角川歴彦「ネットとマスメディア 2014年にどうなるか」

角川グループホールディングス会長角川歴彦による講演 「ネットとマスメディア 2014年にどうなるか」のまとめ (「メディアの将来像を考える会」にて)
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津田大介 @tsuda

プレスセンターでやっている「メディアの将来像を考える会」に呼ばれました。これから角川グループホールディングス会長角川歴彦さんが「ネットとマスメディア 2014年にどうなるか」という講演を行います。

2010-06-23 18:13:37
津田大介 @tsuda

角川「よく企業30年説と言われるが、産業も30年説なのではないか。角川の歴史を振り返ると、創業から出版を手がけた第1期、兄が映画を手がけ、総合エンタメ方向に向かった第2期、僕がリードした雑誌が引っ張った第3期に分けられる」

2010-06-23 18:18:36
津田大介 @tsuda

角川「僕は雑誌の名前を付けるマニア。『ザ・テレビジョン』という名前も僕が付けた。編集者が持ってくるネーミングは納得できなかった。編集者が持ってきた名前候補に『テトラ』というものがあった。当時はFM雑誌が全盛でテレビとラジオを両方扱う雑誌にしたいので「テとラ」を提案してきた」

2010-06-23 18:21:55
津田大介 @tsuda

角川「ザ・テレビジョンという名前が登録商標などでバッティングするかどうか調べたら、同名の名前はなかったが、「ザ・テレビ」というものがあった。そこで「角川ザ・テレビジョン」という名前にし、人口に膾炙した段階で外せばいいという思惑で創刊させた。「東京ウォーカー」も僕が名付けた」

2010-06-23 18:24:02
津田大介 @tsuda

角川「アイデアは潜在意識にすり込まれたものがあるから、アイデアが生まれる。元々ウォーカーという単語は英語にはなかった。でも、外国人からは「英語にこの表現はないけれど、意味としてはわかるし雰囲気がある」と言われたので、雑誌名として決断した」

2010-06-23 18:27:23
津田大介 @tsuda

角川「電通の人と話をしているときに「日本にはトヨタ、資生堂、サントリーという3大スポンサーがある。これのどれかを口説き落とせれば角川さんこの雑誌は行けますよ」と言われ資生堂に通った。そのときに資生堂の担当者に「角川さんウォーカーという名前はいいですねぇ」と言われて成功を確信した」

2010-06-23 18:29:48
津田大介 @tsuda

角川「現在の角川グループは、メガパブリッシャー、メガソフトウェアパブリッシャーという位置づけ。総合出版社ではなく角川は第3の道を歩むということを決め、今に至っている」

2010-06-23 18:30:52
津田大介 @tsuda

角川「3月3日にダン・ブラウンの新刊「ロスト・シンボル」の発売記念イベントをやった。これは映画「天使と悪魔」の上映とダン・ブラウンのビデオメッセージ、まつゆうさんと翻訳家によるトークショーを行った。料金は3780円だったがこれは上下巻を合わせた値段。終了後に上下巻がもらえた」

2010-06-23 18:35:46
津田大介 @tsuda

角川「単に本を売っていればいいという時代は終わった。今はものだけでなくサービスも一緒に売る時代。宝島社のファッション誌が付録攻勢をかけているのも雑誌にサービスを付加するという一例だろう」

2010-06-23 18:37:04
津田大介 @tsuda

角川「イベントでは、ツイッターのTLを画面に表示させ、そのTLを拾いながらトークも行った。TLが面白いのは感想なのか独白なのかわからないところ。ひどいコメントもあったがその中で質問として適切なものをMCが拾ってトークを進行するのを見て、ツイッターはフェアなメディアだなと思った」

2010-06-23 18:39:00
津田大介 @tsuda

角川「先日『クラウド時代と<クール革命>』を発売した。編集会議で編集者から「会長、この本売れないと思いますよ。タイトルにカタカナが多いし、○○と○○という本は売れないんです」と言われた(笑)。なので、フリーで公開しようと思って3月10日の発売に先立ち全文を無料公開した」

2010-06-23 18:41:09
津田大介 @tsuda

角川「今年初め上海万博にあわせて遣唐使船を復元するというプロジェクトを行った。これはネットで話題を集めYahoo!のトップに写真ニュースで掲載された。写真ニュースは毎日約3000件の中から1つ選ばれ、1日あたりのページビューは1億。新聞の一面に掲載されるようなものと言われた」

2010-06-23 18:46:45
津田大介 @tsuda

角川「Price Waterhouse Coopers調べで、日本のコンテンツ市場の大きさ。世界主要9カ国のコンテンツ市場規模は約116.3兆円。そのうち米国のシェアは約47%で約54.8兆円。日本のシェアは約15%で約17.5兆円という話」

2010-06-23 18:49:07
津田大介 @tsuda

角川「米国に行ってアップルやグーグルの連中と話すと、実際に日本のコンテンツのシェアは10%くらいあるという実感は持てる」

2010-06-23 18:50:08
津田大介 @tsuda

角川「では日本のコンテンツ市場14兆円の内訳はどうか。音楽で1.8兆円、新聞・出版の市場規模で6.2兆円と音楽の3倍。いかに文字コンテンツの市場規模が大きいか」

2010-06-23 18:52:55
津田大介 @tsuda

角川「文字コンテンツの市場は大きい。AmazonのCEO、ジェフ・ベゾスは「音楽と違って出版の規模は大きいからKindleだけでなく、iPadのような複数のプラットフォームがあっても問題ない」と発言したが、それはブラフではなく本音なのではないか」

2010-06-23 18:53:38
津田大介 @tsuda

角川「電子書籍リーダーの最前線を見ると、iPadは多機能機。Kindleやハーストは専用機。コンテンツのバンドリングも機能や会社の性質によって異なる。これらの違いを冷静に判断した上で電子書籍市場を語らなければならない」

2010-06-23 18:56:19
津田大介 @tsuda

角川「電子書籍ビジネスを見ていて意外なのは通信業者が参入していないこと。流通や出版、ハードメーカーなどがそれぞれしのぎを削っている」

2010-06-23 18:57:07
津田大介 @tsuda

角川「書籍の流通形態。ウィンドウは新刊が20%、既刊ロングテールが80%。ロングテール80%のうち、書店店頭で売られるのは20%。書店で売られるのは新刊とあわせた40%程度だろう」

2010-06-23 19:00:39
津田大介 @tsuda

角川「その上でロングテールの中で著作権はあるが売れない20%、ロングテールの中で著作権の存在しない絶版の40%をあわせた60%をグーグルがにぎっている。米国の電子書籍市場は前者の40%(50万点)をAmazonがにぎり、後者の60%(140万点)をGoogleがにぎっている」

2010-06-23 19:02:06
津田大介 @tsuda

角川「最近のコンテンツビジネスのトレンドの1つは、宝島社の付録戦略のようなバンドルだった。だが、iPadを触ってみて感じたのは、もう1つの可能性としてバンドルではなく“融合”という方向性があるのではないかということ。これは媒体の垣根を越えて1つのコンテンツになるということ」

2010-06-23 19:05:24
津田大介 @tsuda

角川「コンテンツ産業はそれぞれの業界の壁がなくなって1つの産業になっていく。かつて新聞社がテレビ局を作った。それが先祖返りして両者が融合していくようなことが起きるのではないか。グーグルTVが示すのは、いずれリモコンでYouTubeとアクトビラが選択できるようになるということ」

2010-06-23 19:09:49
津田大介 @tsuda

角川「ハードウェアからネットの動画サイトがどこも区別なく見られるようになるということは、テレビとの視聴率競争にCGMが参加する時代が到来するということだ」

2010-06-23 19:10:41
津田大介 @tsuda

角川「ネットが出てきたときに、テレビよりも即時性という点ではネットの方が早かった。新聞から見たらこれはいつか来た道。かつて新聞はテレビが出て即時性を奪われたが、ネットが出たことで新聞はテレビから即時性を取り戻すことができる」

2010-06-23 19:13:40
津田大介 @tsuda

角川「テレビが出たとき新聞や出版がなくなると言われたが実際にはなくならず、共存している。先ほどコンテンツが融合・溶けていくという話をしたが、それはすなわち溶けていく過程で新しいコンテンツが生まれていくということだ」

2010-06-23 19:14:31
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