2012年5月16日

茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第596回「自分や他人に対する、期待水準を上げよう」

脳科学者・茂木健一郎さんの5月16日の連続ツイート。 今朝は、数日前、そして今朝のツイートに触発されたこと。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-05-16 06:08:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第596回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。今朝は、数日前、そして今朝のツイートに触発されたこと。

2012-05-16 07:25:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(1)数日前、ちょっと面白いことがあった。ある方が、私に「先生はジョルジュ バタイユは知っていますか?読んだことがないなら ぜひ、読んでくださいませ」とツイートしてきたのに対して、@May_Romaさんが、「学者になんつー質問してるのだ」と返していたのだ。

2012-05-16 07:26:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(2)このやりとりには、二つの異なる哲学が表れていると思った。ある人に向き合ったときに、「バタイユを読んでいるだろう」という仮定から始まる人と、「バタイユを読んでいないだろう」という仮定から始まる人。ここには、人生の重大な分かれ道があるように思う。あなたはどちらですか?

2012-05-16 07:28:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(3)本質は、自分や他人に対する期待水準、にあるのだと思う。人の知識や経験は、本来低いものだと思うか、あるいは高いものだと思うか。@May_Roma さんも、TOEICに批判的だが、TOEICを肯定する人は期待水準が低く、TOEICを否定する人は期待水準が高いのだろう。

2012-05-16 07:30:00
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(4)TOEICなんてくだらない、という人は、英語というのは、本来もっとファンタジスタで、高度なものだと思っている。一方、TOEIC礼賛の人は、英語はThis is a penから始まる、積み上げのものと思っている。どっちの立場をとるかで、伸びしろは変わってくると思う。

2012-05-16 07:31:11
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(5)バタイユを読むか読まないか、ということは実は大したことではない。現代の知の地図全体から言えば、小さな点である。問題は、自分や他人に、どの程度のパフォーマンスを期待するかというところであって、日本人は、低い期待水準にならされている。だから、場外ホームランが出ない。

2012-05-16 07:33:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(6)私が、大学入試を批判しても一向に通じない人がいるのは、この期待水準の問題とかかわる。東大文一や理三が「すごい」と思うか、あるいは「その程度」と思うか。現在の大学入試を肯定する人は、本来人間がはばたきうる知の空間を、低くとらえているように思う。そこに問題の本質がある。

2012-05-16 07:34:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(7)そして、今朝の虚構新聞のニュースのリツイート。「ああ、これは虚構新聞のネタだと知っていて、あえて素にRTしているんだ」と思うか、「ははあ、虚構新聞だと知らずにだまされてRTしているな、教えてやろう」と思うか。他人に対する期待水準は、結局、自分に対する期待水準につながる。

2012-05-16 07:36:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(8)「虚構新聞」は本当に良い仕事をしているが、「虚構」と断らなくてはならない点に、日本人の期待水準に関するリアルな判断があると思う。英国では、エイプリルフールネタは、いちいちそう断らずに一般記事の中に混じっている。何がネタかということは、読者が認知、判断してにやりと笑う。

2012-05-16 07:37:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

じき(9)英語にしても、学問にしても、あるいは就職にしても、日本人の期待水準の低さが、飛躍をはばんでいる。文科省による教科書検定や大学の授業日数の指定も同じこと。人間を本来賢いものと期待しない人たちが、よけいなことをして社会を沈滞させる。自分や他人に対する期待水準を上げよう。

2012-05-16 07:42:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第596回「自分や他人に対する、期待水準を上げよう」でした。

2012-05-16 07:40:47

コメント

斎藤学 @manaby_s 2012年5月16日
なるほどなあ。悲観的アプローチと楽観的アプローチというか。
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