「過剰な支援が被災地を弱らせる…!」石巻から考える、支援と自立のバランス
震災後の石巻に住んでいて、いちばん「デメリットだな」と感じるのは「被災地でがんばってる」からと、ちやほやされ過ぎることだ。やってることのレベルが低くても、マスコミが取り上げてくれるし、支援が集まってくる。外部の人に甘やかされて、本当の実力を勘違いしやすい。危険な状況が続いている。
2012-05-03 10:49:05…石巻のがれきでアート作品を作ってきた人が、石巻に移住して、がれきアートの活動を続けていくという。その作品は海外でも展示されたそうだ。しかし、がれきアートが注目と評価を集めたことは、その人に芸術家としての力量があることを意味しない。被災地がらみの活動だから注目されたに過ぎない。
2012-05-03 10:49:28…震災がきっかけで生まれた人間関係や交流もある。そうした縁には感謝しているし、他人の好意に甘える時があってもいい。でも、被災地に注目が集まること、支援が集まることに、絶対に慣れてはいけない。それは特殊な状況だ。同情や支援を抜きにした所でも通用する「実力」こそが、今後の鍵になる。
2012-05-03 10:49:56…現在、石巻市内で行われている支援活動や街おこし活動の多くは、残念ながら、石巻を悪い方向へと導いていると思う。支援と同情が石巻を甘やかし、石巻の自立を損なっている。支援によって石巻の悪い部分が延命してしまい、根本的な改革がより困難になっている。
2012-05-03 10:50:25…もちろん感謝している支援も多い。特に、自衛隊、医療・福祉の関係者、自治体関係者、ライフラインの復旧に携わった人、建築土木関係の人、がれき片付けを担う人、物流を担う人、店の早期復旧に尽力した人たちへの、感謝の念は大きい。おかげで私は、衣食に困ることもなく、健康な生活ができている。
2012-05-03 10:51:01…世界中からの支援のおかげで、石巻が復興していることは間違いないし、今後も分野によっては支援に甘えざるを得ない。でも、自立した大人が、石巻で仕事をしたり、何か活動をしたりする時には、なるべく支援に甘えない方がいいし、マスコミが作る「被災地の物語」に、組み込まれない方がいい。
2012-05-03 10:51:38…石巻の商店街には「震災がきっかけで集まった注目を活かし、外の人の力を借りて街を変えよう」という若者の動きがある。私としては「親の世代の失敗から、何も学んでないんだな」と思わざるを得ない。外部の才能やアイデア・支援を「街づくりの起爆剤」などと思っているうちは、街の衰退は止まらない
2012-05-03 10:52:08…残念ながら、石巻は支援なしには当面立ち行かないが、支援に甘えていることを自覚して、支援への甘えを可能な限り減らす努力を続けることが、何より重要。地味でも、しょぼくても、注目されなくても、自分たちにできる範囲のことをやる。自立にこだわる。そして、実力を少しずつ高めていくことだ。
2012-05-03 10:52:28…先の話をちょっとだけ補足。こうやって、言葉でものごとをシンプルに切っていくのは簡単なんですが、実際の行動の現場は、理想からはほど遠く、割り切れないことだらけ。外から石巻に来て活動してる人も、いろいろな悩みや不安を抱えながら、日々試行錯誤の連続なんだろう…と想像します。
2012-05-03 11:33:25…先の話をちょっとだけ補足。こうやって、言葉でものごとをシンプルに切っていくのは簡単なんですが、実際の行動の現場は、理想からはほど遠く、割り切れないことだらけ。外から石巻に来て活動してる人も、いろいろな悩みや不安を抱えながら、日々試行錯誤の連続なんだろう…と想像します。
2012-05-03 11:33:25今日、地元の人と話したんだけど「金を出すが口は出さない」的な支援が良いって事。余所から来て「金を出すが口も出す」的な支援が多すぎる。@sheepbook …残念ながら、石巻は支援なしには当面立ち行かないが、支援に甘えていることを自覚して、支援への甘えを可能な限り減らす努力を続ける
2012-05-03 13:58:31@TedKoide そりゃあ、金を出す方としては、口も出したくなるでしょう。「金はくれ。でも口は出すな」って、そんな都合の良い話もないと思います。口を出されたくないなら、金ももらわない方がいい。
2012-05-03 15:40:37@sheepbook ずれるかもしれませんが、世界各地を旅行しても思うし、金沢(北陸)に来ても思うし、マクロな政策についても感じるんですが、外部性のお金に頼るのは自活力や経済力を低下させていくと思うんですよ。だから同感です。マスコミについてのくだりも、そう思いますね
2012-05-03 14:29:03@hideomi_wsk さらにずれるかもしれませんが(笑)、たとえば木の屋という、素晴らしい缶詰を作る会社が石巻にあって、それに惚れる形で転職して石巻に来る…とか、そういう、石巻のなかで育ってきた魅力によって、人が出入りするのが理想だと思うんです。
2012-05-03 15:39:31@sheepbook こんにちわぁ。よろしくお願いします。 貴重なお時間を、私の愚痴におつきあいいただき、ありがとうございます。 近ごろ感じるのは、なんだか、チョット背伸びし過ぎの石巻市。自分の身の丈で、手を差し伸べるべき人たちが、大勢いるだろうって思います。
2012-05-05 11:27:42.@sheepbook さん、はじめまして。ふんばろう東日本支援プロジェクト代表の西條です。一連のtweet、支援活動に携わらせて頂いてる身として考えさせられることも多く、リツイートさせて頂きました。今後とも現地から発せられる率直でまっとうな言葉の数々を愉しみにしております^-^
2012-05-05 13:24:52人々の関心や支援を集めるために、被災地の「悲惨さ」を強調する情報が、マスコミやネットから今も流れてくる。悲惨さを強調するあまり事実から離れてしまっている情報も多く、かえって被災地への正確な理解を妨げていると、石巻に住む私は思う。そりゃ大変な部分もあるけど、悲惨と思われたくはない。
2012-05-06 08:54:21…例えば「石巻市内には、いまだに電気すら通じていない地区がある」という情報が拡散している。「こんな悲惨な所が未だにあるなんて信じられる? どうか支援を!!」と言う訳だが、そこの住民は、まとまって一ヶ所の仮設住宅団地に入居しているのである。もちろん仮設には、電気もガスも水道もある。
2012-05-06 08:54:54…「地区全体で仮設の団地に入る」ことをよしとしない一部の住民が、電気も水道もないことを承知の上で、自分たちの意志で危険な地区に戻ったのだ。それは不便で大変だろうけど、それについて「いまだ電気すらない悲惨な地区の悲惨な住民」といった情報の出し方をするのは、ちょっと違うと私は思う。
2012-05-06 08:55:13@sheepbook この支援くださいが、流れた時、おいおい、好きでそこに居るんだろ~頼むから安全なトコにいてくれ!そこはもう、海だろう!って、思ってしまったσ(^_^;)水道も電気もないのは、行政が直す意味がないと思ってるからでしょー
2012-05-06 09:23:11@kazusige_0c_0p @sheepbook 漁業をしたくて、通うのは、もちろん構わないと思いますが、住むのは…何かあった時、誰が助けに行けるのかと思うと怖くて…
2012-05-06 09:42:41…被災地は、何かと特別視されがちで、悲惨な場所だと思われやすいけど、例えばの話、石巻市内でダンボールハウスに住んでいる人はいない。東京に住んでいた頃は、駅の地下道のホームレスや、公園内や河川敷にずらっと並ぶブルーシートのテントが印象的だった。震災後はどうなっているのだろうか。
2012-05-06 08:55:49…去年の夏頃、石巻にダライ・ラマがやって来た。被災した土地を眺め、それからコンビニに入った様子がニュースで流れた。チベットにコンビニなんてあるだろうか? いくら石巻が大きなダメージを受けているとはいえ、チベットの方が、より生活は苦しいだろうし悲惨なのでは…と、つい考えてしまった。
2012-05-06 08:56:10…私は仮設に住んだことはないが、東京で妻と同居していた時は、4畳半にロフト付きで6万5千円の物件だった。その前は風呂なしアパートに住んでいたこともある。仮設住宅はプレハブとはいえ、風呂付きの安アパートと同程度のレベルだろう。そこにタダで住めるというのは、すごいことだと思う。
2012-05-06 08:56:50