せいよし合同誌「青芳ベリーデリシャス」全作品レビュー
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序章
さっそく、唯一いただいて持ち帰ったせいよし合同を読むと思う。牛乳石鹸で良く手を洗った後、保湿クリームをつけて良く手を拭いたから万全だと思う。
2012-05-27 22:51:21凄いぞ、もうこれ凄いぞ。一作目からせいよしのテロワール完璧に備えたほのぼのってもうこの段階で私思わずツイートせずにイられないんですが?やばいよやばいよ
2012-05-27 22:54:42せいよしベリーデリシャス、メンバーの段階で「せいよし界のサッカリンキッスになるだろう」と思っていたが、まさにバイブル・オブ・ザ・せいよし。これを超えるせいよし本は果たして生まれるのだろうか?この圧倒的ひたすら圧倒的なせいよしに、私は深い感動を覚えた。
2012-05-27 23:24:13これほどまでに、同人誌というものを体現した合同誌も存在しないだろう。ひたすらに、好きで描かれている。完璧だ。しかも、その結果においてせいよしの持つテロワールの良さを総合的に完備する。職人による宝石、いや陶器の美しさに似る。
2012-05-27 23:28:53あまりにも究極すぎて、ひとつひとつ語る価値がある。ネタバレにならぬ範囲で、作品の雰囲気を書いておきたい。書かせろ。長文ポストになるが、お許し下さい。
2012-05-27 23:30:28全作品ワンポストレビュー
「よしよしの魔法」:子供系よしかとせんきゅあを完全に把握した小話。本全体のよしかの層のベーシックと生きかわいいよしかを特盛ふんだんに扱った、華やかすぎる初手。スープ料理で言えばビスクタイプ。シンプルに最も美味い調理がされている。
2012-05-27 23:34:02「もふってしまえ!芳香ちゃん」:女性的ギャグタイプのせいよし作品になっており、近年の若いムーブメントが可愛い作品。ワインで言えば、非常に美味しいテンプラニーリョの一作。軽くて明るくて詰めてあってほんの少しトんでて総じてキュート。
2012-05-27 23:37:42「妄想女子青娥ちゃん」:こちらはこの前のもふって~~とは真逆に男性的な詰め込み型のせいよしが堪能出来る。お色気、ヘンタイバカものをしっかりやり通す絵の現代的アニメ感。丼ものだ。庶民的な娯楽の髄をやり通す一作。
2012-05-27 23:42:37「HEART BEAT MOTEL」:先の三編がイタリア的な気軽で明るい小話に対して、一気に暗くなるよしか記憶もの。この構成は見事で、新たなコースのスタートを明確に提示する。せいよしのダークメソッドを短いページ数で魅せてくれる。
2012-05-27 23:46:51「夜の太陽」:話の展開が合同誌向けに少々急になっているが、シュチュエーションストーリーとして合同の中でも際立って美味い。暗喩とせいよしテロワールの表現も素晴らしい。良質な映画を見た時の感動に近い。
2012-05-27 23:52:09「無題」:挿絵のカラーも描いている方。せいよし記憶モノをほわっとやって和ませてくれる一本。例えると鯛の刺身だ。濃厚な味わいの途中に、味覚をキリッと研ぎ澄ますことを思い出さてくれる。見た目は硬派だが味わいがギャグタッチなのも程よい。
2012-05-27 23:56:09これは間違えで、挿絵は「ながみん」氏でした。申し訳ございません。
「夜の墓場で青姦」:せいよしジト目エロ一番槍の赤さんは、やはりここでもエロであった。健全本でも変わらぬその姿勢。定番の柔軟体操モノをたった2ページで完璧にやりきった。あまりの職人芸ぶりに、秋葉原がんこ8代目ラーメンを思い出す。しょっぺぇ塩。
2012-05-27 23:58:47「エビバデセイヨシ!!!」:構成が非常に美味い4コマスタイルだ。週間4コマに必要な要素(はなしの繋がり、オチかたなどなど)を兼ね備えた、バランスのイイ作品。しかしパワフルだ。ころころと味の変わるよしかの癒し。厚切り肉の味わい。
2012-05-28 00:02:26「バースデイ」:死人モノ・転生モノにおけるタイトル通りの作品。陰鬱な雰囲気がするが、そこに愛はある。これもまた、素晴らしくせいよしの持つ魅力が凝縮されている。テリーヌの如く重たいが味が深い。
2012-05-28 00:05:23「二个咒」:せーが主観で、本合同でもっともブラックな一作。ここでちょっとしたグロ路線もある意味補充。ダーク系過去のせいよしを遺憾なく表現しつつ、最後のインパクトも強い。プログレッシブ・ロックならばKing Crimsonがいい。それも初期作品だ。
2012-05-28 00:10:48「『お弁当』の話」:料理ものはこちらがやってくれる!パターンは展開されやすいタイプだが、せいよしのテロワールが存分に生きた仕上がり。お弁当というワードに良いオモイデを持っている人は、是非読んでみて欲しい。
2012-05-28 00:14:24「青芳四齣」:こちらはせいよしの特徴的部分を大胆に抽出して絞りに絞った内容。ヘンタイ系のギャグものとしてだけでなく、しっとりと仕上げた仕立ては、ティラミスのようだ。少しオレンジの成分が入った、ジューシーさ。
2012-05-28 00:19:45ここまでのゲスト構成が素晴らしいのも「せいよしベリーデリシャス」の特筆すべき点だろう。序盤戦の明るいタッチから、重ためのメインに入り、明るいサイドメニューを含みつつ最もダークな一本が差し込まれる鋭さ。その後のデザートのような二編で後味まで満足のいく作り。
2012-05-28 00:24:46「ゆかいなせいよしかせん」:そして、仙人王の4コマである。ここで一本目の「よしよしの魔法」と同じ構成にリターンバックしているのも上手い。それぞれの違いを明示させる作品に仕上がっており、食べ方の楽しみを教えてくれる。粋なエスニック。
2012-05-28 00:29:29「ラスト漫画」:そして、あとがきの後の〆。乙女ズムなえろ豆ソースの効いたまさに、本全体のCPに対する愛を感じさせる作品。この合同の、それも最後の最後のページを象るに相応しい。コンダクター最後の一振り。このグランフィナーレに私は泣いた。
2012-05-28 00:36:10