2010年1月11日

ゼーガペイン全26話シナリオ語り

ゼーガペインの全26話を振り返ります。ゼーガペインは2006年4月から9月まで放映されたロボットアニメ。深いテーマと考え抜かれた設定、豊富で質の高いアイデアが盛り込まれた傑作。twitter上 にはゼーガペインの熱心なファンの集い(zegacluster)があります。このシナリオ語りは、その会へ参加させて頂く前に、全話見直してから参加させて頂こうと思ったことがはじまりとなっています。ゼーガペインは多層的な物語でたくさんの解釈の仕方があります。これはその一例です。是非、視聴され感想を聴かせてください。 バンダイチャンネルで第1話とOP・EDを無料で見ることができます。  http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=553 続きを読む
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三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

第1話「エンタングル」小さな物語が大きな物語へ繋がって行く。二つを繋ぐシズノ。考え抜かれ数多のアイデアを盛り込んだ構成を一話ずつ詩的にまとめて行く。一話のテーマのシズノとキョウの邂逅は素晴らしい演出。そして、26話を観た後で見返すと一見クールなシズノとは裏腹の切なさが伝わって来る

2010-01-11 06:41:43
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

第2話「セレブラム」物語が静かに動き出す。学園生活とロボットの敵との戦闘。視聴者は孤立するキョウと同じ謎を共有することで周囲からの理解を得られないキョウに共感を覚えながら物語に深くのめり込んで行く。水泳部、プール、水は、肉体、生命の象徴、存在の不安的さのメタファーになっている。

2010-01-11 06:52:36
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン、第3話見直す。この話数、好きなんだなー。脚本は村井さだゆきさんだったか。ふむふむ。納得の出来!背景の使い方がうまいなあ。景情一致じゃないけど、情景が感情と物語を伝える。

2010-01-11 07:45:09
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガ第4話。やはり欺瞞の限界。知っているものと知っていないものの溝。でも、うまいなー。現実と虚構がどちらかわからないように物語を揺らいでる。マトリックスの影響か2000年から2004年にかけて、こういった現実ー虚構ものはよく書かれていたけどゼーガペインの見せ方は最高峰のひとつ。

2010-01-11 07:45:21
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガ第5話。虚構の最後。精神カウンセリングなどの描写などから、現実と虚構が入れ替わる最後の臨界点を演出する。主人公と同時に視聴者にとっても、現実と虚構の決定が迫られていく、語りの進め方のうまさ。そして、虚構が二重に為されている―自分の現実性と虚構性への問い。

2010-01-11 07:46:03
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガ第6話。物語の最初の柱が築かれる。虚構と現実の最初の殻が解き明かされる。戦闘はなくリョーコちゃんとデート。シズノ先輩の言葉が切れ味がよい「わたしたちには、今ココしかないのよ」このセリフはゼーガのSF設定と同時に思春期特有のその感覚をダブらせてあると僕は解釈する。だから好きだ

2010-01-11 07:46:49
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第7話「迷える魂」。全てが偽りだと言われる世界でなんとか現実を取り戻そうとするソゴル・キョウ。エヴァが弱き者の魂と存在の回復だとすればぜーガは本来強いはずであるものを根底から揺さぶる物語。キョウが必至に再構築する現実をリョーコが打ち砕く。壊す方も壊される方も悲しい物語

2010-01-11 07:47:14
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第8話見ている。データ同士は恋をしてはいけないのだろうか?データが実体に対して FAKE なのだと言うことができても、データ同士にある何者かについて、実体が FAKE だとは言えないのだ。

2010-01-11 07:47:38
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第8話「水の向こう側」。抜群のシナリオ。幾つかのテーマの多重に奏でられる。まずキョウの存在への懐疑の深化と解決。次にキョウの心の揺らぎがリョーコとの恋愛の扉を開く。

2010-01-11 07:48:30
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第1部(1~8話)まとめ 自分の存在する舞浜サーバーを外側から見ることで、まずは物語の最初の環が綴じる。それを足場に次のリングがはじまって行く。

2010-01-11 07:48:44
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第9話「ウェットダメージ」。表題の通り、痛みがテーマだ。一つ一つの痛みを確認しながら前へ進むキョウ。それは乾いていない。人間的な生きている痛みだ。それが、ウェットペイン。

2010-01-11 07:48:58
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第9話「ウェットダメージ」(続)。第9話ではもう一つの軸が持ち込まれる。過去の失われた自分と今の自分の二重性。そして、この世界では、何かを覚えている何かを知っている者の方が暗く重たい。キョウは失われた過去の自分に区切りをつけ今の痛みを感じながら今を生きる今を生き始める

2010-01-11 07:49:10
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第10話「また、夏が来る」第9話に続いて時間軸に沿った多重層が重ねられる。一つはキョウの追憶と現在。一つは死んだセレブラントたち=亡霊たちから届くメッセージに反応するリョウコ、ハヤセ。

2010-01-11 14:18:13
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第10話「また、夏が来る」(続) 過去から自由になりたい、同時に過去を失い過去に捉われたいと願う者たちの物語。そして、最後にリョーコが作る物語。

2010-01-11 07:49:29
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第11話「残るまぼろし」 。ここで描かれるものは、矛盾に満ちた物語。死ぬものではないものが死に、データの死にデータの涙を流すものがたちの物語。同時に、矛盾を乗り越えようとする者たちの物語。

2010-01-11 07:49:45
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第11話「残るまぼろし」 (続) データの死、AIの死、人の死について、深く考え始めるための物語。そして、キョウのデータの世界に対する迷いが解けると同時に、キョウの恋が始まる物語。

2010-01-11 07:50:01
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第12話「目覚める者たち」 リョーコをゼーガペインに乗せる、セレブラントにする、ということは、後半に向けて、大切な設定だ。しかし、キョウが8話分かかってしたことを、リョーコで一話でやってしまうというためには、強力な説得力を持つことが必要だった。

2010-01-11 07:50:26
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第12話「目覚める者たち」 そのために、セレブラント候補を多数用意し、そして、何より全体を叙情的にまとめるという方針を取った。しかし、そのまとめ方があまりに秀逸だ。

2010-01-11 07:50:37
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第13話 「新たなるウィザード」 リョーコがセレブラントになって行く急展開と設定の都合が見えて、苦しいなあと思いつつ見ていたら、意外なエンディングで、その不満が吹き飛ぶ。つまり、脚本家は、今回の話が苦しいことを知っていてこうやっている。これがプロの仕事だと思った。

2010-01-11 07:50:50
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第13話 「新たなるウィザード」(続)ゼーガペインでは、「私、決めたんだ」というセリフが何度も出て来る。幻体にもかかわらず何かを決めて行く、その姿勢が見ているものを感動させる。僕は幻を愛する。そして、彼らが何かを決めて行くことに感動する。それがAIを作ることでもある。

2010-01-11 07:51:00
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第14話「滅びの記憶」 リョーコは失われることで物語の中でもう一度新しい位置を得ようとしている、そしてキョウの心の中でもより強くリョーコとの絆を求める。この話数は後半の礎石となる。そして、世界設定ガルズオルムが語られる。それも見かけ上のゼーガは常に多層構造を持っている

2010-01-11 07:51:28
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第15話「リインカネーション(輪廻)」 リョーコの復活という希望、そして、リセットされ続ける世界という失望が対比して描かれる。再生することの喜びと、同じように再生され続ける世界への絶望。幾重にも重ねられる絶望と希望のくり返しの殻の形の美しさこそゼーガペインの魅力である

2010-01-11 07:52:12
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第16話「復活の戦場」 リセットされる前日を描く。生きている時間の積み重ねと記憶の大切さを真正面から描く。リセットされる瞬間へのメドレーリレーは、4人が繋いで来た時間が最後の瞬間に切られてしまう。それは、人が繋いで来た時間が途切れる切なさをよく表現している。素晴らしい

2010-01-11 07:52:34
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第16話「復活の戦場」(続)ゼーガペインの凄い所はこのような重要なテーマを自然に幾つも内包している所だ。後半はリョーコの戦場における復活。リョーコは再生を通じてこの物語で全く新しい位置を得ることになる。リョーコは何も知らない日常の象徴から事件の中心たる戦闘の象徴となる

2010-01-11 07:52:46
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゼーガペイン第17話「復元されし者」 この物語は各キャラクターを世界観の許す多様な位置に配置する。リョーコは戦場でのみ心を満たすものとして配置され、人間の形に復元された敵は肉体と光(未来)を持つ者として未来と肉体のない人類と対比される。この新しい対称性は物語により深みを与えて行く

2010-01-11 07:52:57
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