高橋健太郎さん、ファンクのメジャー7th化はどうして起こったか。

Archie Bell & The Drellsの名曲Tighten Upのコード進行について解説して頂いています。
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kentarotakahashi @kentarotakahash

つかね、1970年前後に、アメリカのブラック・ミュージシャンが7thコードを使わなくなり、突然、メジャー7thを好むようになるのよ。あの時、どういうケミストリーがあったのかについては、まだ探求すべきことが残っている気がする。

2012-05-02 00:01:39
kentarotakahashi @kentarotakahash

よく聞かれる説は、バカラックやキャロル・キングの影響。もちろん、それもあるだろうが、この一曲が変えた!というワタシの学説は、過去の講座に来た人なら、知っている。

2012-05-02 00:05:22
kentarotakahashi @kentarotakahash

中学でバカラックが好きになり、高一で、ジェームズ・テイラー、キャロル・キング、ニール・ヤングに出会ったワタシは、完全なメジャー7th世代だった。なにせ、ブルーズへの入り口は、JTの「スティームローラー・ブルーズ」だ。

2012-05-02 00:12:02
LTK @LTK_jp

@kentarotakahash そこはやはり黒人の人権問題の動きと大きな関連はあるような気がしますね…

2012-05-02 01:25:53
kentarotakahashi @kentarotakahash

はい、そう思います。メジャー7thはノーモア・ブルーズの響きだったのだと思います。 QT @LTK_jp @kentarotakahash そこはやはり黒人の人権問題の動きと大きな関連はあるような気がしますね…

2012-05-02 01:28:09
kentarotakahashi @kentarotakahash

つか、今、あらたな珍説が頭に浮かんだ。ファンクのメジャー7th化はどうして起こったか。あれはギタリストが二つのコードを逆に弾いてしまったからだったのではないか

2012-05-02 01:40:06
kentarotakahashi @kentarotakahash

1968年に突然、現れたメジャー7th使用のファンク・チューンと言えば、これです。Tighten Up - Archie Bell & The Drells http://t.co/fCC7WV2n

2012-05-02 01:43:27
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kentarotakahashi @kentarotakahash

しかし、この「Tighten Up」、ベースラインだけ聞けば、トニック→ドミナントの繰り返しなんですよね。F#キーなんで、ギタリストがF#7→C#7のツーコードを弾いていれば、7th系のファンクチューンにもなり得たものだった。

2012-05-02 01:45:59
kentarotakahashi @kentarotakahash

ところが、ギターのカッティングはというと、F#maj7→Bmaj7なんです。で、二小節目のBmaj7はonCです。分数和音の上にテンションが付いているみたいな感じです。トップの音はF→A#になっています。

2012-05-02 01:48:47
kentarotakahashi @kentarotakahash

で、ふと思ったのは、これ、ギタリストが1小節ズレて、本来とは逆を弾いちゃったことから始まったんじゃないでしょかね。トップがA#→Fだとしたら、ベースラインのF#→C#に対して、何のテンションも付きません。

2012-05-02 01:51:55
kentarotakahashi @kentarotakahash

最初はギターコードのトップの動きがA#→Fのはずだったのが、どっかで逆のF→A#になっちゃた。が、それが面白いじゃん、てことになって、ちょっとコードの押さえ方を頑張ってみたら、F#maj7→Bmaj7のあのカッティングになったのではないか?

2012-05-02 01:56:46
kentarotakahashi @kentarotakahash

まあ、妄想でしかないですけれど。

2012-05-02 01:57:55
kentarotakahashi @kentarotakahash

ちなみに、この曲を作ったのはテキサス工科大学の学生バンドであったTSU Tornadesというグループです。彼らはラジオDJのアーチー・ベルに呼ばれて、ある晩、自分達のオリジナル曲を録音した。 Tighten Up http://t.co/fCC7WV2n

2012-05-02 02:00:32
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kentarotakahashi @kentarotakahash

アーチー・ベルはそのTSU Tornadesのインスト曲に喋りを乗せて、アーチー・ベル&ザ・ドレルズという自分のグループの曲に仕立てたのです。で、アトランティック・レコードに売り込んだ。そして、それまでにないコード感のこのダンスチューンは大ヒット。

2012-05-02 02:02:58
kentarotakahashi @kentarotakahash

しかし、アーチー・ベル&ザ・ドレルズなんてグループは実在しません。TSU Tornadesを雇っただけだったんですから。アトランティックがヒット曲の次を作れ、と言ってきたので、アーチー・ベルはそこで慌てて、コーラス・グループを作ります。

2012-05-02 02:16:04
kentarotakahashi @kentarotakahash

コーラス・グループは作ったけれども、「Tighten Up」に続くヒット曲の作り方なんて、アーチー・ベルは知りません。そこでアトランティックは新進気鋭の作家チームにこいつらに「Tighten Up」の続編を作ってやってくれ、と依頼します。

2012-05-02 02:16:17
kentarotakahashi @kentarotakahash

その新進気鋭の作家チームというのが、ケニー・ギャンブル&レオン・ハフです。「Tighten Up」のコードとリズムをふまえて、彼らは『I Can't Stop Dancing』という曲を作ります → http://t.co/Q50oAVKo

2012-05-02 02:21:05
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kentarotakahashi @kentarotakahash

1968年ですからギャンブル&ハフもまだ駆け出しです。しかし、この曲のレコーディング・メンバーこそは、後のフィリー・ソウルを作り上げるスタッフでした。オルガンはトム・ベル、ヴィブラフォンはヴィンセント・モンタナ(のはず)。

2012-05-02 02:26:38
kentarotakahashi @kentarotakahash

でも、「I Can't Stop Dancing」は「Tighten Up」から引き継いだメジャー7th感のあるリフ以外は、割と古くさいソングクラフトです。この頃のギャンブル&ハフは、まだ後のフィリー・ソウルに連なる感覚を持っていなかったのが分かります。

2012-05-02 02:29:14
kentarotakahashi @kentarotakahash

逆に言うと、「Tighten Up」から(あるいはTSU Tornadesから)引き継がれたリフレインの部分のこそが、後のフィリー・ソウル、さらには後のハウス・ミュージックにも引き継がれるコード感、リズム感を持っていると言えます。ここ超重要です。

2012-05-02 02:31:57
kentarotakahashi @kentarotakahash

ゆうべの一連のツイート、TSUトルネードズのスペルを間違えてました。TSU Toronadoesが正しいです。資料みないで書くとアカンなー。

2012-05-02 09:44:12

コメント

あぶさん @absolute_empty 2013年11月21日
『雑誌「エリス」第五号』を読んだ後にこのまとめを読み返している。
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