南北戦争時の両軍の将について他

OGAWA Kandai @grossherzigkeit

ナショナルジオグラフィック日本版5月号の特集は南北戦争の戦争画で、ゲティスバーグ戦の歴史地図が付録という、鼻血が出るような永久保存版である！　日本に住むイリオモテヤマネコより貴重な南北戦争マニアは、最低でも1人10冊買って「南北野郎ここにあり」を見せつけようぞ！ #nanboku

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先ほどのツイート、最初は「日本に住むヤンバルクイナより貴重な南北戦争マニア」と書こうと思ったが、調べるとヤンバルクイナの生息数は700匹くらいで、明らかに南北野郎より多いので、イリオモテヤマネコ（生息数約100匹）に修正いたしけり。 #nanboku

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しかし今月のナショナルジオグラフィックは南北戦争特集のほか、日清戦争の戦争画についても特集しておって、南北野郎でかつ近代日本戦史の中で日清戦争が一番好きな当方のために編集されたのではと思えるほどだ。戦争画「土城子の露営」を眺めつつ、「露営の夢」を口ずさんで感涙にむせぶ。

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ナショナルジオグラフィックの南北戦争を穴が開くように読みつつ、BGMとして「親米派の心の応援歌」であるハイロウズ「アメリカ魂」を、無邪気に「字面どおり受け取って」聴く。高田渡「自衛隊に入ろう」を当初肯定的に受け取ってしまった防衛庁関係者の気分。おれが世界チャンピオンだぴょん！

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昨日「日本の南北戦争マニアはイリオモテヤマネコ（生息数約100匹）より貴重」と書いたら意外な数のRTをいただき、これはダイトウオオコウモリ（同300匹）くらいに訂正する必要アリかと思ってたんだが、70くらいでRT数が落ち着いたので、やはりイリオモテヤマネコより貴重であるのだろう。

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「アメリカの軍事研究家が選んだ世界の名将トップ100」というランキングを見たら、南北戦争の軍人はグラント（33位）、リー（60位）、ファラガット（87位）のみ出てたが何か違うなあ。当方はグラントやリーというのは、いわゆる「戦上手」の意味の名将ではないと思うのだ。 #nanboku

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南北戦争の戦勝に一番貢献したのは、たった1人で現代のペンタゴンの役割を完全に引き受けて達成したリンカーンで、グラントはリンカーンの指示にどこまでも忠実な人だったという意味において戦勝軍の長たりえたのである。グラント自身に卓抜した軍事センスがあったとは思わん。 #nanboku

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リーは「出来た人」であった。彼はほぼその人格の高潔さのみをもって北バージニア軍をまとめていた「いい人」であった。だが結果論と言えばそうだが「アンティータム、ゲティスバーグに失敗した人」という事実はシビアに見なければならぬ。彼は「いい人」であって「名将」ではない。 #nanboku

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南軍随一の用兵家は、リーではなくロングストリートであろうと当方は思っている。彼もリーの人格には丸め込まれていた口だが、その構想していた戦略はリーとことごとく対立するものだった。「ロングストリート最高司令官」では下がついてこなかったろうが、それでも夢は見てしまう。 #nanboku

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シャーマンはその面構えやジョージアを焼き払った“功績”などから猛将のようにいわれるが、全然そういうタイプの軍人ではない。むしろ彼の配下にあってディープサウスの南軍と直接どつき合いを演じ、上司の「無抵抗進軍」を助けたトーマスこそを名将と評価してあげるべきだ。 #nanboku

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戦国時代やWW2の話題で、こんなある意味“厨二的”後付解釈満載の戦史談義なんかしたらツッコミ、全否定の嵐だろうが、そこをまったくの無風でのほほんと気分よく語れるのが、その愛好家がイリオモテヤマネコより少ない日本の南北戦争業界のいいところなんである。 #nanboku