チェルノブイリ原発事故報道を見直す(1)――『朝日新聞』1986年5月2-13日

 3.11以後、日本では「100mSv以下にはリスクがない」あるいは「100mSv以下はリスクが観察できない」とし防護や安全対策を軽視ないし無視する説が広がりました(注1)。なぜこうした説がひろまったのでしょうか。そのことを考えるために、過去の報道や研究、政府見解等を振り返っています(下記の関連まとめ参照)。  今回は番外編としてチェルノブイリ原発事故報道をとりあげます。「番外編」というのは、この事故は1986年4月26日(モスクワ時間)に発生したものですから、「累積100mSv以下は安全」説と大きな関係はなさそうに見える時代が対象になるからです。たとえば、「累積100mSv」から逆算して公衆被ばく限度を年間1mSvと設定したICRPの1990年勧告はまだ行われていません。当然、報道レベルでは「100mSv以下なら安全」説はひとつも確認できませんでした。 続きを読む
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dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.02朝刊「「ソ連の牛乳飲まないで」 原発事故で在ソ邦人に大使館

2012-05-18 23:59:58
dabitur @dabitur

[Cher.]『朝日新聞』1986.05.02朝刊 「【モスクワ支局1日】モスクワの日本大使館は1日、チェルノブイリ原子力発電所の事故に関連し、モスクワ在住の日本人に対してソ連産の牛乳は当分飲まないよう呼びかけた。またソ連産の野菜や果物は水でよく洗ってほしいと注意した」

2012-05-19 00:00:36
dabitur @dabitur

[Cher.]『朝日新聞』1986.05.02 「大使館は「ソ連の牛乳が放射能で汚染されているということではないが、万一に備えての予防措置だ」と説明*3日夕ごろから、中学生以下の子どもを持つ家庭に対して、希望者にはスウェーデン産の牛乳を取り寄せ、実費で配る準備を進めている」

2012-05-19 00:01:37
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.02.朝刊 「ソ連原発事故で輸入食品の検査を強化 成田・大阪空港」

2012-05-19 00:02:25
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.02「厚生省は1日*成田空港と大阪空港でソ連からの輸入食品に対するチェックを強化することを決めた。事故が起きた4月26日以後に積み込まれた食品が着くごとに同省検疫所業務管理室と協議し、必要と認められるものはガイガーカウンターで検査する」

2012-05-19 00:04:07
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.03.朝刊 「モスクワの日本大使館、牛乳や飲料水を日本で分析へ」

2012-05-19 00:05:44
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.03.朝刊 「【モスクワ2日=新妻特派員】モスクワの日本大使館は2日、チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の影響を調べるため、飲料水や生水、市販されている牛乳を日本に送り、専門の研究機関で分析することを明らかにした」

2012-05-19 00:07:53
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.04朝刊 「ソ連原発事故、モスクワも汚染 科技庁、空輸の水など分析」

2012-05-19 00:09:02
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.04 「ソ連チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の影響を調べるためにモスクワの日本大使館から空輸された食料品や水、土などの分析結果が3日、科学技術庁から発表された」

2012-05-19 00:10:44
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.04朝刊 「モスクワから送られたものは牛乳、水道水、長ネギ、ニンジン、日本大使館敷地内の土の5つ。いずれも3日午前に成田空港に到着し、すぐ千葉市山王町の財団法人日本分析センターに運ばれて測定、分析された」

2012-05-19 00:11:14
dabitur @dabitur

[Cher.]『朝日新聞』1986.05.04朝刊「その結果、2日昼ごろ、現地のモスクワ市内の専門店で購入した牛乳から*ヨウ素131が*当たり49ピコキュリー[/l]、長ネギから*53ピコキュリー[/kg]、*大使館の水道から採取した飲料水からは*42ピコキュリー[/l]が検出」

2012-05-19 00:14:22
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.04 「土壌からは1キロ当たり2,200ピコキュリーのヨウ素131のほかセシウム137が2,500ピコキュリー、ルテニウム103が300ピコキュリー検出」 ※1pCi=0.037Bq 49pCi=1.82Bq 2200pCi=81Bq

2012-05-19 00:21:20
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.05.朝刊「15都県で放射能異常値 ソ連原発事故  / 「ソ連・チェルノブイリ原子力発電所の事故による放射能汚染が、日本各地の広い範囲で確認された、と政府の放射能対策本部(本部長・河野洋平科学技術庁長官)が4日発表した」

2012-05-18 01:59:15
dabitur @dabitur

[Cher.]『朝日新聞』1986.05.05.朝刊 「放射能の強さは、ただちに健康に影響を与えるものではない」としながらも、葉市では、3日深夜から4日未明にかけ雨水1リットル中1万3300ピコキュリーの放射性ヨウ素131の最高値を記録した」

2012-05-18 01:59:50
dabitur @dabitur

[Cher.]『朝日新聞』1986.05.05.朝刊 「千葉市の雨水中の異常値は、雨水をそのまま1日2.2リットル(大人の平均摂取量)飲み続けると、2カ月間で年間被ばく許容線量の500ミリレムに達するレベル」

2012-05-18 02:00:53
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.05.朝刊「雨水では、放射性ヨウ素131の摂取制限が必要とされる1リットル当たり3000ピコキュリーを大きく超えたのは、千葉市と福井県の4000ピコキュリーで、そのほかは、神奈川県で3000*、静岡2300*、東京都では1700*」

2012-05-18 02:02:08
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.05.朝刊「大気中の浮遊じんは*各都県で検出された。濃度は神奈川県の大気1立方メートル当たり22ピコキュリーが最高。平常時の全放射能の最高値3.0ピコキュリー(59年観測)に比べるとやや大きいが、健康に影響ないという」

2012-05-18 02:03:36
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.05.朝刊 「食料品については、原乳を札幌市、茨城県東海村、熊本県で測定したが、ヨウ素131は検出されなかった。/野菜については福井県でレタスに1キログラム当たり1060ピコキュリー、キャベツに同460ピコキュリーが出た」

2012-05-18 02:04:44
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.05.朝刊 「このほか千葉市ではヨモギから1キロ当たり1万ピコキュリーと、かなり高い放射能が検出された。」

2012-05-18 02:05:45
dabitur @dabitur

[Cher.]『朝日新聞』1986.05.05.朝刊  「河野科学技術庁長官は「ただちに健康上影響を及ぼすものではないが、政府としては引き続き全国規模の放射能調査をするほか、新たな事態が生じた場合には適切に対策を公表するなど万全を期す方針だ」と談話を発表した」

2012-05-18 02:06:22
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.06夕刊「オーストリア、国内産野菜の販売を中止 ソ連原発事故の影響」

2012-05-19 01:15:14
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.06夕刊 「オーストリアは6日から全国で、ソ連チェルノブイリ原発事故による放射能汚染を理由に、戸外栽培の野菜の販売を中止した。レタス、パセリ、キャベツ、カリフラワー、ホウレンソウなどの青菜類を中心に、豆やトマトも含まれる」

2012-05-19 01:16:25
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.06夕刊 「保健省によると、大気の汚染は低下しているが、土壌の汚染はまだ強く残り、これらの野菜から高い放射能が検出されたためという。期間については*特に定めていない。販売中止による被害は数日間だけで約100億円に達するとみられている」

2012-05-19 01:17:20
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.08.夕刊 「安全溶融・ソ連原発事故の放射能 風に乗り汚染、がんの危険も」 

2012-05-18 18:08:14
dabitur @dabitur

[Cher.] 『朝日新聞』1986.05.08. 「ソ連・チェルノブイリ原子力発電所の炉心溶融事故による放射能汚染が、世界に広がっている。事故がこわいのは、現場近くの人が、*大気中に出た放射性物質が遠くへ飛び、がんの可能性を高めるなどの影響も心配されるためだ」

2012-05-18 18:08:55