佐藤正美Tweet_20120416_30

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佐藤正美 @satou_masami

言語は「意味」を伝える手段である事を徹底して考えている人は案外少ない。自然言語であれ形式言語であれ、要するに言語が表現する(且つ、意味する)物は、その語彙・文法の様式と離す事ができない。近年になって、効率性の観点で、この考えは配慮してもムダだという事になったのかもしれない。

2012-04-16 02:29:45
佐藤正美 @satou_masami

モデル論は、今日では、「論理」組織という支柱が抜きとられて、群がる概念に侵蝕され、無数の風穴を晒して揺らいでいる有様である。SEたちは事業に関する概念をしゃべるが、「意味」を正当に語るのは文脈しかないという当然な事がもやは当然すぎて、彼らは注意を払う事を忘れて了っている。

2012-04-17 23:11:06
佐藤正美 @satou_masami

SEたちはモデルについて多くの事をしゃべる。モデルを正当に語るものはモデル(の文法)しかないという理(ことわり)は、もはや単純すぎて SE たちは立ち止まって聴くほどの刺戟がないと思っているのかもしれない。

2012-04-20 16:29:13
佐藤正美 @satou_masami

それにしても、「真」というものは、確実なもの正確なものとは元来は関係のない概念なのかもしれない。「真」は「合意」の納まり所かもしれない──しかし、そういう考えは、もう難しい深い思想となり了(おわ)ったのかもしれない。

2012-04-21 20:28:12
佐藤正美 @satou_masami

「現実」の事業を描写しようと今後の改善案を計画しようと或いは何を主張し何を記述しようと、その構造の論理的形式を構成するのが自分の目的であると意識したエンジニアは、現代では稀少になったのかもしれない。大意らしいものが「真」に取って代わった、極論すればそういう事の有様だろうか。

2012-04-22 01:27:26
佐藤正美 @satou_masami

「プロジェクト管理は成功、プロダクトは失敗」と云った人がいたとか(私は又聞きであることを注書きしておきます)。きっと、プロジェクト管理が手続きどおりに捗ったがプロダクトが失敗したことを言いたかったのだろうが、まっとうな考えかたなら、プロダクトが失敗すればプロジェクトは失敗である。

2012-04-22 01:28:58
佐藤正美 @satou_masami

同じ事態を見て、我々凡人が簡単に見える概念に対して天才は難問を見るという事がどうして起こるのか。たぶん、これが思考に於ける新たな視点・集中力を生む源なのかもしれない。天才とは強い・深い凝視力の事かもしれない。見るだけなら我々凡人でもする。そして、見たと思い込んだら努力などしまい。

2012-04-23 02:46:18
佐藤正美 @satou_masami

SEの描いた「概念図」を眺めれば、SEの勝手で事業に色など塗られてはかなわぬという気さえもして来る。SEの「解釈」(私概念)が事業の正体と信じるものを創り出している。我々は知らない物を描けない、もし描こうとすれば空想になってしまう。事の詳細を知って初めて抽象化できるはずである。

2012-04-27 08:39:32
佐藤正美 @satou_masami

モデルを作るエンジニアは事業の個性を掴む事に皆きっと手こずっている。無論、大雑把な概念図はこの範疇に入れない。事業の中の確実な情報をどう配列してみても、事業に関する手応えある特性が得られない。「情報」から思想を知る事はできるが、法人の集合的性質は、情報をどう分析しても出て来ない。

2012-04-28 19:13:51
佐藤正美 @satou_masami

モデルについては多くの事が書かれているが、次の一事を意識するだけで充分だと思う──モデルの構造は、無矛盾であって(L-真)、現実と一致している(F-真)。こういう確実な技術がモデルの要件であって、私概念という独我的な酔狂は取る足らぬと見限って「論理」に身を委ねるのが間違いない。

2012-04-29 20:28:28
佐藤正美 @satou_masami

エンジニアのどんな豊富な経験や才識もユーザ事業という個性的な活物を覆うに足りぬ。私にとってモデルを構成するという事は、未知なユーザ事業の中で伝達されている情報(「意味」)に一つ一つ論理を適用しては、有向グラフを着実に作成する事である。

2012-04-30 06:01:12