視点を内側に向ける

@dainotopia

さてと

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ここ最近の視点はもっぱら自分自身を知ること。以前の視点は自分を取り巻く世界や他者を知ることで、それは必然的に世界や他者と自分を比較することに繋がっていた。社会の中でしか生きられない私たちにとって、そういう外からの視点を全く持たないのは不可能で、持たざるを得ないものでもある。

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だけど、外からの視点に重きをおいて思考判断の中心にすることは、永遠に勝ちのない、でも、勝ちに価値を置いて戦わなければならないレースを続けることに等しいと思う。イコール何事にも右肩上がりの思考判断を要求される過酷なものを続けるということに繋がる。

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もちろん、世界の中で他者と生きている以上そういう過酷なレースに挑まなければならない時はある。でも、そういうレースばかりで満身創痍になって、都度対症療法を施しながら、また次のレースに挑んでゆくのは本人も周囲も辛いことだと思う。僕もそうだったけど、そんな人は結構いるんだと思う。

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外に向いていた視点を内向きに、すなわち、自分自身に変えてみる。今まで外に向けていた興味を自分に向けてやる。それは簡単な些細なことからはじめられる。今、持っている服を確認してみる。今週買ったもの使ったお金を勘定してみる。体重の変化を観察してみる。

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外にあった視点を自分に向けるためにら、山にこもって座禅を組んだり、自己啓発本をたくさん読んだり、自己分析に躍起になったり、そんな特別なことは必要ないと思っている。むしろ、今のこの日常の自分をじっくり観察してやること、それを通して世界が変わっていくのを感じることの方が大切だと思う。

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自分自身を変えたい、環境を変えたいと思ったりして実際に頑張ってるけど苦しい。そんな人はたぶん視点の中心が外にあるから苦しいんだと思う。まず変えるべくは、自分自身や環境ではなくて、今のその全てを見る視点。いつもの日常の自分を自分で見る視点へ。それだけで結構自分も環境も変わる。おわり