価値観のことなる二つの勢力が戦う戦争物としてのガンダムAGE考察?

戦争物って、言ってしまえばどうやったら二つの勢力が和解できるかって話だと思うんですよ。 そういう観点からガンダムAGEを見ると、フリットさんの異質感が凄くって、やっぱりラスボスにはフリットさんが相応しいのではないのでしょうか。 まあでも、キオくんの今後の活躍に期待!
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哲学 @Tetsugaku

そろそろガンダムAGEの考察というか、軽い感想みたいなものをちょろっと書いておこうかしら

2012-05-07 23:00:34
哲学 @Tetsugaku

ガンダムAGEはガンダムの系譜に属するだけあって、主題としては、戦争。二つの異文化間による抗争を描いている。両方とも同じ人間であるにも関わらず。となると、多くの場合は「復讐の連鎖をどう断ち切るか」、「最終的にどうやって分かり合えるか」を描くのが主題であることが多い。

2012-05-07 23:02:31
哲学 @Tetsugaku

戦争物で、片方を殲滅してエンド、て展開はなかなかないものだ。歴史上でもそうみないね。ぱっと頭の中で思いついくのって、ネアンデルタール人くらいだろうか。(知識の幅が狭い)

2012-05-07 23:04:47
哲学 @Tetsugaku

なんにしても、戦争物であれば、たぶん最後には和解するオチだろう、と言うのが普通の予想。その為に、まず第一世代のフリット編でヴェイガンという相手に憎しみや復讐という『禍根』を植え付けるのは物語として正しい。

2012-05-07 23:06:21
哲学 @Tetsugaku

むしろ、最初に同じ人類としてではなく、「UE」という『訳の分からない生命体』として描いたのは意欲的。古代の戦争も、ヨーロッパからすれば「アジア人?人間じゃない『訳の分からないもの』(バルバロイ)だろ」的なニュアンスを汲んでて実によい

2012-05-07 23:08:34
哲学 @Tetsugaku

あそこでフリットがヴェイガンに憎しみを抱えたまま、またグルーデックさんが敵の大将の息子に憎しみを与えて百年戦争の大きな禍根を作る展開はなかなかいいなぁ、と思ってたら敵の大将の息子は虫けらのように死んでしまったでござる。……まあいいや

2012-05-07 23:09:50
哲学 @Tetsugaku

で、最終的にフリットが憎しみを解決しないまま第一世代終了は物語構成的にはオッケー。で、次の世代であるアセム編では逆に親の憎しみとは別に敵との和解が進むだろう……と考えるのが普通の展開予想

2012-05-07 23:11:30
哲学 @Tetsugaku

ヴェイガンに対する憎しみを訴える父親に対し、アセムは「本当にそうなんだろうか?」「ヴェイガンとは本当に敵なんだろうか」と疑問を投げかける存在になる……と思っていた時期が哲学さんにもありました。

2012-05-07 23:12:11
哲学 @Tetsugaku

特に、価値観の形成で大事な青春期に、ヴェイガンの大将たるゼハートと親友となり、「親友であるゼハートがヴェイガンだったなんて」「ヴェイガンは本当に人でなしの悪魔なんだろうか」「ヴェイガンが本当は同じ人間だって俺は知ってる。だってゼハートはそうなんだもの」となりやすい下地はあった

2012-05-07 23:14:18
哲学 @Tetsugaku

ところがどっこい、思春期の割にアセムくんは親父たるフリットに対する反抗心はほとんどなく、親父に対する信頼度は結構高い。戦い方で対立することはややあったけど、なんのかんので「やっぱり父さんが正しい」に落ち着いてしまってる

2012-05-07 23:15:53
哲学 @Tetsugaku

結果、「ゼハートとは友達だったけど、それはそれ。ヴェイガンは敵だ」と意外とシビアに割り切ってる。すごい職人感覚。ぱない。哲学さんの予想を超えた新機軸の主人公像だった。歴戦の傭兵みたいでカッコイイね!

2012-05-07 23:17:12
哲学 @Tetsugaku

たぶん、ゼハート以外にも学園にヴェイガンが潜入してて、多数のヴェイガンと仲良くなってたとしても、アセムは「それはそれ。昔はダチだったけど、敵として戦場では戦おうぜ!」と疑問なく戦える意外と割り切りのいい子だと思う

2012-05-07 23:18:36
哲学 @Tetsugaku

むしろ、物語的に普通、アセムが担うはずだった「敵の種族との和解を望み、苦悩する」て主人公ポジはゼハートが担った感じ。とはいえ、ゼハートも「アセムとは戦いたくないけど、それはそれとして地球種は殲滅する」と割り切れるタイプだった。むしろ、アセムLOVEが強すぎる。ホモォ……

2012-05-07 23:20:21
天一号提督@瑞加賀吹ktkr @teitokukaga

@Tetsugaku ┌( ┌^o^)┐ホモォ……。アセムとゼハートの友情が個人的なホモ情になってて、地球種とヴェイガン人の友情に繋がってないんですよね

2012-05-07 23:21:12
哲学 @Tetsugaku

結果的に、アセムとゼハートは互いの種族が分かり合える道を模索するとか、そんな物語のグランドテーマに特に触ることなく「未熟なアセムが戦場にくるのはヤダ」→「お前も一人前の戦士になったな」となんかアセムが親父やゼハートに認められる自己実現の話に終始した。

2012-05-07 23:22:16
哲学 @Tetsugaku

@chekisora 彼ら、自分達の友情(ホモォ……?)が大事だけど、ヴェイガンと地球種が戦うことには特に異論はないし、疑問もないんですね。それだけイゼルカント様とフリットさんの洗脳力がぱないんでしょうね

2012-05-07 23:23:45
御雷亭の触手な般若 @mikazuchitei

@Tetsugaku その辺りの、「敵の種族との和解の望み、苦悩する」って部分の展開で消化不良になってる部分を、キオ編の冒頭で行方不明になったアセムが再登場した時に補完する展開になったりしたら、物語として面白くなるんじゃないかなと、私は期待してるなぁ。

2012-05-07 23:25:07
御雷亭の触手な般若 @mikazuchitei

@Tetsugaku @chekisora だから、イゼルカントとフリットが二人だけで殺し愛を繰り広げれば良いと思うんだ(違)。

2012-05-07 23:26:02
哲学 @Tetsugaku

とはいえ、物語的には「ゼハートに一人前の戦士として認められた」と言うことで、アセムも今までの切羽詰まってた感じから解放されてもっと冷静に周りが見えるようになったはず。ここで初めて「ゼハートが所属するヴェイガンと戦争なんて正しいのか?」と疑問のおきる余地が出来たと思う

2012-05-07 23:26:05
哲学 @Tetsugaku

そこへ、ヴェイガンとの和解を裏で模索していた地球政府大統領が出てきて、いよいよ、物語は二種族の和解へと繋がるか……と思いきや、なんとフリットさんによる地球統一政府の粛正開始である。和解派の人間を片っ端から虐殺処刑していく地獄絵図展開

2012-05-07 23:27:47
哲学 @Tetsugaku

人間として成長し、ゼハートとも和解したアセムくんはきっとここで「本当にヴェイガンと戦うべきなのか」「父さんは実は間違ってるんじゃないか?」と疑問を抱くだろう、そこからが本当のアセムの物語のスタートか?……と思ってた時期が哲学さんにもありました(二回目)

2012-05-07 23:28:52
御雷亭の触手な般若 @mikazuchitei

@Tetsugaku フリットさん、マジ、連邦政府にとっての疫病神。

2012-05-07 23:28:56
哲学 @Tetsugaku

しかし、地球でのヴェイガン和解派が虐殺されまくった次のシーンでアセムがやってたのはロマリーとの結婚。同じ地球人の中で、ゼハートと和解しようとしたアセムと同じくヴェイガンと和解しようとしてた人達が殺されまくってる中、特に悩まずにロマリーと念願の結婚エンド。

2012-05-07 23:30:42
哲学 @Tetsugaku

結婚し、さらには子供も出来ることとなったアセムさん。「この子が大人になるころには戦争がなくなってるといいな」と思いつつ、特に相手と和解することは考えず、フリットさんの言うとおりヴェイガンを皆殺し政府の軍属を続けるアセムくんである。

2012-05-07 23:33:56