのはわたし。バスケ部の休憩時間に合わせて図書室に逃げる。だから本当は、来ているのかいないのかは知らない。あんな話をしたばかりだもの、来てないはずだけど。 #twnovel

2010-01-05 18:09:19
@clum_memo

れ、根元からこの色だから地毛なんだろ?」髪を触ったのが余程不意打ちだったのか、振り払うこともせずやつは固まっていた。「やっぱり地毛かー。おれ、てっきり折館はヤンキーなんだと思ってた」近くの席の男子が寄って来た。「…祖母がドイツの出だから」やっと口を開いた。 #twnovel

2010-01-05 19:03:55
@clum_memo

年もクラスが違ってよかった。今さらどんな顔をして会えばいいのか、分からないから。人に話したくないようなことを、わたしは無理矢理聞き出したんだ。あんなに話しにくそうにしている姿、初めて見たもの。廊下であの淡く光を弾く髪を見かけるたび、胸が痛む。罪悪感かな。 #twnovel

2010-01-05 19:05:22
@clum_memo

組の岡本さん、最近いいよな」誰かが言った。「髪型、変わったしな」違う。これまで三つ編みにしてたのを下ろしただけだ。これまで毎朝オレが編んでたのを拒むようになっただけだ。髪を切ることじゃなく、全てを自分ですることで失恋を振り切ろうとしてる。玲はそういう子だ。 #twnovel

2010-01-05 20:16:59
@clum_memo

から逃げてるだけの自分は嫌い。だから逃げるのを辞める。人に甘えてるだけの自分も嫌い。だから甘えるのを辞める。まずは、樹に髪を編んでもらうことを辞めた。そして、折館くんから目を反らすのを辞めた。他の人を好きでもいい。やっぱり、わたしはあなたを好きだと思うから。 #twnovel

2010-01-05 20:17:10
@clum_memo

近、いろんなやつが玲を見ていて落ち着かない。折館が玲を見ている気もして落ち着かない。だからオレも岡本さんのこと好きなんだ」折館だけに、釘を刺すように言った。双子だということを、一年の始めに職員室で口止めしておいてよかった。玲を好きだと口に出せる。 #twnovel

2010-01-06 07:58:22
@clum_memo

年は同じクラスに佐野立夏さんがいる。昨年、わたしが憧れた凛とした姿そのままに。最近好きな人ができたんだって。他の子に話している声が聞こえた。そっか。だから前よりキレイになったんだ。…相手が誰かは分からなかった。やっぱり折館くん、なのかな。胸が、痛い。 #twnovel

2010-01-06 07:59:04
@clum_memo

服が夏服に変わる頃、折館とオレはもうすっかり親友だった。作戦通りとはいえ、正直やり過ぎたかも。まぁいい。事は概ねうまく運んでいる。親友の想い人に必要以上に近づかないようにしようと、折館が考えているのが手に取るようにわかる。こいつはわかりやす過ぎる。胸が、痛い。 #twnovel

2010-01-06 14:09:31
@clum_memo

野さんは、わたしにとって、光みたいに眩しい人。毎日元気一杯で、よく動いてよくしゃべってよく笑う。この年頃独特の女子の卑屈さや不条理に対しても、それはおかしいとしっかり言える強い人。あぁ、折館くんが彼女の事を好きなの、わかるなぁ。わかって、しまうなぁ。 #twnovel

2010-01-06 14:10:17
@clum_memo

を気にしてる男子は、オレが把握してるだけでも何人かいる。が、その中には告白に踏み込む行動力を持つやつはいない。ただ憧れて会話を交わすだけ。それで玲の本当の良さがわかるわけないと、腹立たしくもあり、同時に安心していた。そんな軽い気持ちの人間に玲は渡したくない。 #twnovel

2010-01-06 23:53:35
@clum_memo

近、少しずつクラスの男子とも話せるようになってきました。折館くんとよく話してたから免疫ができたのかな。話すといっても、あの時とは違う簡単な会話だけなのだけど。せめて、また、このくらいでいいから話せたらいいのに。今年は委員会も違うからなかなか会えないままだけど。 #twnovel

2010-01-06 23:54:15
@clum_memo

「俺、岡本玲と同じ委員会だったけど、話しやすい子だったと思う」折館が、俺たちの前で初めて玲の名前を口にした。誰かが岡本さんには近寄り難いと言ったせいだ。全員の目が一気に折館に集中する。折館は、玲と男子の橋渡し役に任命された。なんだあの、交換日記みたいなノートは。 #twnovel

2010-01-07 13:40:27
@clum_memo

野さんが一冊のノートを持って、わたしに話しかけてきた。「岡本さんに渡せって、折館くんから預かったのよ。ふーん。ふたりがそーゆー関係だったなんてね~? 交換日記だなんて古風なことしてるわね」…? なんだろう。こんなの初めてもらった。折館くんはどういうつもりで? #twnovel

2010-01-07 13:41:08
@clum_memo

頃の女子が考えることなんて想像もつかないけれど、男子が考えることもさっぱりだ。岡本さんのことを知りたいからノートにいろいろ書いてもらってきてくれ。って。これ、折館と玲が交換日記始めただけに見えるんだけど。玲もそういうつもりで書いてるみたいだし。いいのか、これ? #twnovel

2010-01-07 15:58:35
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コメント

clum @clum_memo 2010年1月10日
あんまりフォントいじるのはすきじゃないけれど、これくらいならいいかな。どっちがどっちの独白は分かりやすくする為に。台詞の色変えはいらなかったかも。
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clum @clum_memo 2010年1月24日
続きは「双子のそれぞれの恋の行方」(樹&玲)http://togetter.com/li/2957 へどうぞ。 合わせて「初恋から恋までの長い距離」(折館)http://togetter.com/li/2939 も読むとつながるかもしれません。
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