災害がれき処理の現状を、データから読み取ってみる試み

復興庁HPの「沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況」より、平成24年5月21日現在の被災財処理の現状を読み取ってみる。今も関係部署に問い合わせちう。後日、追加あるかも。被災地のがれき処理に関する現状を、知ってください(あえて、被災地の写真や放射能に関することは、載せてません)。
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まいこ@低浮上 @maico_ism54

今のがれき処理の現状がどうなってるのか、知りたいと思ったので昨日はちょっといろいろ調べてみました。ということで連ツイになりそうです。

2012-05-27 09:50:06
まいこ@低浮上 @maico_ism54

こちらhttp://t.co/eFEA5baIのデータ。沿岸市町村の災害廃棄物処理の進捗状況。仮置き場への搬入状況から。広域処理をお願いする岩手県・宮城県のみの数値から計算すると進捗率は約80%。約2割がいまだ仮置き場にも搬入されていないことがわかる(5月21日現在)。

2012-05-27 09:53:11
まいこ@低浮上 @maico_ism54

仮置場設置数にも着目。岩手県山田町の19から始まり、宮城県の東松島市まで軒並み2桁の数字(女川町・東松島市除く)。これは地図で見ると分かるが、三陸のリアス式海岸にあたる場所。仮置場に広い面積を割けず、市や町のいたるところに仮置場があることを示す。

2012-05-27 09:54:42
まいこ@低浮上 @maico_ism54

もっとも被災財が多い宮城県石巻市。推計量だが、総数445万8千t。宮城県全体で1,153万7千tなので、宮城県全体の約39%を石巻市の被災財が占めている。

2012-05-27 09:55:31
まいこ@低浮上 @maico_ism54

各自治体の仮置場への搬入率。上は100%(岩手県久慈市野田村市、普代村、宮城県利府町)、下は岩手県釜石市、42%。自治体ごとにばらつきがある。搬入率100%のところも、処理完了率が90%超えるのは宮城県利府町くらい。岩手・宮城両県の処理完了率は、約16%。

2012-05-27 09:57:16
まいこ@低浮上 @maico_ism54

ところで注釈にもあるけれど、災害廃棄物推計量は衛生画像からの浸水区域からの推計、仮置場の測量結果からの推計などで算出したものなど、各自治体まちまち。仮置場に搬入した時点で実測がなされるので、推計量は当然、ある程度の誤差を考慮しないといけない。増減は容易にありうるということ。

2012-05-27 09:58:36
まいこ@低浮上 @maico_ism54

もしかしたら、仮置場に搬入された時点、ではなく、処分場に搬入された時点での実測なのかも知れないけど、ちょっとそれらしきデータを探せなかった。<仮置場に搬入した時点で実測が

2012-05-27 10:00:15
まいこ@低浮上 @maico_ism54

宮城 がれき推計量を大幅減に http://t.co/kZviOIYf  当初1,820万tと推計されたが、海洋に流出した分や家屋を修復する人も多く、解体分が予想より少なくなったため、としている。5/21現在。

2012-05-27 10:01:58
まいこ@低浮上 @maico_ism54

誤差も考慮して、簡単に計算してみただけだけど、さきほどのpdfも、減少分は考慮されてるようです。

2012-05-27 10:03:21
まいこ@低浮上 @maico_ism54

それで、広域処理を依頼する分が(宮城県に限っては)344万tから127万tに減少したわけだが、全体の推計量が400万t減少したのだから県内だけで処理可能かどうか、という話になりそうなのだけど、稼動済みの焼却炉とこれから出来る予定の仮設焼却炉の処理能力で計算してみる・・か

2012-05-27 10:05:55
まいこ@低浮上 @maico_ism54

と思ったら、5月21日時点の処理予定表ちっくhttp://t.co/v9eQGWVzなのがあった。PDFのp.4~p.7。H26年3月末まで終わらせるつもりなんだから、強気だな・・(相変わらず)。全部が全部、焼却処理するわけじゃないけど、大丈夫なのかな、これ。少なくなったとはいえ

2012-05-27 10:10:15
まいこ@低浮上 @maico_ism54

んーーー・・・と。そうなんだよね。焼却するもの・再利用するもの・埋め立てるもの。どれもそれぞれの仮置場で、分別はしていても、みんな割合が違うから、ちょっと計算のしようがないんだけど・・・データがない。データ。探せてないだけなのか。

2012-05-27 10:13:57
まいこ@低浮上 @maico_ism54

溶融炉って、焼却炉に含めるんだろか。。

2012-05-27 10:30:45
まいこ@低浮上 @maico_ism54

しかし、1年以上経った現時点の「処理完了」の進捗率を眺めてると、そうそう簡単にいくかしらん。と思うのが、正直なところ。岩手など、わりと早い時期から処理をしているのに、全体でまだ11.3%(内陸部の被害のなかった施設を併用しても)。

2012-05-27 10:35:59
まいこ@低浮上 @maico_ism54

どうして広域処理が必要なのか、と考えると、既存の処理施設のスペックは大都市圏と比較すると、地方自治体でのそれはどうしても低い。被災地では、仮設焼却施設を作ってなんとか対応しているけど、苦慮してるな、というのが資料からも読み取れる。

2012-05-27 10:37:55
まいこ@低浮上 @maico_ism54

東北地方は、東京23区http://t.co/wGCVNTLaみたいに区にひとつ焼却施設がある、というわけじゃない。そして大都市圏の炉のほうが処理能力も高く、設備そのものも新しいことが多いよう。自治体の人口と相関してるんだな。

2012-05-27 10:40:27
まいこ@低浮上 @maico_ism54

東京23区で下が180t/日~1,800t/日で、600t/日規模のものが多いのか、これ、宮古清掃センター27t/日で比べて単純比較だとしても、7倍~66倍以上。

2012-05-27 10:44:18
まいこ@低浮上 @maico_ism54

漁業のことも考えると、抱えてる課題は多いですよね RT @NatsukiPydyhgfd: @ayumiomama 瓦礫処理も、処理するところも充実しているわけではないんですねぇ 海の瓦礫だとか、海外にまで流れて行った瓦礫もあって今後の課題も多そう・・

2012-05-27 10:47:07
まいこ@低浮上 @maico_ism54

それで、被災地で何とか処理できそうという数字が出るには出るんだけど、仮置場に未搬入の分もやはり問題。搬入率42%の釜石市は、逆に言えば残り58%が被災場所に残っているということ。同じく搬入率64%の被災財がもっとも多い石巻市は36%が残っている。総量160万4千t余り。

2012-05-27 10:49:09
まいこ@低浮上 @maico_ism54

宮城県で広域処理を依頼しようとしているのが、127万t。石巻市の仮置場未搬入分は160万t以上で、それを軽く超える。岩手県全体の未搬入分も、資料から計算すると115万5千t。岩手の広域処理依頼分は120万t。

2012-05-27 10:52:57
まいこ@低浮上 @maico_ism54

仮置場に搬入が遅れていることと処理の遅滞が、いったいどういう要因でそうなっているのか最初に提示したpdfからきちんと読み取ることは、少し難しいような気もするのだけど、実際に、解体できていない被災した建物が今もかなりある、というのは、現実。仮置場に被災財が、山と積みあがってる現実。

2012-05-27 11:01:32
まいこ@低浮上 @maico_ism54

それは私の主観だ、と言われればそれまで。客観的にきちんと示せないのが、難しいところなのだけど。

2012-05-27 11:02:55
まいこ@低浮上 @maico_ism54

ところで、仙台市では仮設焼却炉3台が昨年10月からすでに稼動中で、市内の分だけに関してはあと半年で終わる見込みということで、宮城県内の他地域の分も受入れていく方針らしい。でも県内の処理率がこんな状態なので、広域処理分を差し引いても、期日まで終わるかどうかは厳しいのではないか。

2012-05-27 11:07:40
まいこ@低浮上 @maico_ism54

というのは、仮設焼却炉は契約期間満了したら解体するというタイムリミットがある分、既存炉より処理能力が高いとはいえ、実質厳しいのではないだろうか。常にフル稼働ではないだろうし、突発的な事故で止まることも考えられる。余裕があるとはいえない気がする(主観かもしれませんが)。

2012-05-27 11:11:50
まいこ@低浮上 @maico_ism54

仙台市は宮城県内で被災財総量の割合が約12%。仮設3台で去年の10月から焼却していたとあれば約7ヶ月(480t/日)。フル稼働していたとして、単純計算で100,800t処理完了してなければならないところ、実際は6万t。、5/21現在で処理完了は19.2%に留まっている。

2012-05-27 11:14:52