野生生物保護についてのA_laragi氏とflurry氏の対話
話の発端はこの記事。
以下は上記の記事についての対話です。
子どものころ、定説とか有力な説として刷り込まれたものが、その後の研究成果を踏まえ、今wikipediaで否定されたり疑問視されているのを目にすることって多いけど、何か頭がリフレッシュされる感じでありがたいことだと思う。
2012-05-07 19:41:40キーストーン種は人間に目立ちやすい種類が多いだろうし、WWFの担当者が言ってるように「トラを守れ」は「トラだけを守れ」ではなくて、トラを含んだ環境全体をどうするかという視点の問題でしょう。>野生生物保護は「美しい種」が優先、生態系に影響も http://t.co/TNpVLTBR
2012-05-07 19:48:06レッドデータブックなんか読むと、単純な希少性だけでなく、ある環境を代表するものという視点も入っているのだけど、クジラみたいに生態系負荷が大きい種だと、どうなのかな、というのは。
2012-05-07 20:02:13「生態系負荷が大きい」ということばを特定の生物種に対して用いるのって一般的でしたっけ。あと。すげえ気になるのですが、そこでクジラが出てくるのは「クジラがサンマを食べてるせいで……」みたいなのを信じてはるんでしょうか。ひょっとして。 https://t.co/WjNtN0TO
2012-05-07 20:54:14個体数が増えることで環境に破壊的な影響を与えるというと、カモシカの食害なんかがそうですが、大型の肉食獣(多くは絶滅危惧種で、保護の対象として人気が高く、 その生態系を代表する種としてみなされることが多い)は、カモシカを食べることで個体数をコントロールしていたという話もあって。
2012-05-07 20:59:04@flurry クジラでなくても、一般に、種の保護みたいな単位で考えた場合、動物の方が生態系への影響が大きいと考えていたんですが、ちょっと私の理解がおかしいでしょうか。つまり、動物の方が、指標とする生物種の選択が、ダイレクトに影響するのではないかな、と。
2012-05-07 21:00:35まあ、個々の事例ごとに検証すべきで、過剰に一般化してもしょうがないと思いますが。そういうのは目的論とかホーリズムとかに向かってしまってしょんぼりなので(「生態系を維持するために各々の生物はその役割を……」みたいなやつ)
2012-05-07 21:03:57@A_laragi ちょいとおっしゃることの意味が全般的にとれないので困ってます。あと、生態系への影響が大きいこととそれを「生態系負荷」と表現することはまったく違うのではと繰り返しておきます。
2012-05-07 21:05:48@flurry えっと、もとの話は、人間の選好が、保護種の選択に様々な形で影響を及ぼしてる可能性がある、という話ですよね。それ自体は、それなりに妥当な推測だと思うのですが。
2012-05-07 21:08:57まあアレです。「日本にオオカミがいなくなったからカモシカが増えて」とか言い出して、日本にオオカミを再移入しようとか、「クマがえさ不足で困ってます」てなことで、生態系の異なる各地から集めたドングリを森に撒いたりするひとたちとかについてはアホかというか、まったく賛成しません。
2012-05-07 21:08:58そらそうと、「動物愛護活動や自然保護をやってるひとたちは、彼らなりに善意のつもりかもしれないが……」とか言い出すと、ニセ科学のアレとかに陥る危険性があるので注意なのであった。
2012-05-07 21:12:35@flurry 最初のflurryさんのコメントが、割と論文やそれの示す含意について否定的なもの(つまり、現状の動物保護はその辺りもきちんと織り込んでいるのでは?という指摘)に読めてしまったので、そんなこともないのではないのかな、という感じでした。
2012-05-07 21:18:24「絶滅の危機に瀕している大型肉食獣(例:トラ)を守りましょう。大規模な保護区を設定する運動を呼びかけると同時に、生態系を調査するための広範囲のプロジェクトを実施しましょう。なので皆さん寄付をください」的な大型プロジェクトみたいなのがいいかという問題はまああるような。
2012-05-07 21:19:44@flurry とりあえず、「生態系負荷」という言葉は、単純に私がタームとしての意味を知らなかったので、不適切でミスリーディングでした。
2012-05-07 21:20:57