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"Ever tried. Ever failed. No matter. Try again. Fail again. Fail better." Samuel Beckett, born this day, 1906
2012-04-14 00:25:39それは、『モロイ』の有名な一節が示すとおりだ。「真夜中である。雨が窓ガラスを打っている。真夜中ではなかった。雨は降っていなかった。」――(上)p151
2012-04-20 00:34:57ジル・ドゥルーズ「まさに知らないことにおいてこそ語るべきことがあると思える」VS ヴィトゲンシュタイン「語りえぬものについては沈黙しなければならない」cf) ハイデガー「沈黙についてどうして黙っていられようか」cf) ベケット「沈黙ではない沈黙とつぶやきにすぎぬ言葉とのごたまぜ」
2012-04-20 20:51:04水声社刊『サミュエル・ベケット!』について①
『サミュエル・ベケット!ーこれからの批評ー』をようやく一読した。「!」が正に相応しい挑発的なベケット研究本だと思う。なにしろ編者の岡室美奈子による「はじめに」の始まりからして「たいへんだ!」なのだ。西村和泉の冒頭論文はゴドーが待たれてなかったことを綿密な文献分析によって示すもの。
2012-04-22 20:04:16こないだ江中直紀『ヌーヴォー・ロマンと日本文学』を読んだこともあり、川島健のベケット/パンジェにかんする論文にも興味をそそられた。パンジェ「クランクハンドル」をベケットが英訳した「The Old Tune」てベケットのCollected Shorter Playsに入ってるのね。
2012-04-22 20:11:05ベケット最後の戯曲「なに どこ」を徹底的に解析した片岡昇論文は、あまりのややこしさに頭痛くなってきたけど刺激的だった。僕は以前、円城塔を「テクノロジカル・ベケット」と呼んだが、これを読むとベケットから円城塔に継承されたものがほの見える気がしてくる。円城さん戯曲書かないかな。
2012-04-22 20:17:05巻末の岡室論文は、その名も「霊媒ベケット」。「オハイオ即興劇」とベケットの師匠ジョイスの『ユリシーズ』中の「セイレーン」との連関を指摘し、デリダ『ユリシーズグラモフォン』を援用して両作の「蓄音機」としての様態を聴き取り、遂には「ユリシーズ」のあの「イエス」を「オハイオ」に見出す。
2012-04-22 20:30:36「批評時空間」最終回は冒頭と末尾にベケットの引用がある。SFマガジン新連載「パラフィクション論序説」もベケットの引用から始まる。『ゴダールレッスン』もイントロダクションがベケットの引用から始まる。それは「時空間」最終回の冒頭と同じ一文だ。とうとうもうじきわたしは完全に死ぬだろう。
2012-04-23 13:33:40岡室美奈子・川島健・長島確(編),『サミュエル・ベケット! これからの批評』,水声社 http://t.co/iWZQn0H6 /[評者]橋爪大三郎,読売新聞 2012/05/07 http://t.co/0EZYFQ33 #書評
2012-05-07 19:05:51はて、どこだ? はて、いつだ? はて、だれだ? そんなことは聞きっこなしだ。―― サミュエル・ベケット『名づけえぬもの』 #好きな書出し
2012-04-25 22:44:38わからない。いろいろと習うことだろう。そこで私は家へはいって、書いた。真夜中だ。雨が窓ガラスを打っている。真夜中ではなかった。雨は降っていなかった。―― サミュエル・ベケット『モロイ』 #好きな結びの文章
2012-04-25 22:47:11私がベケットの作品に出会ったのは、1950年代の半ばである。それは真の出会いであり、当時受けた衝撃の痕を拭い去ることはできない。あれから四十年経った今も私はそこにいる、ずっとそこにいる。 バディウ『ベケット』 #好きな書出し
2012-04-26 23:03:28下のリンク、サミュエル・ベケットとジョルジュ・デュテュイの「三つの対話」の邦訳は『ジョイス論/プルースト論』に所収。①タル・コート、②マッソン、③ヴァン・ヴェルデについて。②のラストでベケットは、なんと「泣きながら退場」してしまう(笑
2012-04-29 01:15:50ベケット「三つの対話」の英語版PDF。QT>Samuel Beckett & Georges Duthuit "Three Dialogues" on contemporary art (1949) [PDF link, 3mb]: http://t.co/ciIIB2Ss
2012-04-29 01:10:28皮膚の下の身体は過熱したひとつの工場である、/そして、外で、/病人は輝いて見える。/炸裂した/そのすべての毛穴から/彼は輝きだす。――(上)(※「マロウンは死ぬ」(ベケット著)からの文中引用)p18
2012-05-01 16:06:36ベケットとドゥルーズではなく、ベケットとデリダを並べてるのが興味をひく。Beckett, Derrida, and the Event of Literature by Asja Szafraniec http://t.co/F9CuKnt3
2012-05-03 15:27:33「昔からのすべて。他には何も。ずっとためされ。ずっと失敗され。構わない。またためす。また失敗する。もっと良く失敗する。」ベケット『いざ最悪の方へ』
2012-05-06 21:55:08「どうにか言う。それらをのぞいて何もない。それらが何を言うか。誰のであれどこからであれ言う。最悪の限りをつくしてずっともっと悪く言いそこなう。」ベケット『いざ最悪の方へ』
2012-05-06 22:00:39さいきんこのままだとバカになっていくいっぽうだぞとおもって、ベケットをまた読み始めたのだが、でもとちゅうまで読んで、ベケット読んでも賢くなる気がぜんぜんしないぞ、ってことにきづく。むしろ、ホンモノのバカ(うつろ)になっていくようなきがする。いざ最悪の方へ。
2012-05-08 19:06:11ベケット(芝居Ⅱ)ONツイッター@仕事、家庭、第三の母国、色事、金まわり、芸術と自然、情熱と良心、健康、住宅事情、神と人間、どこから見ても無残な失敗ばかり。
2012-05-08 22:54:53