なぜ、オズの魔法使いは父母不在なのか?

「そういやドロシーっておじさんと暮らしてるんだよね。なんでだろう」からはじまって、文化背景、物語構造が語られてます。
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hontuma @hontuma

オズの魔法使いのドロシーはどうして父母じゃなくて農場のおじさんおばさんとと一緒に暮らしている設定なのか、という疑問を弟から受け取った。まったく答えが考えつかない。青空文庫にあるからちょっと読んでみたけど、物語の中には特に書いてない。http://t.co/fQof4o1F

2012-04-30 21:30:38
hontuma @hontuma

エヌさんかyamada5さんに聞いてみよう…。

2012-04-30 21:41:36
tamic @tamic53

@hontuma はじめまして。私も同じことがずっと気になっています。オズ~以外も赤毛のアンやあしながおじさん、ひみつの花園、トムソーヤーなどどれも両親はいません。有名な児童書で親がいるのはエーミールやエルマーでしょうか。でも、どちらも親元を離れておきる冒険譚ですね。

2012-04-30 21:59:26
hontuma @hontuma

@tamic53 はじめまして!挙げていただいた作品とつなげて考えるとなんだか理由が見えてきそうな気がしますね。赤毛のアンとあしながおじさんは女性の自立の話なのでそのせいかな~と感じますが、オズは成長物語だけど、最後におうちが一番で終わるので、そこが引っかかってるのかもしれません

2012-04-30 22:19:19
yamada5 @yamada_5

@hontuma ドロシーの両親については気にしたことがなかったんですが、確かにいわれてみれば深読みできそうな設定ですね。

2012-04-30 22:16:11
モロシ @irisu33

@yamada_5 @hontuma わたしは勝手に夏休みかなんかで預けられてるのだと思っていました…

2012-04-30 22:18:43
hontuma @hontuma

.@irisu33 @yamada_5 当時の社会状況を反映してたりするんですかねえ。

2012-04-30 22:20:12
ながら @Nagara_KDZK

イギリス少女小説の親不在はインドと関わることが多いが、アメリカの面々は何がそこに該当して関わるんだろう。西部?南北戦争?要調査ですな。

2012-04-30 22:24:35
ながら @Nagara_KDZK

@Howard_P_L 若草だと南北戦争ですし、イギリスがアフリカでぼかすかやってた頃なら(とくにブルジョア家庭もの)、技術者や軍医でいってるかもですね。

2012-04-30 22:42:23
yamada5 @yamada_5

@irisu33 @hontuma 作中に両親の死を感じさせるような記述があった記憶がないので、私もなんとなく預けられているだけなのだと思っていました。でも、魔女はあっさりと死んでしまうし、親を魔女に重ねるような深読みはできるかもしれません。

2012-04-30 22:24:37
yamada5 @yamada_5

いや、ドロシーが難破している場面で両親について思い出している記述があったような気もしてきた。どうだったかな。

2012-04-30 22:30:35
hontuma @hontuma

.@yamada_5 @irisu33 なるほど。それぞれ作品ごとに親の不在の意義は違いそうですし、比べて見るとおもしろそうですね。

2012-04-30 22:31:07
hontuma @hontuma

トム・ソーヤ(1876・ミシピッピのほとり)オズの魔法使い(1900・アメリカ・カンザス)赤毛のアン(1908・カナダ・グリーンゲイブルズ)秘密の花園(1908・ヨークシャー・ムーアのほとり)小公女(1888・イギリス)エーミールと探偵たち(1928・ドイツ)

2012-04-30 22:39:38
hontuma @hontuma

列挙してみたけど、特に新しく気づけることはなかった…。

2012-04-30 22:41:20
tamic @tamic53

@hontuma リツイートを読んでると、親の不在にそれぞれの意味があると…。うーん私は単純に良識的な両親のいる満ち足りた日常では物語にならないからかと思っていました。あと、BLと同じで両親が不在という仕掛けで読者が客観的に物語を楽しめるのかと。

2012-04-30 22:42:21
yamada5 @yamada_5

@hontuma 普通孤児物語では、両親の不在という不幸が話を転がすための駆動力になっているものなのですが、ドロシーは特に不幸さを感じさせず、物語の展開にも関わってこない。それがかえって不気味ですね。

2012-04-30 22:45:56
hontuma @hontuma

.@tamic53 そうですね。それもあると思います。少年マンガだと、お話を停滞させるからいるっぽいけど出てこないことが多いですし。そこからさらに考えて着地点をどうするかで、作家性・時代性を感じ取ることができるかなあと。

2012-04-30 22:51:50
hontuma @hontuma

.@yamada_5 意外と「当時のアメリカにそういう家庭が珍しくなかったから」だったりするんでしょうかね。前に戦後少年マンガに関する話を聞いたときに、「父の不在は子供たちを自由に遊ばせる意味もあっただろうけど、実際に父のいない家庭も多かったからではないか」と話されてましたので。

2012-04-30 22:56:34
くぼひでき⊿ふだんのアカウント @qvo_toujours

@yamada_5 @hontuma 最初の物語に関していえば、おじさんとおばさんを本当の両親とするために、オズというドロシーの内部を巡る魂の旅として読めますよね。何かが欠損していることが全キャラのモチーフですから、ドロシーにとっては新しい家=新しい家族を得るために両親が不要。

2012-04-30 22:57:38
くぼひでき⊿ふだんのアカウント @qvo_toujours

といっても、オズを読んだのはずいぶん昔のことだなあ。26年前か。記憶違いでなければ、ドロシーの両親はすでに他界していたような。

2012-04-30 22:59:01
くぼひでき⊿ふだんのアカウント @qvo_toujours

オズの魔法使い、クレヨン王国、はなはなみんみ物語に共通する、不足を補うための異世界というようなことを、20歳くらいのときに考えてたな。

2012-04-30 23:02:20
くぼひでき⊿ふだんのアカウント @qvo_toujours

@hontuma @yamada_5 実時間でどれくらいドロシーがカンザスを不在にしていたのか覚えてないのですが、実はちょっと出かけてたくらいの時間と考えれば、きらきらと新しい家に戻ったドロシーの旅は、荻原規子『これは王国のかぎ』と同じ旅程だったともいえるのではないかなと。

2012-04-30 23:07:00
yamada5 @yamada_5

ドロシーが孤児であるという記述は一巻にあったんですね。全然印象に残ってなかった。

2012-04-30 23:07:06
yamada5 @yamada_5

@qvo_monogym @hontuma なるほど、欠損を埋めるための旅だとすると、きれいに説明がつきますね。主人公の欠落を読者にあまり意識させないようにするために個性的な脇役を配置したのだとすれば、著者はなかなかの策略家ですね。

2012-04-30 23:17:25