ドゥームズデイ・ディヴァイス #7

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
書籍 文学 ニンジャスレイヤー
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■終わった?連休?それがどうかしたか?なぜならカラテだ■
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(ランペイジの左腕のマニュピレーターが、動いた。握り、開かれた。そして肘が。蒸気が噴き出す。歩きながら、ランペイジは胸の前で両拳を打ち合わせた。三者の視線が交錯した。だが、火蓋を切ったのは……その三者の誰でもない。少女だった。)
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第二部「キョート殺伐都市」より:「ドゥームズデイ・ディヴァイス」 #7
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「待って」少女はおぼつかない足取りで進み出、手を延ばしてダークニンジャの装束を掴んだ。平時のイクサであれば、ここでダークニンジャは振り向きざまの回し蹴りを繰り出し、接近者の戦闘能力を奪うところであろう。だが、少女は懐へ踏み込んだ。ほとんどさりげない動作で、敵意の無い仕草だった。1
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少女は透明めいて、敵意に身を鎧った三者の拮抗の中に、じわりと染み込んだのだ。少女は彼の目を見上げた。「私を助けてよ」ダークニンジャは己のウカツを呪う。振り払おうとするが、遅い!その斜め上から飛び込んでくる不可視の獣!「あなたが死んで、助けてよ!」「GRRR!」 2
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「イヤーッ!」ダークニンジャは巨獣にフックを叩き込む。だが、重い!彼は地面に打ち倒される!「グワーッ!」「GRRR!」獣がダークニンジャを食いちぎりにかかる!ダークニンジャは透明の上顎と下顎を咄嗟に掴み、こじ開ける!「ヌウーッ!」「ランペイジ!こいつを殺して!」少女は叫んだ! 3
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ランペイジは少しずつ加速しながら、ダークニンジャとアズールのもとへ接近する。アズールはそのさまを見、気圧される。「ランペイジ?さっきから……返事をしてよ!」ランペイジは答えない。接近する。「ランペイジ!」彼は答えない! 4
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一方のニンジャスレイヤーもまた、全力でスプリントを開始していた。粉塵の中、巨大な狼めいた透明の輪郭が浮かび上がっている。それがダークニンジャを上から押さえつけ、格闘しているのだ。少女は接近するランペイジを見、後ずさり、ついに悲鳴をあげる!ランペイジは機械腕を振り上げる! 5
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「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーが早い!赤黒の風が回転しながら奇怪な透明の獣の上を飛び越し、今まさに拳を叩きつけようとしていたランペイジの胸に飛び蹴りを当てた!「グワーッ!」直後、ダークニンジャも状況を打開した。獣の下腹を蹴り、顎を掴んだまま、頭上へ 投げたのだ!トモエだ! 6
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ランペイジは転倒!アズールは悲鳴を噛み殺し、瓦礫で釘付けされたデスドレインのもとへ走る。「ニンジャスレイヤー=サンだと?」ダークニンジャは素早く起き上がり、カラテ警戒する。「面倒な所に現れたものだ……!」「おのれ」ニンジャスレイヤーは憎悪に煮えた呻きを吐いた。「おのれ……!」7
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ニンジャスレイヤーはなお暴れる己の感情を、強いて殺した。状況判断せよ!共振を深めニューロンに同化したナラクが、フジキドに言語メッセージを伝える事は無い。だが、意識の片鱗が流れ込む……不可思議な透明の獣は、少女とつながっている。少女はニンジャなのだ。ダークニンジャと敵対している。8
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少女はランペイジに助けを求めていた。つまり……虐殺者の一味!では敵対するダークニンジャは?「なぜオヌシがここにいる!ダークニンジャ=サン」ニンジャスレイヤーは問う「何を企んでいる……」「貴様には縁無き事だ」ダークニンジャは言い捨てた。 9
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「ガフッ!ガフッ!」不可視の獣の息遣いが聴こえる。ダークニンジャに投げ飛ばされ、苦しみもがいて起き上がろうとしているのだ。「イヤーッ!」ダークニンジャは通りの反対側の端へひと跳びに跳躍、壊されずにいる建物を背にした。「邪魔だ」ランペイジは再び拳を打ち合わせる。「全部。全部だ」10
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「貴様の望みはこの俺か?こいつらか?」ダークニンジャはニンジャスレイヤーに問う。「貴様は実際きわめて目障りだ、ニンジャスレイヤー=サン。貴様がいまだに生きて這いずり廻っている、それだけで虫唾が走る。……だが、」「イヤーッ!」ランペイジが首を巡らし、ダークニンジャに殴りかかる!11
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「フン」ダークニンジャは鼻をならした。跳躍し、背後の壁を蹴って跳んだ。KRAAAAAASH!ランペイジの直線的なカラテが建物を直撃!粉砕崩壊!これにより住人の数十人が死ぬ!にもかかわらずストリートは驚くほどに静まり返っている。避難する者も無い! 12
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一体なぜ?あまりに不自然!左様、不自然なのだ!実際これは恐るべき規模のジツが地域に重大な影響を及ぼしている為である。奥義の名はキョジツテンカンホー・ジツ……他ならぬロード・オブ・ザイバツのジツだ!市民は今まさに己のごく近くで展開するニンジャ非人道破壊行為を正しく認識できない!13
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「殺せ!」少女が命じると、透明の獣は着地するダークニンジャへ再び飛びかかった。ダークニンジャはサイドステップを踏み、突撃を回避!横から蹴りを繰り出す!「イヤーッ!」「GRRR!」獣は跳ねてこれを回避!そしてランペイジがダークニンジャを振り返る……肘から噴き出す蒸気! 14
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ニンジャスレイヤーは駆けた……ランペイジ目掛け!「イヤーッ!」「イヤーッ!」ヌンチャクと機械腕がかち合う!「ヌウーッ!」赤黒い火花が散り、ランペイジは後方へよろめく!ニンジャスレイヤーはヌンチャクを構える。「オヌシはこやつの次に殺す」背後のダークニンジャに告げる「必ずだ!」15
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一方のダークニンジャは透明の獣と対峙し、カラテを構え直す。「では貴様はこいつらの破壊を止めに来たか。貴様にとってそれに何の意味がある」背後のニンジャスレイヤーに呟く。「……善意か?市民への?関わり無き市民など何程の価値も無し。善意とは不便なものだ。弱味にしかならぬ」16
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「存外よく喋る男だ」ニンジャスレイヤーは返した「オヌシには解るまい。人をゴミのように殺めて省みぬオヌシには」その目が赤く光り、視線はランペイジを射抜く。復讐を傍にのけさせてまで、この破壊に彼を立ち向かわせるもの……それは人間性だ……人間性こそが、彼を彼たらしめる手綱なのだ! 17
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「アズール……!」黒いヘドロを吐きながら、デスドレインは傍のアズールへ呼びかける。少女は細い腕で瓦礫を引き抜こうと苦闘していた。だが、到底無理な話だ。「畜生てめェ……さっきはナメた口ききやがって……ランペイジはどうした」「あいつは」アズールは涙声で言った。「もう何も見てない」18
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「意味がわからねエんだよ!」デスドレインは咳き込み、頭を動かしてイクサを見ようとした。「クソが!あいつ何やってやがる……まだか?まだかよ!」傷口から沸騰する暗黒物質が染み出すが、アンコクトンの力はいまだ弱々しく、下手をすれば肩の傷が再び開いて死にかねない。「畜生がァー!」19
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……ニンジャスレイヤーはヌンチャクを振り回し、徐々にランペイジとの間合いを詰める。神器は炎の軌跡を描き、やがて、ランペイジは……仕掛ける!「イヤーッ!」踏み込む!正拳!肘から噴き出す蒸気!BOOM!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはヌンチャクの鎖で拳を受ける!KRAAASH!20
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赤黒い火輪が爆ぜ、二者は互いに弾かれる。ニンジャスレイヤーは地面を蹴ってすぐさま再び飛び込む!「イヤーッ!」「イヤーッ!」ランペイジの逆の腕が迎え撃つ!ニンジャスレイヤーは身を捻じりながら跳躍!この致命的打撃をも回避! 21
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2012年5月11日
ドゥームズデイ・ディヴァイス #1 http://togetter.com/li/287333 ドゥームズデイ・ディヴァイス #8 http://togetter.com/li/301582
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