【何を本当に恥と思うか】について

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【何を本当に恥と思うか】について

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昨日、自分で自分を尊敬できなくなる領域を恥という感覚で表現したけれども、美意識や、美徳と言ってもいいと思う。でもこういう話を聞いた時、ああ人生は一回恥をかくと終わりなんだと思う人がいるけれど、たぶんこの領域はそんなに大きくない。

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僕は負ける事、人前で無能だと知られる事を恥ずかしいと思っていたけれど、そうせざるを得なかった時を経てみると、実は案外それは恥と感じなかった。この場合の恥ずかしいは世間で自分が見下されるのが悔しいを含んだ恥ずかしいという感覚で、突き抜ければこれはあんまり恥ずかしくなくなる。

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この世間に対して感じる恥が全ての人は、結果に影響される。夢が叶う事は立派、諦める事は恥ずかしい。地位が高い事は立派、そうでない事は恥ずかしい。でも結果は実は完全に人間のコントロールが利く領域ではない。頑張ってもだめな事はあるし、努力してもだめな事もある。

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僕が本当に自分を恥ずかしい情けないと思ったときは、別に競技力が落ちている時ではなくて、世間の評価が落ちている時ではなくて、ある海外のレースでふと、まあこのぐらいでいいかと思ってしまった事。それがひいては会社員への疑問になるのだけれど、その恥の感覚は自分以外誰にもわからない。

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僕が自分を恥ずかしいと思うのは、状況じゃなった。大学生の後半は貧乏学生で世間でも有名じゃなかったけど胸を張っていた。それは全力で生きているとはっきり言い切れたから。まあこのぐらいでいいかなと、ふと思ってしまった自分に強烈は恥ずかしさを感じた。本当に大事なものはいつも見えない。

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その位誰でも思うよ、みんなそこは妥協するんだよ。確かにそうだと思う。でも、恥を知る人に気高さを何故感じるかというとみんな周りの声を聞いて、そうだなと妥協するから。最後迄自分のうちなる声に従って生きる事は本当に難しく、困難だから。

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【終わり】世の中の大体の事はどうでもいいし、実は何でも出来ると僕は思っている。でも、どこかでぞくっとするような領域が自分の中にある。どうでもいいと思って投げ出せない領域、そこに本当に大切な自分のプリンシパルがあるんだと僕は思っている。