総統閣下のたい焼き論。

総統 @soutou_d

「毎日毎日僕らは鉄板の上で焼かれて嫌になっちゃうよ」という歌詞から、たいやきくんは、群体生物であり、すべてのたいやきは記憶を共有していると推測できる。

総統 @soutou_d

ただし、本当に全てのたい焼きか、という点については意見が分かれる。余は、「全て派」であるが、学生の折に友人に話したところ「たい焼き屋毎派（店舗派）」「仕込み一回分まで派（生地派）」「あんこ製造工場1ロット分派（あんこ派）」「たい焼きプレートのスロット毎派（穴派）」がいた。

総統 @soutou_d

全て派は、すなわち、たい焼きという概念こそが、たいやきくんという仮想的な生物であると捉える。よって、たい焼きであると認識しうる物体はすべて、過去のたい焼きと記憶を共有していると考えるのだ。最近、実は未来のたい焼きとも記憶を共有しているのではという新説が提唱されている。

総統 @soutou_d

店舗派は、店ごとに味の差がある事は否定できない事実であり、これはすなわち、たいやきくんという存在も異なる事の証左である、と考えている。他派から「店のおじさん」は、特定の店主、あるいは店員を指したものではない、として攻撃を受けている。

総統 @soutou_d

生地派は、たいやきくんという存在の記憶の連続性を保つには、なんらかの物理的な結合が不可欠であり、それは、生地に他ならないとする。この派は、「おなかのあんこが重いけど」という表現こそが、たいやきくんの存在が、あんこと無関係である証拠であるとして、あんこ派と対立している。

総統 @soutou_d

あんこ派は、生地派同様、記憶の連続性を保つには、なんらかの物理的結合が不可欠であるとするところまでは生地派と同じだが、その結合をあんこに求める点で異なる。ただ、その論拠として、「あんこがうめーんだよ、あんこが」と主張する者が多く、レベルの低い派閥と見られがちである。

総統 @soutou_d

穴派は、たいやきくんという存在は、たい焼きの完成、すなわち、焼きあがった瞬間から発生するものだ、と考え、そのため、金型の各スロット毎に別箇の意識、記憶をもったたいやきくんが発生するとする派である。他派からは「焼き時間とかはどうなの」と攻撃されている。