#cthulhujp ジェラルド・マッシーという詩人がいます。彼は在野のエジプト学者(エジプトロジスト)であると同時に、「ドルイド古代教団」なるカルトの主宰だったとか噂されている怪しい人です。
2011-12-10 22:22:49#cthulhujp 彼は聖書の物語とエジプト神話の類似性、特にイエス・キリストとホルス神の相似について着目し、"The Book of Beggining(始原の書)"を1881年に刊行しています。全文読めたりする。 http://t.co/frFxgYJp
2011-12-10 22:28:262013年2月14日追記。ここから。
#cthulhujp 聖母マリアが幼いイエスを抱く「聖母子像」のテーマは、キリスト教以前、エジプトにおいてホルス(ハルポクラテス)を抱くイシスの像に見られたもの。
2013-02-14 11:22:31#cthulhujp エジプトのアレクサンドリアは初期キリスト教の拠点の一つであり、7世紀に陥落してアラブ世界に組み込まれるまで、総主教座が置かれていました。
2013-02-14 11:24:00#cthulhujp 2009年の「海のエジプト展」でも、イシス-ホルスの母子像が多数展示されていました。マリアとイエスの聖母子像が現れるのはアレクサンドリアにあったこうした像がローマ・キリスト世界で模倣されたのではないかというのが割と有力視されているお話。
2013-02-14 11:30:09ここまで。
#cthulhujp この本の第8章のタイトルは"EGYPTIAN DEITIES IN THE BRITISH ISLES(イギリス諸島におけるエジプトの神々)"。物凄くかいつまむと、イギリスのドルイド信仰の源流は古代エジプトにあるのだ、というお話。
2011-12-10 22:32:51#cthulhujp 今のところソースはありませんが(というかちゃんと調べていない、宿題のひとつ)、ラヴクラフトあるいはブロックの元ネタ本のひとつだったのではないかと疑っています。まずは、マッシーの名前について言及した書簡を探すところから。
2011-12-10 22:36:18#cthulhujp (と、書いておけば親切な誰かがラヴクラフトやブロックの書簡集やなんかに首っ引きで調べてくれるに違いないという他力本願を目論む森瀬であった)
2011-12-10 22:44:49#cthulhujp "A BOOK OF BEGININGS"がラヴクラフトのネタ本であろうという根拠のひとつが、第8章におけるノーデンスの記述です。英グロスタシャーのリドニーで発掘された「深淵の神」ノーデンスの神殿についての記述があれこれありまして。
2011-12-10 22:51:22#cthulhujp リドニーのノーデンス神殿は現地では「小人の教会」と呼ばれていて、1805年に発掘が始まり、呪いのタブレットや神像などが見つかりました。"A Book of~"には、海神たちを従えたノーデンスの姿を彫り込んだプレートの挿絵が記載されていたようです。
2011-12-10 22:53:34#cthulhujp そもそも、"A Book of~"の存在を知ったのは、やたら文献資料の少ないノーデンス神殿について調べていた過程でした。'God of the abyss(深淵の神)'という語が思い切り出てくるので、これ読んだんじゃないかなーと。
2011-12-10 22:58:58#cthulhujp ちなみに、ラヴクラフトの言う「大いなる深淵の大帝」は'Lord of the Great Abyss'です。
2011-12-10 22:59:57#cthulhujp ちなみに、どうしてキングスポートにノーデンスの地上での棲家があるのかという話については、僕なりの仮説があります。『萌えクト2』に書きました。
2011-12-10 23:09:53#cthulhujp リドニーのノーデンス神殿跡発見。一度、行ってみたいところのひとつ。 http://t.co/VXQJ86Wg
2011-12-10 23:16:26