ネット上で展開されるマスコミ批判への私見

主に左翼的と見做されたメディアに対する、ネット上で展開されれる批判に対する私見をまとめました。
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木村屋 @kimuraya

新聞が偏向しているという話を、よくネット上で目にするけど、未だかつて、どの様な立場にも組みしない不偏不党な新聞など存在しただろうか? それに近いものがあるとしたら、通信社から出されるストレートニュースぐらいじゃかろうか。

2010-06-17 13:40:49
木村屋 @kimuraya

というか、人に情報を伝えて、社会に影響を与えようとしている時点で、偏向から免れる事は出来ないように思う。どんな報道機関も、国や地域に依存している部分があるわけだし。スポンサーの影響もあるだろう。

2010-06-17 13:42:28
木村屋 @kimuraya

報道機関の偏向を批判する事も時に必要だとは思うが、重要なのは情報の受け手のリテラシーを高める事だろう。ただ、これは容易な事ではないが。それにリテラシーを高めるというが、リテラシーに関する教育自体、ある程度の偏向が混じる可能性もある。

2010-06-17 13:45:44
木村屋 @kimuraya

不偏不党な報道機関や個人など、恐らく存在し得ないのではないだろうか。どんな人間にも、思想や信念、立場などがある以上、物事を客観的に評価する事も人に伝える事も難しいだろう。

2010-06-17 13:47:52
木村屋 @kimuraya

最近、Twitterや2ちゃんねるを見ていて、もやもやする事がある。ネット上で展開されるマスコミ批判についてだ。マスコミは左翼よりに偏向しているというのが批判の主な趣旨だ。

2010-06-18 15:55:56
木村屋 @kimuraya

マスコミが60~80年代にかけて、共産圏よりの姿勢を取るマスコミがあったことは事実で、その指摘は正しい。それを批判するのも個人の自由だ。ただ、気になる事がある。ネットで『本当の事』を知ったとする人々の姿勢についてだ。

2010-06-18 15:57:50
木村屋 @kimuraya

別にインターネットで知ったことがデタラメだとか、そういう事を言いたい訳ではない。新聞もインターネットも、情報の伝達手段という点では変わりがないからだ。問題は、インターネットで知った情報を信じている人が、それを検証した上で信じたのか、という点だ。

2010-06-18 16:00:48
木村屋 @kimuraya

新しい情報を仕入れる際は、常にそれが真実か、発信者がどの様な意図で、それを発信しているかの検証が必要だ。それをせずに新奇な情報に飛びつくのなら、それは情報の発信者に乗せられているという事だ。

2010-06-18 16:04:46
木村屋 @kimuraya

ネット上では、60~80年代に共産圏を擁護したジャーナリストや知識人を批判する声は多い。彼らは自分に不都合な情報を、敢えて見ようとしなかったか、事実よりもイデオロギーを優先し、事実を故意に隠蔽しようとしたからだ。

2010-06-18 16:06:45
木村屋 @kimuraya

共産圏を擁護した人々は、情報の検証を怠った。翻って、現在、ネット上で左翼、あるいは左翼と見做された人々に対する批判が強く起こっているが、批判を展開している人間は、その情報をどこから仕入れたのだろうか、そして、それが真実であるか検証したのだろうか。

2010-06-18 16:08:53
木村屋 @kimuraya

もしも、検証を怠って、自分の思想や信念に合致する情報を、大した根拠もなく信じて行動しているとしたら、それは60~80年代に共産圏を擁護した人々と同類であると言わざるをえない。信じる対象が、左か右かの違いでしかない。

2010-06-18 16:12:16
木村屋 @kimuraya

事実に立脚しない政治思想は有害無益だ。妄想だけが一人歩きし、行き着く先は陰謀論ということにもなりかねない。事実に基づいた情報で判断を行うこと、これは政治的信条に関係無く、絶対に必要な事であると、私は思う。

2010-06-18 16:15:58