井村先生に火山災害について伺わせていただきました。

井村先生に火山災害は有利なこともあるのでしょうかと伺いました。4ツイートに渡ってお答えしていだだきました。お忙しいところありがとうございました。
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もしかして火山灰も有用なのかと思いお聞きしました。

onkapi @onkapi

@tigers_1964 夜分失礼いたします。時々お邪魔すみません。古代文明は洪水が大地を肥沃にする大河沿いにできたと教わりました。降り積もる火山灰も肥やしとして大地を豊かにすると考えていいものなのしょうか?災害は害だけではないのか、と考えてこんでしまいお聞きしたくなりました。

2012-05-03 00:04:38
Ryusuke IMURA @tigers_1964

連投します。まず、噴火=災害ではありません。噴火は地球ができた時から繰り返されてきたものです。噴火の影響のおよぶ範囲に被災対象があって、それが影響を受けて初めて災害になります。ここでいう被災対象とは人や物など人間が管理しているもののことです(続く)。RT @onkapi

2012-05-03 00:22:29
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(続き)そういう意味では災害は害以外の何物でもありません。ただ、火山はいつも噴火しているわけではなく、噴火していない時間の方が圧倒的に長い。大きな噴火を1度起こすとその影響も長く残りますが、それでも休止期間のほうが十分に長い(続く)。RT @onkapi

2012-05-03 00:28:29
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(続き)その休止期間の間に、日本のように湿潤で植生の多い地域では、噴火によってもたらされた火山灰が腐植とうまく結びつき、非常に豊かな土壌を作ります。火山周辺でブランド化した野菜やくだものが数多く栽培されているのはそのおかげといえます(続く)。RT @onkapi

2012-05-03 00:35:48
Ryusuke IMURA @tigers_1964

(続き)日本は火山と人間の生活圏がとても近いので、噴火が起こると一時的にマイナスになるのは仕方のないことです。マイナスをいかに小さくできるか?いかに早くマイナスからプラスに変えられるかが火山周辺に住む人たちの知恵ということになります(終わり)。RT @onkapi

2012-05-03 00:38:59
onkapi @onkapi

@tigers_1964 詳しいお答え心からお礼申し上げます。夜分遅く本当にありがとうございました(教授料ものです)。火山灰が大地を豊かにすることが確認できました。また火山が噴火すること自体は災害でないこと認識しました。災害となった部分は淡々と解決されるべきものと了解致しました。

2012-05-03 01:34:08

 火山灰も有用ならば災害でも噴火を憎むことできないかと思いました。すると噴火=災害ではないと。そのお答えで気がつくことがありました。当然、火山灰は豊かな大地をつくる要素ということです。
 噴火でわれわれが被害を受けるとき災害になるのですね。自然の力に沿って生きていかねばならない我々を感じたのです。
 井村先生、お答えどうもありがとうございました。