再販制度の詳細で異常な日常。

「えっ」とコメントしただけで、そこから日本の再販制度、書店、取次などの貴重な情報が続々リプライ。しかも個人宛てで! 僕はバカなので50%くらいしか理解できてない。 が、これを共有しないのは罪だと思ったのでまとめてみた。 さらに僕の理解を即して頂けたら、まとめた甲斐があります。
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村上 聖治 @celiwengler

@sasakitoshinao 「再販制度」は消費者への定価販売の義務付けなので、その流れとして途中価格(取次の仕入&書店の仕入価格)も、「定」価のように思ってしまうのですが、実態はここは「定」価ではなく、力関係での「差別」価格になっています。消費者にとっては「えっ」でしょうが。

2012-05-01 08:40:57
しんじ @worldlab

えっ RT @celiwengler:「再販制度」は消費者への定価販売の義務付けなので、その流れとして途中価格(取次の仕入&書店の仕入価格)も、「定」価のように思ってしまうのですが、実態はここは定価ではなく、力関係での「差別」価格になってます。消費者にとっては「えっ」でしょうが。

2012-05-01 20:58:23
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab 例えば、街の小さな本屋さんと、大都会のK書店やJ書店ととは、同じ『 ××』という書名の本でも、取次からの卸価格(業界用語で「正味=しょうみ」)は違います。また、デカイA出版社と新しい小さなX出版社とは、取次の仕入れ条件は違います。勿論、いずれもデカイのが有利。

2012-05-01 22:35:49
しんじ @worldlab

@celiwengler 詳細な解説、ありがとうございます。平穏な水面下ではそんなことが起こっていたなんて、ホント「えっ」です。

2012-05-01 22:41:08
しんじ @worldlab

何故なんでしょうか? RT @celiwengler: それと、もう少し言えば、例えば大阪市の学校への書籍(雑誌も)の書店からの納品に関しては「入札」になってます。「談合」やら「癒着」を防ぐ意味では「ウイ」と思うでしょうが、定価販売品が「何故、入札が『馴染む』」のでしょうね。

2012-05-01 22:47:44
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab 更に言えば、業界には「常備」と言って、早い話が支払い一年先条件の商品があります。この商品数を拡大して、その上、実際の支払い時期に「洗い替え」すれば、(簡単に言えば)払わなくて済むわけです。特大書店が次々新店舗を出している背景にはこれがあります。

2012-05-01 22:51:07
しんじ @worldlab

@celiwengler そういえば、僕は元高校教師なんですけど、入札の相手を暗に指定するために面白いことしてましたね。パソコンのスペックを詳細に指定するという… 教科書には使えない手ですね。

2012-05-01 22:51:23
しんじ @worldlab

.@celiwengler へえ、そんなカラクリが。なんだか西武の堤さんなんかの土地成り上がりを彷彿とさせますね!

2012-05-01 22:56:21
しんじ @worldlab

それって問題なんですか?ちなみに当方バカなんです。 RT @celiwengler: 答えは簡単。正面から定価にしていないか、学校への納入時に「本が傷まないようにするビニール装備」等を無料にするとか、結論的には、定価販売が崩れている、行政が率先して崩しているーということです。

2012-05-01 23:03:12
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab 「常備」についてもう少し詳しく言うと、「開店時の揃い商品」を全て「常備」にすると、2,000坪でも、その時点では「無料」です。後は、売れたモノの補充品だけ支払っていれば良いので。で、一年後には支払いを「洗い替え」で、また先延ばしするわけです。(続く)

2012-05-01 23:03:13
しんじ @worldlab

.@celiwengler 出版社側からすれば、並べて貰えるから有難いんですかね?

2012-05-01 23:05:56
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab (続き)それを繰り返して(回転させて)行けば、特大書店にとっては、開店時商品の代金は、実質「無料」のまま行けるわけです。初期費用がこんなに「廉く」行ける商売、他業界は分かりませんが、あるのですかね〜。

2012-05-01 23:06:18
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab 「再販売維持価格制度」は、法律による例外規定で護られている「業界特権」ですが、実質的&実際的には、あちこち崩れているわけです。で、書店の店頭で真面目に本を買ってる消費者(と、厳しい条件の元で取引している小零細版元&書店)だけが「馬鹿を見ている」という構図です。

2012-05-01 23:11:26
しんじ @worldlab

.@celiwengler 法律の複雑さによって、市場が生まれているってのは変な状況だと思うんですが、再販制度、無くしたほうがいいですか?

2012-05-01 23:16:10
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab まあ、そういう側面もありますが、特大書店の「常備」回転のリスク負担は、取次の場合が大きいです(出版社⇒取次の常備もありますが)。でも小さな書店には、取次からのそうしたサービスはありません。最終消費者には定価で、平等リスクを負わせているのに、間は不平等なのです。

2012-05-01 23:19:15
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab 今日時点では、(再販の初期の)その意義は無くなり、大版元、大書店、そして、その中間に介在することで業界の権力と化している大取次の基盤維持にしか作用していません。業界の活性化の妨げになっていますし、最終消費者は定価支払いで構造の維持に一役買わされている訳です。

2012-05-01 23:29:16
しんじ @worldlab

.@celiwengler なんか、こんなこと言っちゃってはナンですが、結局amazonのみが勝者、みたいなことにならないですかね? つまり全くの外野が総てを台無しにするというような。

2012-05-01 23:31:40
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab 「再販」「委託制度」「取次権力」ーこれらは元々は別のものですが、今日的には三位一体の構造になっています。「仕入れ能力の無い書店」「パターンでしか配本(配本ーです)出来ない取次」「一向に減らない大量返品」ー様々な業界の問題点を切り崩させない防波堤になっています。

2012-05-01 23:35:02
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab Amazonの本音は不詳ですが、定価販売を崩したかったのは間違いないと思います。で版元との直取引を試みたのですが、存外大変なことに気づいた。で、自分の自由度(条件交渉有利)が「保障」され易い、取次三位の会社に白羽の矢をたて、あわよくば吸収したいのだと思います。

2012-05-01 23:41:30
しんじ @worldlab

.@celiwengler そもそも電子書籍で取次というビジネスは生き残るのでしょうか?

2012-05-01 23:46:28
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab Amazonは、今でも、送料を無料にするとかで、おずおずと再販の換骨奪胎を試みていますが、仮に取次三位を吸収したなら、勝負に出るかも知れません。で、この三位取次は、特定の特大書店の便利な取引先でもあり、水面下で綱引きがされているのが実状ではないでしょうか。

2012-05-01 23:46:57
しんじ @worldlab

.@celiwengler 僕なんかは、大型書店で立ち読みして、その場でアマゾンのリストに入れたりしてるんですが、キンドル日本進出したら、もうその場で電子書籍買っちゃうと思います。立ち読みしながら。そうすると大型書店ももう勝者と言えなくなってきますよね。

2012-05-01 23:56:14
村上 聖治 @celiwengler

@worldlab もう少し言えば、電子書籍時代でも、紙の書籍は無くならないと思います。でも、売上は減る。更に再販が崩れて行くと考えられますが、そうなると取次は、「今の体裁」では生きて行けなくなります。

2012-05-01 23:58:22
しんじ @worldlab

.@celiwengler うーん、僕だったら新しい方向性を探りますね。もちろん、内側にいるとそんな大局的に見れないだろうし簡単じゃないでしょうけど。でも、ボタン一つで出版できるようになった。この会話もいわば出版。そんな時代、一つの業態が潰れるのは一瞬だと思うんですよね。

2012-05-02 00:05:28
しんじ @worldlab

ありがとうございます。身に余る貴重なお話なのでトゥギャッターでまとめます。良い夢を。 RT @celiwengler: @worldlab すみません。ぼちぼち寝ますので、後日。今後ともよろしくお願いします。

2012-05-02 00:08:42