El Dorado 〜poem24番外編

文末を「エル・ドラード」で〆るポエムを一斉に出し合う遊びのまとめです。出題者は二度のダメ出しにもめげずくらいついてきたセッカさん(@0vega)。
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sodaame【#140字小説】 @sodaame140

森を抜け砂漠を抜け、辿り着いた黄金郷。古代の遺跡、ファラオの伝説。呪われた宝石、遺された暗号。考古学者と助手の長旅。撓る鞭と革帽子。焚き火と性交。森の野獣。動き出す骸骨。原住民と毒の弓。滝壺。無数の巨大蟻。追い求めた黄金郷はおそらく空の彼方に消える。崩れだす遺跡、エル・ドラード。

2012-05-16 22:00:00
Miwa Kokonoe / 九重 ミワ @kokonoe38

ウエディングドレス、その白銀を脱ぎ捨てる。果実の瞳、振りかざすのは睫毛のはなびら。振りまく花粉は芳しく。瞬きするたび風光り。つやめくくちびる春の色、紡ぎ織られる桜の言の葉。きみは愛をささやくの。それとも恋をさえずるの。お願いその手で剥ぎ取って。秘めたる脆弱エル・ドラード。

2012-05-16 22:00:02
♡ぷっち♡ @_mininchu_poem

あの頃は全てが輝いていた 射し込む光は梯子を降ろし 緑は生き生きと生い茂り 中庭のバラは艶やかに咲き誇り 芳しい香りを纏っていた あなたの言葉に溶かされて いつも潤っていた 今でも決して輝きを失わぬ記憶 あの日々に名前を付けるなら 眩い記憶 『エル・ドラード』

2012-05-16 22:00:06
れいてぃ❤️新垢に移動中 @laity25

一面のひまわり畑に君は立っていた。好きだったフルートで暖かな音色を奏でる君。大輪のひまわり達に見守られて私は歩を進める。君はフルートを吹きながら、私に笑いかけた。君にまた会える日を希う日々は終わりを告げる。願いは叶った。葬送の楽の音、沈む太陽、もう戻れないここはエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:07
@saran0214KS

突然の真暗闇。二度と抜け出すことはできないのか。もう明るい陽の光を浴びることはないのか。何を信じればいいのかわからない。ふと思い出すのは虹のように色鮮やかな君のすべて。そうだ、いつだって行き着くところは同じ場所。迷うことはない。信じる道はただ一つ。共に行く、君と夢のエル・ドラード

2012-05-16 22:00:13
ぱんだ @__pamda_401

見せかけのマネーゲーム、破かれた理想の地図。追い求めたシンパシー、閉ざされた希望の路地。君と僕のディスコード、諦めた夢の目的地。根拠無しに突っ走り、迷って堕ちて探し続けた先。「ずっと待ってたよ、」久しぶりに見た君の笑顔で再び世界に色がつく。ああ、そうか。君が僕の、エル・ドラード。

2012-05-16 22:00:15
螢李 @KeiRi_Ns

善人の皮をかぶったオオカミ、道化の仮面をつけたキツネ。この世界は偽りで溢れているよ。はてさて、お前の輝きは本当にお前のモノかい、エル・ドラード?

2012-05-16 22:00:16
流空◇破片 @rua_splinter

黄金を求め何処へでも行く。血に塗れて尚君の美しさは損なわれない。幸せには必要な物でしょう?微笑んだ君は本当に美しくて言葉を失った。 ねぇ愛し君、君が求めた幸せのカタチを結局聞けず僕の手は、身体は血だらけだけれど。 僕の幸せは君と共に在ることだった。黄金は君。此処がエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:16
組長を見たことがある人 @23rivers_ren

もう一度巡り会えたなら 今度は上手く笑えるように もう一度笑い合えたなら 今度は上手く見つめるように もう一度見つめ合えたなら 今度は上手く潜れるように 本能が嗤う井戸の底 欲望の詩を唇に 灯した光をこの手に抱いて 求める儘に沈んで行く 瞳の奥のエル・ドラード

2012-05-16 22:00:17
雨宮真水 @sucretic

「さぁ、この果実を食みなさい」爛熟した甘さが転がり落ちて、毒色の爪が唇をなぞる。妬けつくようなシャンデリアの輝き、明滅する喧騒。弧を描く笑み、しゃらりと反射する冷たさに喘いだ。「だって、あいしてるの、でしょう?」絡みつく囁き。腐食した楽園、エル・ドラード。

2012-05-16 22:00:17
朔月みりあ @miria_saku

これは夢だ幻想だ嘘だうそだウソだ叫ぶことなんかできるわけないねこの臆病者、幸せだと嘯いたのはせめてもの反抗、きづいて。がらごろ、足場が消える音がする。逃げ道なんか、ない。結末の同じ無駄な選択肢ばかり転がって、もう、もう、もう、遠い。ぶくぶくぐるぐる沈む先、信ずる先、エル・ドラード

2012-05-16 22:00:18
♡ぷっち♡ @_mininchu_poem

輝く嘘で塗り固めたあなたは 悲しくも美しい 『エル・ドラード』

2012-05-16 22:00:20
桐屋 @Sugar_xxxx

消えたかみさま。退廃的世界。見放された最果てでやさしく息を吐いた排他的ラバーズ。派手な色をした髑髏はけたけたとわらう、嗤う。メルヘンは眠ったまま。凍りついたひとりのマージナルマンは春を知らずに愛を待つばかり。落ちたのは一体だれの涙なのか。壊れ掛けのエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:21
さよ @syrn_

ボーダーラインを越えた少女。生まれ変わりは危険因子。昔の記憶を失ってはさ迷い、複雑に入り込み交錯した感情を紡いでは、花弁のように舞い散らせていく。空を仰げば映る輝く無数のデータ。無となった少女。後ろめたさに過去を振り返れば、はっと溜め息。世界は水船。哀惜紛いのエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:29
れいてぃ❤️新垢に移動中 @laity25

あなたに出逢って私の人生は変わりました。目的を見つけられずにいた私ですが、あなたと幸せになることに決めました。この決意はもう覆りません。必ず、幸いを掴んでみせます。行き先は黄金郷、エル・ドラード。

2012-05-16 22:00:30
♡ぷっち♡ @_mininchu_poem

この広い世界の 至るところに 華やかな場所があって 華やかな人がいて そこにいる人には当たり前な場所でも 私にとっては険しい道のり でもどうしてもたどり着きたいから 強い決意を胸に 私が目指したのは 『エル・ドラード』

2012-05-16 22:00:31
セクシ @sekussi

ぼろぼろの帆を風にはらませ、蜜から蜜へと漂流するのももう飽きた。甘くしたたる言葉は意識すらかすめ取ろうとするけれど、振り切ってまだ見ぬ澎湃へ舵を取るんだ。黄金の夢か、冷たい海の底か、首からさげた頭陀袋には六文銭ひとつ。光の中、目を凝らして。切り裂けば三途の先に輝くエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:37
朝海かおれ @prototype_AR

硬質な雫。絡みつくは侵せない蔦。孤高の存在。それが渡されるのは、二重螺旋により決まっていた。晴れ渡る空に雨が降る。翳した左手は未来を暗示るはずなのに。三日月を描く赤い紅に誓えばそこは、偽りのエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:37
北大路京介 @princekyo

もしも君が消えてしまったら探しに行こうと思ってる  そこに黄金はなくとも そこに平穏がなくとも 必ず見つけるエル・ドラード

2012-05-16 22:00:42
加瀬ナカレ→藤野ゆくえ @sayonara8989

出会わなきゃよかったなんて思ってるのは君の一方通行 出会えてよかったなんて無理に言わなくていいよ 探し物はいつも見つからない たぶん初めからないんだね 標識の下でもう諦めてわたしたちは泣いていた それでも探し続けているのは心臓の中のエル・ドラード

2012-05-16 22:00:49
@selfabsorbed_

この手を惑い、探し見つけたものはいったい何なのか。 感情を無視してすり抜けて行く慚愧の叫び。 そんな痛み震える毒の花とて色に煌めく最果ての場所。 それは唯一無二の君。 エル・ドラード。

2012-05-16 22:00:49
青峯 愁夢 @star_bow_

撒き散らした種子が土に還る。此の身を削り出して養分をやろう。望み抱く春。芽吹き、生長していく蒼き生命。過酷なるは夏。日照り、地は渇き、滲む汗。彷徨い、待ち望むは黄金。瞼を閉じれば浮かぶだろう。我が実りは遠い。然れど、知っている。故郷の地で揺れる稲穂。あの秋日の情景、エル・ドラード

2012-05-16 22:00:53
ゆとりさん @yutorisan_16

理想の世界。僕らだけの国。誰にも汚されない邪魔されない、僕だけの城。そんなものはない、と偉い人は言う。彼らには申し訳ないがそれはたしかにあるんだ。その思考を巡らせたとき既にそれは存在するのさ。そう、それはエル・ドラード。

2012-05-16 22:00:57
waga @wagaloq

誰かの記憶がDNAに刻まれているんだ。刻んだのは一体、何十代前の俺だというのか。この高揚感と虚脱感の正体を、決して夢などで終わらせることはできない。傍観者でいることも当事者でいることもできない。寝ても覚めても光に届くことはない。遥か古に束縛された理想。躁鬱を誘う、エル・ドラード。

2012-05-16 22:01:04
北大路京介 @princekyo

ハイジもいない ペーターもいない エル・ドラード

2012-05-16 22:01:05
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