2012年5月19日時点でのミュージック ファシリテーション(MF)についての解釈

株式会社リリムジカは、介護の現場で「誰もが楽しめる音楽の場づくり」をする会社です。具体的には当社のスタッフが介護施設や介護を受けている方のご自宅に出張し、歌をうたい、楽器にふれ、会話を楽しむ場をつくっています。より多くの方がこの音楽の場づくりに携われるよう、2010年の秋からはヘルパー2級の講座等での講師も行っています。 さて2008年4月の創業以来、私たちは自分たちの仕事を「音楽療法」と呼んできました。しかし今、私たちは自分たちの仕事を指す言葉として「音楽療法」を使うのをやめることにしました。 「療法」という言葉への良くあるイメージ(悪いところを治す)と、私たちが実際に行っている仕事の中身が違うのではないかと、と思ったからです。 続きを読む
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「介護維新の会」のイベントで3分スピーチの機会をいただきました。その準備のつもりで考えをまとめはじめました。

kan @itatsu

今晩「介護維新の会」という団体のイベントにでかけます。「”夢”発表」というコンテンツがあって、そこで当社において音楽療法に替わる言葉を話そうと思います。私の夢は「日本中の介護の現場で、誰もが心地よく楽しめる音楽の空間がうまれること」です。 http://t.co/Ipf9mXWz

2012-05-19 11:23:30
kan @itatsu

私たちは音楽の現場のことを”セッション”と読んでいます。セッションは英語で「みんなで何かすること」を意味します。”セッション”から派生した”ジャムセッション”という言葉は「音楽家が集まって『思い思いに』音楽すること」を意味します。…

2012-05-19 11:40:53
kan @itatsu

…”ジャムセッション”を説明するとき、英語では”occasion(オケージョン)”という言葉を使います。”オケージョン”には「いい感じの時間」と言う意味があります。つまり、”セッション”とは「何人かで集まって思い思いに音楽していい感じになる」ことなのです。

2012-05-19 11:41:01
kan @itatsu

いいセッションに遭遇すると、人は幸せな気持ちになります。その幸せは、人が新たな一歩を踏み出すことにつながったり、あげく健康になったりすることもあるような感じです。先ほど書いた私の夢を言い換えるならば、「日本中の介護の現場でいいセッションがおきたらいいなぁ」ということです。

2012-05-19 11:56:30
kan @itatsu

それでもって、いいセッションをするときの考え方のようなもの、それを私たちは「ミュージック ファシリテーション」と呼ぶことにしました。”ファシリテーション”は英語で「やりやすくする」とか「円滑にする」という意味があります。和訳するならば「いい感じの音楽の場づくり」です。…

2012-05-19 12:26:06
kan @itatsu

私たちは、これまで介護施設やご自宅に伺って行ってきたセッションの経験から、介護の現場におけるミュージック ファシリテーション(長いからMFと略します)のミソを、次の3つのような感じだと捉えています。…

2012-05-19 12:26:48
kan @itatsu

1.何人かでやるんだけど一人ひとりが大事 2.「やる人」と「受ける人」という枠組みじゃなくてフラットな関係(職員さんやご家族も♪) 3.一瞬一瞬が宝だよ

2012-05-19 12:27:09
kan @itatsu

介護の現場におけるセッションでは、集まった人に「普段笑わないけど笑ってくださったらいいなぁ!」とか「一緒に歌ってくれたらいいなぁ!」とか願ってみたりします。そうしているうちに、神様のご褒美みたいな嬉しいことがおきたりします。…

2012-05-19 12:27:19
kan @itatsu

というわけで、「みんなもミュージック ファシリテーションのセッションしようぜ」というのが私のメッセージです。「どうやって始めたらいいかなぁ」という人がいたら講座しますし、「一人で始めるのが大変」という人には経験を積んだリリムジカのミュージック ファシリテーターが助けに行きます。

2012-05-19 12:28:17
村瀬 美恵子 @miloveten

@itatsu その通りですね。参加された皆さんが楽しかった、もう終わり?早いねぇと言ってもらえる事が何より。そうなるようにお名前覚えたり、曲を選んだり、お話する中身を考えたり、毎週大変です。

2012-05-19 12:56:35
kan @itatsu

たしかに。仕事としてセッションするときには色々と努力しますよね。努力が実って、嬉しいできごとがおきたり、人にやり方を伝えられるようになる、と。 RT @miloveten …参加された皆さんが楽しかった、もう終わり?早いねぇと言ってもらえる事が何より。そうなるようにお名…

2012-05-19 13:07:51

施設にお勤めの音楽療法士の方から質問をいただきましたので、今考えていることをお答えしました。

@osakanomtkun

@itatsu へー。高齢者ないしその家族に対してのミュージックファシリテーションなんですね。へー。今呑んでまして酔った勢いで言わせてもらうと純粋にわかりにくいですね

2012-05-19 21:19:50
@osakanomtkun

@itatsu さらに言うと「いい感じになる」「いいセッション」「神様のご褒美」まぁTwitter上だからなんでしょうが、物凄い抽象的過ぎてほぼ入ってきません。。私も音楽療法に半端ない思いで実施してるもので、音楽療法と違うと言うならMFがどういい感じなのか教えて頂ければ幸いです。

2012-05-19 21:29:48
kan @itatsu

丁寧に読んでくださりありがとうございます。はじめにMFにおいて「こうでなければならないというものはない」という意味で、あえてファジーに書きました。読み返して曖昧すぎたかも、と反省していますが。…RT @osakanomtkun MFがどういい感じなのか教えて頂ければ幸いです。

2012-05-19 21:44:51
kan @itatsu

MFの厳密な定義はMFをする人がそれぞれ心の中に持てば良い、という前提で、私が思っているMFと音楽療法の違いを、今この瞬間思っている書き方で書きます。MFは広義の音楽療法(「音楽を使って何かか人に良いことをすること」と私は捉え方ています)に近いです… @osakanomtkun

2012-05-19 21:48:30
kan @itatsu

一方、狭義の音楽療法(病気の治療が目的、とか、CDを聴くことだけを指す音楽療法)とは趣旨を違にします。MFは、何か「正常な状態」を仮定してそれに近づくことが目的ではありません。また、場への参加の仕方は聴くことだけでもありません。@osakanomtkun

2012-05-19 21:52:55
kan @itatsu

MFはミュージックファシリテーターのものではありません。介護職員さんが歌集を開いて利用者さんと歌うのも、MFのセッションのあり方の一つです… RT @osakanomtkun 何となくいいもの、いい感じになりますよってものにお金を払うということですよね?

2012-05-19 22:06:29
kan @itatsu

…この場合、たぶんお金は発生しないでしょう。MFを教育を受け、経験を積んだファシリテーターが提供する場合はお金が発生しておかしくはありません。より気持ち良い伴奏とか、みっちりプログラム案組んでくれるとか、記録書いてくれるとか、メリットがあります。 @osakanomtkun

2012-05-19 22:08:41
kan @itatsu

MFの考え方に基づくセッションにお金を払うかどうかは、それを決める立場の人が自分で決めたらいいです。 @osakanomtkun

2012-05-19 22:09:42
kan @itatsu

職員さんよりもたくさん曲知ってる、とか、先読みが気持ち良い、とかですね。RT @osakanomtkun 職員が歌集を開いて歌う。そこでのミュージックファシリテーターの専門性は?

2012-05-19 22:22:03
kan @itatsu

みっちりプログラムを組んだ方が楽しいときもありますよね。そういう場もMFのひとつです。 RT @osakanomtkun「場の提供」が主なのにみっちりプログラムを組むことなんですか?

2012-05-19 22:22:59
@osakanomtkun

@itatsu 私も悩みましたが、あえて自分自身の活動が「音楽療法だ!」と高々に歌う事にしました。有料という事は当然説明義務も責任もある。 聞くだけではないなら聞いていたいという方の意思はどうなるんですか?聞くだけというのはこちらが判断するのではなく利用者が決めることでしょう。

2012-05-19 22:02:39
kan @itatsu

そう思います。だから「CDを聴くこと『だけ』を指す音楽療法とは異なる」と書きました。 RT @osakanomtkun CDを聞くだけでもあなたが言う人に対していい事は可能だと思いますが。

2012-05-19 22:14:52