東浩紀と南京大虐殺
そういえば某ちくま新書から出た某新書では、ぼくの3年前の東工大授業の南京大虐殺否定騒動が取り上げられているのだが、これでははてなサヨクと同じレベルじゃないかと暗澹たる気持ちになった。ぼくがなにを言ったのか、ちゃんと確認しようよ。
2010-06-24 09:35:00当時から言ってますが、ぼくは南京事件は(あるていど小規模だと思いますが)あったと思います。しかしそれとは別に、南京事件を否定する言論の自由は確保しなければならないと思います。そのためにピーター・シンガーとか引用しました。
2010-06-24 09:36:15「南京虐殺否定論者の言論の自由を守る」ことと「南京虐殺を否定する」ことはまったく違うのだけど、ネットにはその区別ができないひとが多い。「むこうの味方をするっていうことは、結局本心ではそういう意見なんでしょ?」と下素の勘ぐりをする。
2010-06-24 09:37:54@hazuma うーん… 南京虐殺否定論者が言論の自由を奪われている、という現実が全くなくて、その自由を奪おうとまで言っている人もほとんどいない、という社会的な文脈において「南京虐殺否定論者の言論の自由を」とか言ったら勘ぐられても仕方がないのでは。
2010-06-24 09:53:11もう何十回も繰り返しているのだけど、南京虐殺存在論も否定論もどちらも言論の自由で守られるべきだ、というのがぼくの考えです。そしてそれとはべつに、ぼく個人は南京虐殺は小規模なかたちであったと考えています。これはとても明確な立場だと思うのだけど、なぜ誤解が生じているのだろうか。
2010-06-24 10:39:19ちなみに当時ぼくに向けられ、いま某ちくま新書でも繰り返されている批判は、「南京虐殺否定論の自由を’守る」という東浩紀の発言が曲解され、結果的に素朴な右翼に悪用される危険もあるのだから言葉を慎むべきだ、というものですが、これはもう単純に言葉狩りの発想で、とても首肯できない。
2010-06-24 10:41:34ちなみに、言論の自由至上主義はすでに時代遅れで、ヘイトスピーチは制限されてしかるべきだ、というのが最近の思想的トレンドですが(だから非実在青少年規制とかも出てくるわけですね)、ぼくはこの点については一昔前のパラダイムももっと尊重するべきではと考えています。
2010-06-24 10:54:16それでは、ヘイトスピーチによって苦しむ人の人権を擁護することは極めて難しいと思いますが如何? QT @hazuma ちなみに、ヘイトスピーチは制限されてしかるべきだ、というのが最近の思想的トレンドですが、この点については一昔前のパラダイムももっと尊重するべきではと考えています。
2010-06-24 10:59:22thoton ほおう?つまり在特会の街頭ヘイトスピーチも無問題だと? RT @hazuma 言論の自由至上主義はすでに時代遅れで、ヘイトスピーチは制限されてしかるべきだ、というのが最近の思想的トレンドだが、ぼくはは一昔前のパラダイムももっと尊重するべきと考えています。
2010-06-24 11:39:00@hazuma なぜいつも「某」といった言葉で批判対象をごまかすんでしょうか。それじゃわれわれは誰が「なにを言ったのか、ちゃんと確認」できません。
2010-06-24 12:41:49@hazuma 「小規模」とはどういうことでしょうか。私は南京大虐殺では少なくとも数万人の中国人が殺されたと思っています。これは東さんとしては「小規模」なんですか?
2010-06-24 12:49:17「南京虐殺が小規模ってどういうことですか。数万人の死者が小規模なのですか」と「ヘイトスピーチを許すって、じゃあ在特会の街宣車もオッケーなんですね」という炎上誘導なツイートが来たので、申しわけないけど両方ブロックしました。
2010-06-24 12:55:10あと「ちくま新書の某」とかいうのは、別に論敵を貶める戦略とか逃げるとかじゃありません。該当書籍は原宏之氏の「世直し教養論」です。原氏にはお会いしたこともあります。あと本書全体はぼく批判ではありません。ただ該当部分は事実確認しないで噂に基づき批判が展開されており、受け入れられない。
2010-06-24 12:58:58原氏の文章は正確には、「東が本当はどういったか知らないのだが、とりあえずネットではこういう言論が東が言ったことになっており、東はすでに公的存在なのだからその効果についてあえて分析すると……」みたいな文章になっているのだけど、これじゃあなんでも批判することができる。
2010-06-24 13:01:11もはや東がなにを言ったかは問題ではない、「東がなにを言ったとされているか」こそが問題だ、というのであれば、その責任をぼくに求めるのは不合理だ。人間はそんなことまで責任は取れない(ちなみにここでデリダの誤配云々とか持ち出すひとがいるが、そういうひとはまず「存在論的」読んでくれ)。
2010-06-24 13:02:49