安全の科学、の必要性

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島薗進 @Shimazono

1『学術の動向』5月号。特集「原発災害とめぐる科学者の社会的責任―科学と科学を超えるもの」唐木英明氏「「安全の科学」の必要性」。化学物質のリスク評価に専門家としての経験があり、同氏のような専門家によるリスク評価に「消費者が納得しない」ことへの苛立ちが表明されている。

2012-05-19 09:05:43
島薗進 @Shimazono

2『学術の動向』5月号。特集「原発災害とめぐる科学者の社会的責任」唐木英明氏「「安全の科学」の必要性」化学物質にあてはまるのだから放射能もそうだと主張。ソルビン酸やアフラトキシンの例があげられるが、動物実験によるリスク評価がどこまで信頼性があるかという問題にふれてないのでは?

2012-05-19 09:07:20
島薗進 @Shimazono

3『学術の動向』5月号。特集「原発災害とめぐる科学者の社会的責任」唐木英明氏「「安全の科学」の必要性」。さらにそうした化学物質のリスク評価の確からしさと放射線のそれが同種のものなのかだいぶ異なるものなのか?この大きな問題にはふれず、前者の問題が後者にもあてはまると前提した論。

2012-05-19 09:08:35
島薗進 @Shimazono

4『学術の動向』5月号。特集「原発災害とめぐる科学者の社会的責任」唐木氏「「安全の科学」の必要性」。リスクコミュニケーションの役割とは、科学が明らかにしたリスク評価を人々に受け入れさせる「対話」、また先入観や感情論や一時的な不安の除去・沈静化にあるとされる。欠如モデルリスコミ論。

2012-05-19 09:11:51
島薗進 @Shimazono

5『学術の動向』5月号「…科学者の社会的責任」。唐木英明氏「「安全の科学」の必要性」。放射能を恐れるのは「幽霊効果」と。「実際のリスクに比べて過剰な反応をすることを「幽霊効果」と呼ぶことがある。その原因は大きな報道だが、未知のリスクた深刻なリスクの際にその効果は大きくなる」

2012-05-19 09:12:46
島薗進 @Shimazono

6『学術の動向』唐木氏「「安全の科学」の必要性」「放射能の「幽霊効果」は大きいが、その原因は主に、原子爆弾などの核兵器が引き起こした負の歴史に由来する」「「放射能は怖い。」これは原水禁運動や反原発運動の重要な主張であるだけでなく、核保有国が「核の抑止力」を強化する材料としても

2012-05-19 09:13:14
島薗進 @Shimazono

7『学術の動向』唐木氏「「安全の科学」の必要性」「有効であったため、これを利用したという指摘もある」「このように、「原爆の悲惨さ」は周知の事実であり、これに関する学校教育も行われてきた。しかし一方で、自然界・日常生活に存在する放射線やそのリスクに関する科学的な教育は行われず」

2012-05-19 09:13:32
島薗進 @Shimazono

8『学術の動向』唐木氏「「安全の科学」の必要性」「正しい理解を広める機会はなかった。そのことが、「量を問わず放射線は恐ろしい」という、いわゆる「放射線恐怖症」が広がった要因の一つと考えられる」。「安全の科学」は低いリスク評価をして消費者を説得することと理解されている。

2012-05-19 09:14:05
島薗進 @Shimazono

9『学術の動向』5月号唐木英明氏「「安全の科学」の必要性」放射線の安全についてのエビデンスがたいへん複雑な問題を抱えており、リスク評価が困難であることを知っての論述かどうか分からないが、それについてまったく論及されていない。その上で「放射線恐怖症」が主要な問題だと断じている。

2012-05-19 09:14:55
島薗進 @Shimazono

10『学術の動向』5月号唐木英明氏「「安全の科学」の必要性」「「放射能は怖い。」これは…核保有国が「核の抑止力」を強化する材料としても有効であった…という指摘もある」この論は初めて聞いた。出所は?アメリカは原爆や原発の被害をできるだけ低く見積もろうとしてきたと理解してきたが。

2012-05-19 09:18:54