大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン(パターン部抜粋)

烏賀陽(うがや)弘道さん(http://twitter.com/hirougaya)のツイートからパターン部のみを抜粋 【関連】 大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン http://togetter.com/li/306809 続きを読む
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烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン: 「社会的に意義のある仕事に参加するよう誘う」→「困難な作業を共同でする」→「失敗を叱責する。自尊心をいったん破壊する」→「後から裏で励ます」→「仕事を成功させる」→「一緒に感情的に高揚する」→「(総体として)恩人という印象を残す」

2012-05-20 14:59:27
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン2:そうして「恩人」という印象を残してしまえば、多少団体の大義がおかしいと思っても「あの人の言うことなら」と疑問を感じつつも従う。

2012-05-20 15:01:52
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン3: そうやって「団体」の行動や思想のおかしさを「個人」の属性にすりかえる。「恩人との対人関係を壊してはいけない」という善意の罪悪感を利用する。

2012-05-20 15:03:07
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン4:若者が矛盾を感じて「おかしいのではないか」と申し出ても、恩人役は「うん、実はぼくもおかしいとは思うんだ。でもPはQな部分もあるので、仕方がないんだ」と同意しつつ行動を変えないように誘導する。

2012-05-20 15:04:50
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン5: 「恩人役」は往々にして年齢の近い「兄」「姉」的な人物である。

2012-05-20 15:06:48
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン6: 「恩人役」の「兄」「姉」「先輩」は「より上部の、上位の人間に会わせる、関係を持たせる」ことを恩に売る。

2012-05-20 15:08:12
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン7: 「恩人役」の「兄」「姉」「先輩」は「敵対者」を設定する。自分を疑われないよう「敵対者」を批判攻撃することで自分が疑われないように回避する。

2012-05-20 15:09:23
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン8: 「恩人」「先輩]役は、自分も含め「低報酬」または「無報酬」を強調する。労苦をともにした一体感を醸し出すため。

2012-05-20 15:14:01
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン9: 「恩人」「先輩]役は、自分も含め「低報酬」または「無報酬」を強調するが、もちろん先輩役は組織内、または見えないところで有名無形の報酬がある。

2012-05-20 15:14:45
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン10: 先輩役=恩人役は 組織内または外部に「少数派」「半主流派」を名乗る。「体制に反逆する」という印象を植え付ける。若者の「反体制や少数者への自然な共感」を利用する。

2012-05-20 15:18:13
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン11: 先輩役=恩人役は自分が「抑圧されている」「不当な扱いを受けている」と植え付ける。自分に正当性がないと思われても「正当でないものに攻撃されている」という印象で疑念を回避できる。

2012-05-20 15:19:21
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン12: 自分の本心を隠すような団体を名乗る。本当の目的を隠す団体名を名乗る。隠れた意図、目的とは関係のない外部の善意の第三者を「講演者」「後援者」などとして短期間(長時間だとバレるから)誘導して、善意や正統性を偽装する。

2012-05-20 15:21:56
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン13: 先輩役=恩人役の報酬または隠れた意図は、被勧誘者たちからは決して見えないところ、交わらない人脈、まったく別の組織や業界からもたらされる。そしてそれは被勧誘者には長い間見えることがない。

2012-05-20 15:24:11
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン14: よくよく見ると先輩役=恩人役はあまり働いていないのに、どこからか知らない人たちが「手伝い」に現れ、いつの間にか大きな仕事が達成される。

2012-05-20 15:25:25
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン15:こうした勧誘で引っかかった若者を次の勧誘者にする。すると、その若者の後輩が同じ手口で勧誘される。同じ行動をとる複数の「先輩役」がクローンのように再生産されるので、組織が自己増殖する。

2012-05-20 15:26:59
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン16: 気づいた者、離脱しようとした者は「大義に背いた者」として完全否定する。批判者も、自分の行動や意図ではなく、より大きな、誰も批判できない大義を持ち出して「それに背く悪」として否定する。

2012-05-20 15:28:34
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン17: こうした手口を使うのは、宗教系団体に限らない。政治、ネットワーク販売、労働、思想、社会、ボランティアなど様々な団体がこのメソッドを応用している。

2012-05-20 15:30:30
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン18: 先輩役=恩人役は命令するかわりに「自分も困っている」という姿を演出する。善意の同情心、親切心を利用する。「命令されたからではなく、自主的に動いた」と被勧誘者は思い込む。

2012-05-20 15:32:05
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン19:「緊張する場面」の合間あいまに「リラックスする場面」をはさむ。「苦しいことばかりじゃない」「楽しいこともある」と演出する。この両者は必ずふたつある。どちらかを欠いても離脱者が出る。

2012-05-20 15:33:27
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン20: カラオケ、宗教歌、労働歌など、一緒にうたを歌う。一緒に踊る。感情的な一体感、高揚感を味あわせる。若者はこうした体験に乏しいことを知っている。またはそういう感情体験に乏しい若者を狙って勧誘する。

2012-05-20 15:35:45
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン21: 「長時間関係者だけで働く」「密室ですごす」などもありますね。情報遮断というか、自分しか情報源がいない時間を長くする。

2012-05-20 15:40:15
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がよくカルト系団体にひっかかるパターン22: 「勧誘者も団体の矛盾に悩んでいる、気づいている、よくないと思っている<しかし>大義のためには、やらねばならない」という二段論法を非勧誘者にとる。時には団体を離脱してみせる。

2012-05-20 16:10:35
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がカルト的団体にひっかかるパターン22: カルト的勧誘者は、批判にも賞賛にも、誰も批判・論駁できない「大きな概念」「大きな言葉」を多用する。「(不)正義」「道徳・背徳」「人道・反人道」「真実・偽造」「善意・陰謀」「真実・捏造」など。が、その証明はしない。

2012-05-21 15:18:05
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がカルト的団体にひっかかるパターン23:カルト的勧誘者は自分が「被迫害者」であるよう演出する。仮想の「迫害者」を設定する。事実がどうかは関係がない。勧誘対象者を誘導できれば目的は達する。

2012-05-22 14:02:24
烏賀陽 弘道 @hirougaya

大学生がカルト的団体にひっかかるパターン24:カルト的勧誘者は、勧誘対象者を納得させ誘導するために、小規模な紛争を外部に仕掛ける。ただし相手が本気で反撃してこない規模の紛争または反撃してこない相手を選択する。紛争を通じて勧誘対象者との一体感を深める。

2012-05-22 14:05:06