大地丙太朗監督の、久里洋二作ショートアニメに思うこと、紙芝居アニメと、それらに関する大地監督の経験談
- JORA_JORAEMON
- 5334
- 0
- 0
- 0
コレは久里洋二さんがTwitterでつぶやいたモノをまとめたもの。その前にみんな久里洋二さん知ってるかな?久里さんのショートアニメは大地はかなり刺激をもらう。
2012-05-25 06:32:37「アニメーションを作る人は、あまりアニメを見過ぎると、ダメになるぞ。(中略)アニメを見過ぎと『アニメ評論家』になっちゃうぞ」(久里洋二)
2012-05-25 06:39:16「五本の指を出して。1.絵画(背景)2.演劇(キャラクターの動き)3.カメラマン(撮影技術)4小説(脚本).5.音楽(作曲、効果音)この五つを取得するコトです」(久里洋二)
2012-05-25 07:11:43「思いつきで描いていては、漫画にはならないのです。素人が思いつきで漫画を描き続けていると、ある線で止まってしまいます。そこを、もうひと練りして考えるのです。それが出来て、初めて漫画家と呼ばれる人間になれるのです」(久里洋二)
2012-05-25 10:41:04久里さんの歌謡曲アニメで大好きな「時には娼婦のように」。たった二枚の絵で、エロとギャグをやってた。見たのはまだ学生の頃だったけど、ずっと印象に残ってる。何年か前にラピュタで久里作品をまとめたものを一気に見た。その後ずっとうまい酒呑んでた。
2012-05-25 10:58:15久里さんはアニメーターだよなー。尊敬する大先輩たちは、やっぱり今のアニメを「紙芝居」と非難するよね。実はコレだけは大地は少しだけ「そーでもないよ~」と思っちゃう。大地が演出家だからかな?
2012-05-26 01:04:13ゆうべの「紙芝居アニメ」に関して、ちょっと反響もあったので、もう少し書いときます。大地は久里さんたちがいう「紙芝居アニメ、もういい加減やめてくれないかな」という意見に重々尊重、同意もしつつです。一方、予算の問題で枚数を使えないシリーズアニメの現状もあるのです。
2012-05-26 08:54:09そんな中で我々はなんとかしなくちゃいけないワケです。枚数オーバーを怒られながら作ってるんだよね。必然的に「動かすところ」と「止めるところ」を考えつつ演出するようになる。大地はそこに「工夫」があればいいと思うのです。
2012-05-26 09:01:56枚数オーバーを繰り返して制作予算を圧迫するわけにはいかんのだな〜プロとしては。とか、エラそうなこと言ってますが、かつて「やっちまった」仕事もいくつか。どの作品とは反省も込めて言えませんけど、みんなが褒めてくれるあの仕事です。
2012-05-26 09:06:16ちょっと前にまさに「紙芝居アニメ」をつくったのですよ、そういうオファーだったので。ボミックっていったっけな?「いぬまるだし」という漫画のコマに音をつける仕事。大地はこの仕事に大変満足しておりましてな、えっへん。んなもんで「紙芝居アニメ」やらせてもいけてる演出家なのです大地丙太郎は
2012-05-26 09:11:06簡単にいうと、大好きな久里洋二さんに紙芝居アニメ、いい加減にやめてと言われて、「紙芝居アニメ」作ったらオレはうまいよーと自慢でもあった自分がちょいと恥ずかしいよ~と思いつつ、でもいいじゃんと開き直ったっていうコトでしたσ(^_^;) そら動いたほうがいいよ~。
2012-05-26 12:16:02演出デビュー作は「どろろんぱ」。やすみ監督の仕事。初めての作画打合せ(通称作打ち)は、今、ポヨの全作画をやってくれてる大島りえさんだった。思えば長いお付き合い。大島さんの作画は抜群に可愛いの。今考えるとデビュー作からアニメーターに恵まれた。2本目が、宮崎なぎさ姐さんだった。
2012-05-26 23:47:56宮ねえの作画もめちゃ可愛い。なんちゃうか完ぺき。演出であるオレの手が入る余地なしだった。原画チェックという仕事内容すらわかってなかったのだけど。ただ、枚数だけは抑えてくれと言われていた。でも抑え方がわからんのだ。まだ演出デビュー2本目。宮ねえの上手さはかなり印象大きかった。
2012-05-26 23:53:29だから、いつかまた絶対仕事もしたい人だった。ふたりとも。大島さんはその後だいぶ経って、おじゃる丸の初代エンディングの作画をやってもらって再会。「プリン賛歌」。宮ねえはよく覚えてないけど、とにかく原画をやたら頼んでた。そして斎藤彩夏声優デビューになった「トイレの花子さん」でキャラデ
2012-05-26 23:58:29を、頼んだわけです。この仕事が、その後の大地の仕事の大ベースになるわけ。いろんなコトが起こるワケ、この「トイレの花子さん」は。あ、劇場「トイレの花子さん」ね。「くろみちゃん」のベースにもなったし、宮ねえを尊敬するきっかけにもなったし。
2012-05-27 00:02:01でも、そっちの話は置いといて、アニメーターとの話。演出デビューから2本がアニメーターに恵まれたワケです。だが、そのあとはいかんかった。正直、腕もココロもないヒトばかりだった。36歳だったけど、新人だったから、大島さんや宮ねえをリクエストするなんて生意気なことは出来ないわけです。
2012-05-27 00:08:49で、プロデューサーに、ついに愚痴ったのさ。「いいアニメーターいないっすかねえ~」と。大島さんとか宮ねえのことを言ったつもりさね。ところがプロデューサーが言ったね。「いないよ」と。あっさりと。あ、アニメーターの皆さん誤解しないでね。今とちょっと時代が違う。20年前や。
2012-05-27 00:13:45プロデューサーは続けたさ。「いないよ。だから演出の腕で面白くしろよ」。この言葉が、今のオレを作ってくれたと思う。のーてんに響いたのよ。「演出の腕で面白くする」って、どうゆうことやねん⁈ 上手いアニメーターと組めれば、演出はボンクラでも面白い。
2012-05-27 00:17:53