佐々木隆治氏(マルクス研究者)が「価値」について語る
新進気鋭の若手マルクス研究者、佐々木隆治氏が資本論における価値についてまとめています。

@hirofreak どんな社会においても抽象的労働は社会的意味を持っていますが、近代以前にはその意味は具体的労働としての意味からきりはなすことができません。ところが、近代ではむしろこの抽象的労働が価値として対象化され、社会的関係を取り結ぶ媒介となります。
2012-05-20 01:03:45
@hirofreak 問題は意識か、無意識かではなく、物象の力に依存しているかどうかです。それに資本家による搾取ももちろん意識的でしょう。金融的詐術を原蓄だというのは明らかに物象の力の過小評価です。
2012-05-20 01:08:55
@hirofreak ちがいます。凝固したもの、対象化したものはすでに抽象的労働ではありません。それは価値です。抽象的労働は人間社会存在する限り、存在します。ただ資本主義以外ではそれが独立して社会的意味を持つことはありません。
2012-05-20 09:39:26
@hirofreak その主張は拙著7章で詳しく批判しております。価値が幻のような対象性というのは、人間の関わりによって与えられる社会的な力だからです。それにたいし、抽象的人間的労働は人間労働力一般の支出として素材的なものであり、だからこそ価値は素材に影響をあたえるのです。
2012-05-20 12:36:03
@hirofreak このような混乱した主張になるのは、私的労働が価値という形態を生み出すという物象化論の基本を理解できていないからです。それさえわかれば、抽象的人間的労働の対象化が価値であるということの意味を明確にみえてきます。
2012-05-20 12:40:25