ロードで走り回ってたころ、数百キロ以上のロングを走るときは、夜、走れるとこまで走って、街道沿いの適当なホテルに飛び込むパターンだった。
2012-05-13 21:18:17安くて寝られりゃなんでもいいんだけど、やっぱり一日走って疲れてるので、ともかく風呂はゆっくり足を伸ばせるくらいの広い風呂だとうれしいし、ベッドも気持ちよく寝られる方がよい。
2012-05-13 21:19:34しかしビジネスホテルなんかだと、風呂は体育すわりせんと入れないような狭いバスタブだし、ベッドは寝台列車みたいな狭くて固いベッドだったりする。
2012-05-13 21:20:27そこにいくとラブホの風呂は、綺麗で確実に足は伸ばせるし、足どころか全身伸ばせることもある。ベッドも綺麗で広くてマッサージ機能がついてたりもする。
2012-05-13 21:21:16ラブホの唯一の問題は、夜10時以降でないと料金が割高になることと、往々にして一人だと断られること。あ、唯一といって二つも買い手しまった。
2012-05-13 21:22:2120代の終わりころ、東京から広島まで920kmを三泊4日で走った。東京を12月29日にでて二泊三日で大晦日に広島に着く予定だったけど、当時は脚力が無かったので31日の夜になってもまだ倉敷市を走っていた。
2012-05-13 21:24:52違った、岡山市を走っていた。岡山市を抜けたあたりで午後10時を過ぎたので、次に見つけたラブホで泊まろうと思ったら、道がどんどん峠にはいっていって、ホテルも民家もどんどんなくなる。しかたなくそのまま走りつづける。
2012-05-13 21:26:40たまにラブホが見つかるけど、どこも断られ続ける。一人ではだめというのと、もうひとつはどこも満室という理由で。大晦日のラブホが満室ばかりというのはこのとき始めて知った。
2012-05-13 21:27:39で、けっきょく12時を過ぎても泊まるところが見つからず、走りつづけた。つまり自転車に乗ったまま行く年来る年で新年を迎えてしまった。自転車で走りながら新年を迎えたのはこの時が生涯で最初でおそらく最後。
2012-05-13 21:28:55走りながら新年を迎えたときは結構気分が高揚してて、このままどんどん走るつけられるような気分だったが、そのあと雪が降り出して一気にシオシオになる。
2012-05-13 21:29:56山陽地方とはいえ、12月31日の深夜に雪に降られながら走るのはさすがに寒い。走りながら体が胴震いしてくる。
2012-05-13 21:30:38しかし、R2を走りつづけてるうちにだんだん倉敷市が近づいてきて、民家もラブホも増えてきた。ほっと一安心、、、しかけたが、、、。
2012-05-13 21:31:53例によりどこのラブホにも断られ続ける。満員やら一人はだめとかで。そして最後に断られたホテルの前で引き返すとき、立ちゴケして泥の中に転倒してしまう。
2012-05-13 21:33:07全身ずぶ濡れで完全に気力を喪失し、寒さはいや増してきて、これはもしかしたら死ぬかもしれない、もう交番にでも救助を求めて飛び込もうかとなかば本気で考えた。
2012-05-13 21:34:06ほぼ倉敷市の中心部に達していて、交番、交番と思って走ってたときに見えてきたのが「倉敷イン」というビジネスホテル。また断られるだろうなぁと飛び込んだら、意外や泊めてくれた。
2012-05-13 21:35:40全身泥だらけの、深夜にレーサー装束であらわれた怪しい男をよく泊めてくれたものだと、今でも倉敷インには感謝している。その夜は倉敷インの狭いバスタブに体育座りでゆっくり浸かり、寝台列車のベッドみたいなベッドで昼近くまでぐっすり寝て、そのあと広島まで100km前後だと思うが、走った。
2012-05-13 21:37:53@poppo29 20代だったから無茶できました(脚力は無かったけど)。いまは920kmどころか90kmでもキツい…
2012-05-14 13:17:38@FoD5 いやぁ、なんといっても度胸がすごいすねー。一人でラブホいくのですらおじけずいちゃいそうです。920キロ…はかりしれないっす。
2012-05-14 13:43:34@poppo29 逆に、自転車だから一人でラブホに泊まれる、とも言えますね。繁華街ならともかく、郊外の街道沿いのラブホに普通に一人で泊まりに行ったらそれこそ怪しまれる。
2012-05-15 19:23:37