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【諦め】 日本人をダメにした名言について 【慰め】

日本人にとって馴染みのある「良い言葉、有り難い言葉、慰めの言葉」が、なぜ肯定的に受け入れ、本来の意図された内容からも離れてあらゆる局面で使われる「名言」になったのかについて、ちょっと考えてみた。 仕方がないから諦めることを肯定的に捉えるこれらの言葉は、本来は現実からの逃避を肯定するものではなくて、現実を受け入れるために理想を諦めることを肯定するための言葉だったのではないか。 思考停止はそろそろ終わりにすべきではないか、というお話。
メモ 世界に一つだけの花 現実逃避 名言
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加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
日本人をダメにした名言 「一人の生命は地球より重い」 「参加することに意義がある」 「結果よりも経過が大切」 「No.1にならなくてもいい もともと特別な Only one」
あの名言に皆が縋るのはなぜ?
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
昨日呟いた、「日本人をダメにした名言」http://t.co/GiQbjCnl は、結局340RTくらいされてた。ここに挙げた4つの名言(というか歌詞もあるけど)には、実は共通点がある。これらは全て「諦めることを肯定的に慰めた言葉」であるということだ。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
一人の生命は地球より重い――これはダッカ日航機ハイジャック事件で身代金を要求された日本政府が、テロリストの要求に屈したときに時の福田赳夫首相が言った言葉で、「命あっての物種」と意味は同じ。しかしこの判断は後にハイジャックの有効性をテロリストに知らしめ、類似事件を全世界で続発させた
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人質を見殺しにするのが正しかったかと問われれば、それにYESと言える政治家は少ないだろうけど、結果的に「テロリストが権力と交渉するときの有効手段として、或いは911の遠因として、より多くの生命を損なう原因にもなった。「それは人命のためだから仕方がない。諦め、その行為を肯定する」
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参加することに意義がある――これは国際オリンピック委員会IOC二代目会長のピエール・ド・クーベルタンによる「オリンピックは参加することに意義がある」という言葉。勝利よりそこに集うことに意義があるのだ、という。この言葉は「結果よりも経過が大切」と言い換えられ、様々な機会に引用された
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これも同じく「結果を出せないことを問い詰めない、そこまでの努力にこそ価値がある」というものだ。もちろん、結果を得るために努力することは重要だ。しかし、「努力をしたのだから、負けても仕方がない。そこに至るまでの努力にこそ価値がある。人間的に成長した」と慰める。
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ここでも共通するのは、「仕方がない、諦めろ、お前はよく頑張った」という慰め。逆に「試合に勝って勝負に負ける」のように、結果が出せても内容が悪いことを咎める言葉もある。勝ったこと、結果を出した事に対してそれを咎める「勝ち組」「高学歴」という勝者への侮蔑語もある。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
No.1にならなくてもいい、もともと特別な Only one――これは国民的に知られた、SMAPの歌。厳密には槇原敬之の「世界に一つだけの花」の最後のフレーズ。これもまた、「一番を目指さなくていい」と許している。諦めることを肯定し、さらには努力をしないことを咎めない。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
「元々、特別な」つまり、何らかの努力をしなくてよいと許している。そしてこの曲は大ヒットした。いずれも「頑張らなくていい」「結果が出なくても仕方がない」これを肯定的に言っている。このことについて「ダメにした名言」という引用の仕方をしたわけだが、なぜこれらは「名言」として支持されたか
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
どちらかといえばネガティブな言葉で、孕んでいるのは諦観(諦め)と赦しである。そもそも、日本人の気質は日本の風土に育まれたものだと思う。例えば、日本人の清潔好き・マジメ・過剰な神経質は、高温多湿で物が腐りやすく不潔にすれば疫病が蔓延しやすく島国であるが故に逃げ場がないが故に発達した
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
島国で逃げ場がないから、協調と調和、そして「我慢」と「諦め」が必要になった。不満があっても我慢し、不満があっても諦めて協調する。団体行動、チームプレー、互助精神、こうしたものは、「それが必要な風土」によって育てられたと考えられる。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
「仕方がないから諦める」という慰めは、そうした日本人のフラストレーションを慰撫するのに非常にマッチしているのかもしれない。「仕方がないから諦めて」の後に「現状を受け入れる。いつまでも我が儘を言わない」が続く。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
多分コレは、長い思考停止を赦さず、実現方法が分からない理想に見切りを付けて現実に対応するためのおまじないでもあるのかもしれない。日本の風土は、高温多湿だけではない。毎年来る台風、日本中にある火山、日常としての地震。これら天変地異、自然災害の類は、人間の意志では制御できない。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
自然災害を、我々日本人は何の疑いもなく【天災】と呼ぶ。災いが天から来る。天にある事柄は人の手に届かず、天から下される災いは、それが罰ではないにせよ、避けることができない。故に、天災は発生を押しとどめる、避ける、逃げることは不可能で、諦めて受け入れるしかない。仕方がない。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
地震に、津波に、噴火に、台風に、そんな物に不平を言っても泣きわめいて地団駄を踏んでも物事は何一つ好転しない。粉々になった家の前で泣いても、巡れ上がった田畑の前で茫然自失しても、それはなかったことにならないから、「仕方がない、と諦めて現実と向き合う」ことになる。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
そういえば、「仕方がないと諦めて、それを慰める」というニュアンスは、古来からの労働歌に多いらしい。漁師、農家、樵、酒蔵の蔵人、養蚕紡績、そういう辛い仕事だったり、危険な仕事だったりという現場には必ず○○○節のような労働歌があって、それらは皆諦めと慰めを歌う。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
諦めて慰めて受け入れないとやってられないのは、それだけしんどい現実があるからだとも言えるし、理想通りにならないことを諦めて慰めて受け入れないと、現実をやっていけないからだ、とも。結局、日本という風土で暮らし続けて行くというのは、それだけで苦しくてしんどいのが当たり前、と。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
だから、「諦め、慰め」という言葉が日本人にとって腑に落ちやすい、支持されやすいという歴史的な背景は理解できるし、そのことそのものは否定しない。ところが、だ。その諦め慰めという言葉が、拡大解釈されてるんじゃないのかな、と思うときがしばしばある。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
結果は出なくても仕方がない、努力などしなくてもいい、一番は目指さなくていい、参加することに意義がある、などなど、これらは「努力しないことを赦し、目指さないことも赦す」。本来努力や現実に立ち向かう人を慰労するはずだった言葉や名言は、立ち向かわないことを最初から赦す言葉に変質している
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
協調や協力をしなければならなかったのは、「一致団結しないと天災には立ち向かえない」ほどに脆弱だったから、天災はそれほどに「どうにもならないほど絶大だった」からだとも言える。協力しないで自分だけでやっていけるほど、日本は肥沃な土地でもなかった。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
転じて昨今はどうかと問われれば、地域のコミュニティに属さなくても家族と協力しなくても、経済的には豊かではない人ですら「一人でやっていける」くらいには困窮していない。生きるために協力することは、社会全体の号令としてはしばしば聞かれるが、現実にはあまり必要ではなくなっている
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
「別に努力しなくても困らない」。だから、「これ以上の努力は必要ない」。努力しないことを後ろめたく思わないための口実を必要としている。それが、「仕方がない、諦めろ、無理はしなくていい」というニュアンスを含んだ言葉を、都合良く引き寄せている。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
日本人をダメにした名言。という言い方をしたけど、あの名言は本来は、「頑張らない後ろめたさを糊塗ためにある言葉」じゃなかった。それを、頑張らない口実のために皆が飛びついてしまった。後ろめたさを隠すために、言葉の意味をねじ曲げてしまった。縋ってしまった。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg
そういうことだったんじゃないのか、という僕の疑いは、僕の勘違いであってくれたらいいのに。 早く、(∩ ゜д゜)あーあーきこえないっていう思考停止から目覚めて、仕方がない、よく頑張った、諦めて――現実を見よう。 そうなってくれればいいのに、と思う。
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コメント

たぬきのたからばこ(カラバコ) @hi_kmd 2012年5月10日
日本人がそんなに上手に「諦め」「慰め」られていたのなら、もう少し自殺率は低いのではないかと思う。こういう言葉とは関係なく、努力しない人は努力しないし、あきらめられない人はあきらめられないのではないのかな。
加藤AZUKI@「忌」怖い話卒哭怪談 @azukiglg 2012年5月10日
.@hi_kmd 日本人の自殺率が高いのは、「上手に人生を諦めた結果」かもしれません。
やらかど@やらか堂 @yarakado 2012年5月10日
ある対象になりふりかまわず真面目に全力で取り組むことを小馬鹿にするようなポーズをとる人がいる、というのもそういうことなのかもしれません。
Sunrise @Tech_JP 2012年5月10日
「世界に一つだけの花」の歌詞は矛盾してると思う。「花屋の店先に並んだ」時点でそれは選ばれているのであり、並ばない花は品定めさえしてもらえない。むしろ花を選ぶ側が「花屋に行くことしか考えつかない」ところが昨今のいろんな問題を生んでる気がするのだけど。
ふらふぉろ @fura_follow 2012年5月10日
現実には間違った努力を形振り構わず行って結果的に人間として不幸になったひとも居ますし、そういう人へ方向転換を促す意味合いも、変質のなかにはあったのではないかなと思います
だるま@鍵島F03 @KurzweilMaster 2012年5月10日
ここに書いてあることを全否定する気はないけれど、努力しかしない低脳には「努力しなくてもいいんだよ」と言ってやるのは社会のため。まあ実際は努力するかしな
だるま@鍵島F03 @KurzweilMaster 2012年5月10日
あ、途中で切れた。実際は努力するかしないかさえ決断できない、というところが問題だろうと思いますがね。
ちくわ@だいぶヱロい @tikuwa_ore 2012年5月10日
なあに、反面教師だと思えば問題ない。(ドヤァ)
オニダルマオコゼ @gm5osaka 2012年5月10日
自分につかうからあかんのよね。他人に使ってやる言葉なんよね、これらは。
siriカエル:脱原発に一票 @cibo17 2012年5月10日
どう努力してどうにもならない事はあるので、ある意味人間の傲慢さを諌める意味もあったと思う。努力して山削ってたいしていらない道作っちゃったり、原発作っちゃったり。努力しながらよく考えましょう、それでも成功しない時があります。むしろ失敗しても何度も挑戦できる社会なら就活失敗して自殺しちゃう若い人は救われるよね。
aabeloys @aabelloys 2012年5月10日
このKurzweiMasterはてんかんスレでアルコール依存症を擁護しているのに、なにか努力しないと不安になるというような人は低脳と切り捨てるんだなw不安障害や強迫性パーソナリティ障害でそうなっている人もいるのにね。
kartis56 @kartis56 2012年5月10日
執筆者をダメにした言葉 「締め切りは伸ばせる」
Sleeping Dead @holychickenhead 2012年5月10日
hi_kmdさんに同意。上手に人生を諦められる人は自殺なんてしない気がする。
細川啓%求職中断 @hosokattawa 2012年5月10日
「一人の生命は、全地球よりも重い。」は1948年の最高裁判決が初出。http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/js_20100319123243569417.pdf でも死刑は合憲だ、と続く。
はよ @hayohater 2012年5月10日
「名言」じゃないですけど、この20年ぐらいは「税金の無駄遣い」がバズワードですね。重複した官衙・施設を削減しようって行財政改革が、いつのまにか「安定した公務員許せない吊るせ」になってしまった。
草津好き @yuu_sho_ 2012年5月10日
オンリーワンについてはドラゴン桜の台詞が的を得ていましたね「オンリーワンていうのは、その分野のエキスパート、ナンバーワンのことだろうが」
neologcutter @neologcuter 2012年5月10日
cibo17 のような「ネガティブな事件好きのアホ」が自殺を後押ししているのは言うまでもないな。
撃壌◆ @gekijounouTa 2012年5月10日
http://bit.ly/KI12vC 「参加することに意義がある」も使われた背景考えると違った印象受けるね。クーベルたんは「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、これこそがアスリートの義務であり、最も大切なことである」とも言っているし。
たちがみ @tachigamiSama 2012年5月11日
自分を慰める言葉ではなかったはずなのに、自己肯定の代名詞になりおった
青色一号 @blue1st 2012年5月11日
一方で努力を尊いこととして持ち上げすぎて、諦めを許さない風潮もある
おいちゃん @semispatha 2012年7月12日
バブル期に「ファッションだ!」といってとっかえひっかえし続けて何も残らなかった人たち向けの言葉。最近の人は「働いたら負け」とかのネガティブばっかやん…
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