朝日新聞・橋下番ぶらさがりによる、橋下徹大阪市長の家庭教育支援条例案への言及まとめ
まずは維新の会の大阪市議団が5月議会に向けて「提出を準備」するとしていた、家庭教育支援条例案の件。維新市議団の美延幹事長は本日の議員団総会後、「5月議会での提案は白紙撤回する」と報道陣に表明しました。「たたき台」として示された条例案への批判が相次いだことが理由です。 #維新
2012-05-07 16:33:48この件については本日、発達障害の子どもの親らでつくる大阪府内13団体が「偏見を増幅する」として提案をやめるよう求める要望書を維新市議団に提出していました。条例案で特に問題視されたのは、「乳幼児期の(親の)愛着形成の不足」が「発達障害を誘発する大きな要因」などと表現した点です。
2012-05-07 16:37:58この点は、多くの人が「科学的根拠はない」と指摘。橋下氏もこの点はツイッターで認めていました。本日のぶら下がりでも質問しました。橋下氏は条例案について「発達障害の子供を抱えて苦労されているお母さんに対して、それはあなたは愛情欠如だからだって宣言するのに等しい」と批判しました。
2012-05-07 16:43:02そもそも、家庭教育支援条例案の根底にある考え方はどこから来たのか。発達障害や児童虐待、引きこもり、不登校などの要因には、伝統的な子育ての文化が失われたからだと主張し、国や行政による家庭教育(保護者への教育)の必要性を説く「親学」という考え方が背景にあります。
2012-05-07 16:49:39「親学」の発想に基づき、国として「子育て指南」のような提言を出す動きは、安倍政権での教育再生会議でも議論になりました。ただ、その時も「人を見下したような訓示とかは、あまり適当じゃない」(当時の伊吹文科相)といった反対論が政府内でもあり、提言が見送られた経緯があります。
2012-05-07 16:56:53この点について、橋下氏の発言。記者「条例案には保護者の1日保育士体験の義務化なども盛り込まれているが」。橋下氏「義務化と言ったら、保育所とかに全部受け入れ義務が生じる。ただでさえ子どもの面倒みるのにてんやわんやしてる所に保護者を受け入れる義務を保育所サイドにも課してしまう」。
2012-05-07 17:03:42橋下氏「それからやはりルールというのは、権利と権利がぶつかったときに調整するものであって、僕らみたいな権力を持った側がこういう考え方が正しいんですよ、こういう考え方でやってくださいねということを一般市民に対して強要するのは日本の国としてどうなのかなと思う」。
2012-05-07 17:05:17橋下氏「君が代の起立斉唱条例、あれは公務員に対するルールとして設定しただけであって、一般市民に君が代の起立斉唱について義務化したわけではない。僕はこれまで知事時代通じて一般の府民市民の皆さんにこういう考え方を持ってくださいとルール化したことはない」。 #橋下
2012-05-07 17:06:26橋下氏「子育ての方法について、こういうものが正しいと、だからこれでみんなやりましょうということを条例でルール化するのはどうなのか」。
2012-05-07 17:07:45橋下氏「伝統的な子育て方法という中身がわからないし、それが本当に正しいのかどうか、それは市民の皆さんが判断してくれればいい。それを大阪市という行政体、権力者側の方がこういうやり方でみんな子育てしましょうと網をかぶせるのはどうなのか」。
2012-05-07 17:11:31橋下氏「(仮に)僕が市民の側に立った場合には『うるせーこの野郎、大きなお世話だ』と多分言うんじゃないかな」「僕はそういう条例は作りません」。橋下氏の言葉は以上です。一方、国会では4月に「親学推進議員連盟」が発足し、今回の条例案に似た家庭教育支援法の制定をめざしています。
2012-05-07 17:23:51